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妖怪トレペちぎりの謎
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猫鳴館一年女子組のプランはまとまった。作戦開始は夕方と決定、
後木 真央
はほかにも仲間を探すのだ! と走り去っていった。
桜崎 巴
が教室に戻ると、同じクラスの
逆巻 天野
が目に入る。どうやら事件についていろいろと調べているようだ。伊達眼鏡越しに見える眼差しはいつになく真剣そうで、巴は興味深くその姿を見る。天野もまた、巴に気づいて話しかけてきた。
「桜崎さん。ちょっといいかな。トレペ事件のこと、何か知ってる?」
大事なテストの前にわずらいごとは残しておきたくない。騒ぎの原因はさっさと消して、ゆっくり勉強したいというのが天野の考えだった。
「あんた、いい相手に質問してるよ。放課後に作戦実行さ」
巴は自信満々に答える。彼女のトレペちぎり捕獲作戦には隠された真の目的があるのだが、そのことはおくびにも出さない。同志となった真央にも伝えていないことだった。
「何でもいいから、情報があったら教えてもらえないか?」
「ああっと……そっちは今からでね。ただ、あたしらの方法だったら確実に捕まえられるはずだ」
情報集めもそこそこに行動するというのは相当ずさんに感じられたが、それでもなお、巴の作戦はユニークかつ、おそらく非常に効果的なものだと思えた。トイレットペーパーを一ヶ所のトイレに集中させ、敵をおびき寄せるというのだ。
「まあ……妖怪の正体については、正直もうちょっと情報が欲しいけどね」と、巴。
「そうだね。クラスの連中に聞いてはみたんだけど、はっきりした話はなくってさ」
「あまくーん。情報ならここにあるのよーん」
のんびりとした独特な口調。教室の入り口にぶら下がるようにして、いつの間にか
真辺 伸幸
が立っていた。手にしたスマートフォンの画面をこちらに向け、ふりふりと左右にシェイクしてみせる。
「真辺、それ本当かい?」
「本当もほんとよー。これこれ、ねこったー。新聞部が妖怪目撃情報を公開してくれてるみたいだねぇ」
まさに渡りに船。天野は友に、心からの感謝を告げる。
「助かるよ、ありがとう。真辺、よかったら妖怪探し、一緒に動かないか?」
「んー? 今ここで決めなくていいっしょ。会えたら組もうぜぐらいでねぇ」
「ああ。……それでいいか。そうだな、その方が楽だ」
「ふふー。そうでしょー。俺、夜は場所決めて張るから、その時ねー」
伸幸はほわほわと自分の教室に戻っていく。ひょっとして、わざわざそれだけ教えに来てくれたのだろうか。会えればいいな。別行動になっても、それはそれで構わない。自分から探すつもりもなかった。いつも一緒にいなくても、友達はずっと友達。伸幸はそれを教えてくれた存在だった。天野は黙って、その背中を見送った。
「かっ……かみよ! かみが! 紙があっあああああ! 紙がねえ!」
まさに今妖怪の被害に苦しむ生徒がいた。その不憫な者の名は
握 利平
。なぜトイレットペーパーが不足していることを知りながら、ティッシュペーパーを用意できなかったのか。なぜ保健室に行って紙の補充を自ら行わなかったのか。彼は運命を、いや自分の油断を呪った。しかし彼を責めるのは間違いであろう。油断あれども、先ほどまでの彼に予断は許されていなかったのだから。
「そうだ……俺には一秒の余裕も残されていなかったんだ……! 仕方なかったんだよ!」
だが今は違う。山場を乗り越えた今ならば、冷静に困難に対処できるはずなのだ。利平はカバンをあさり、新たなピンチに対抗するツールを探す。ボールペン、MP3プレイヤー、ヘッドホン……
「何かないのか!? ……あった!」
利平が手にしたものは、ノートの切れ端だった。それなりの面積があり、役に立ってくれそうだ。神は、いや紙は自分を見放してはいなかったのだ! 利平は自分の幸運に感謝した。それにしてもこんな紙切れをどうして取っておいたのだろう? 永遠の別れの前に、紙切れを裏返して確かめる。
『あらいぐまくん、コアラ行くまで待っててね』
……なぜこんなメモが。念のため3度読んでメモの内容を覚えてしまうと、利平はメモをくしゃりと丸めた。ごくりとつばを飲み込み、覚悟を決める。
別れは、多少の痛みを伴うものだった。
「ふーむ……」
新聞部によるトレペ事件まとめを閲覧し、新たな結論を導き出そうとしている
旅鴉 月詠
。その傍らには今日も愛用のスケッチブックがあった。突如現れた妖怪トレペちぎりという不可思議を、絵に残せれば面白い。別に現場を見られなくたって構わない。事件の元凶を知った上で、想像で犯行現場を描いてみたいと思ったのだ。絵を描くとき、人は一人だ。描くという目的がある以上、月詠は誰と組むでもなくマイペースに犯人探しをしようとしていた。月詠は知りえた情報を並べ犯人像について考えてみる。
二階に上がることができず、夜行動し、猫に敵視され、ヒトを避け、懐中電灯で照らされることを恐れる。
そして、真水をまき散らす?
「犯人はとにかく、ヒトではなさそうだ」
という一応の結論を出してみる。水に関しては単にトイレの床が濡れているだけではないかとの考えが拭えないので、この点については保留だ。
「私も一つ提案させてもらおうか」
ねこったーを通じて、新聞部の情報班に自分の案を伝えてみる。マイペースにといっても、独断専行をしたいわけではない。月詠は一人でのんびりこの件に関わりたいだけなのだ。
『犯人は猫などの四足歩行動物ではないか? とすれば、何処か侵入口があるはずだ。そこを塞ぐか、おびき寄せて足跡がつく仕掛けをしてみてはどうだろう』
そう書き込むと、スケッチブックを広げ、デッサンを始めた。まだ皆の想像の中にしかいない妖怪の姿を、あれこれ考えながら描いてみる。描いては消し、また描いてはこうでもないと次のページへと移る。これはこれで、充分に楽しいものだった。
「夜になれば事態は動き出すはずだ。犯人が見つかるなら、その場に居合わせたいな」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月13日
参加申し込みの期限
2013年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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