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小難しい顔で
新田 亮
が校内を歩いていた。
「あれはやっぱり……」
考えても仕方ないと頭を振った。軽やかに走って部室棟へと向かった。
「おーい、亮くーん! もう皆、集まってるよーっと!」
状況を楽しんでいるのか。
桜庭 円
はにこやかな顔で飛び跳ねる。
「悪いな。すぐに始めるよ。それで、どれくらい集まったんだ?」
「ミット打ちに付き合うボク達が、まあまあ、疲れるくらいの人数だよね」
「そうか、気合入れていかないとな」
「まー、最初は軽いジョギングくらいで流して、最後はしっかりしたランニングで決めればいいよ」
円はくすりと笑って駆け出した。
円の言葉は正しかった。亮が部室に入ると半分が人で埋まっていた。二人の姿を見た途端、私語はなくなり、真剣な目が注がれた。
「待たせて悪かった。これからボクシング部について少し話をさせて貰う」
「よろしくお願いします!」
気合の入った声が切っ掛けとなり、全員が大きな声で挨拶をした。静まるのを待ってから説明に入った。
「寝子島高校ボクシング部は、毎回、大会に出場している」
「強豪なんですね」
先頭にいた男子が目を輝かせて言った。
「いや、そう言う訳ではなくて、未経験者は戸惑うと思うが、実はボクシングの競技人口は多くない。少ないと言ってもいいと思う。高校から始めても遅いことはなくて、頑張り次第で誰もが上位を狙えるチャンスがあるんだ」
静かな驚きが生徒達にゆっくりと伝わっていく。
「チャンピオンも夢じゃない」
「チャンピオンか……」
その栄えある称号に誰もが感じ入る。口が止まっていた亮は思い出したかのように話し始めた。
「その強力な助けとなるのは顧問の牛瀬先生だ。見た目には触れないが、とても頼りになる。元ボクサーは伊達ではない。俺達、部員もサポートは惜しまないつもりだ」
「あのー、僕は身体を鍛えたくて、体験入部に参加なのですけど……大会には出ないといけないんですか」
痩身の男子が力のない声で言った。
「強制はしない。ダイエットや自己啓発が目的でも構わない。自分だけのゴールを目指して励んで欲しい」
「そう、なんですね。わかりました」
幾分、声の調子を上げて男子は軽く頭を下げた。
「今から武道場に移動する。一階がボクシング部の活動の拠点になっているので、そこで体験入部を行なう」
亮は壁際に立っていた円に目をやる。人差し指と親指で輪を作って見せた。
武道場の一階にボクシング用のリングがあった。周囲にはトレーニングに使う道具が無造作に置かれていた。
「サンドバッグがあるよ!」
あどけない顔をした男子が我慢できずに走り寄る。表面を触って、本物だ、と気の抜けた声を漏らす。壁際にはスピードバッグが設置されていた。数人が取り囲むようにして眺める。
「まだ話は終わってないぞ」
亮の一言で生徒達は慌てて戻ってきて集団に加わった。
「見ればわかると思うが、ボクシングに必要な道具は揃っている。今日の体験ではパンチの打ち方とミット打ちをして貰う」
ショートヘアの女子が垂直に手を挙げた。
「活動時間はどうなってるんですかー」
「それは部長のボクが教えるね。活動時間は飽きるまで。あ、用務員さんに怒られたらとっとと帰ろうね。土日とかは鍵を借りたらいいよ。話はこれくらいにして、柔軟運動をやるよー」
「はーい、わかりましたー」
どことなく緩さが伝染して生徒達は穏やかに身体を解し始めた。
ミット打ちを始める直前、亮がパンチの打ち方を教えた。利き手はストレートで下半身を回して真っ直ぐに打ち抜く。残りはジャブで素早さを心掛ける。フックは肩を引いた反動で打ち込む。
「これだけを覚えてあとは実践で学べばいい。まずはグローブを嵌めて貰う」
亮は生徒達を伴って隅の方に移動した。置かれた箱から年季の入ったグローブが次々に渡された。
「人数が多いからボクも手伝うよ。出来る子は亮くんと一緒にリングでやってみよう。初めての子はボクがリング下で教えるね」
指導者役の二人は両手にミットを装着した。
亮はリングに上がった。腕の太い男子が、お願いします、と声を掛けて後に続く。
「最初はジャブからいくか。俺が出したミットに打ち込むんだ」
「わかりました」
亮が差し出した右に左ジャブを合わせる。
「もう一回!」
同じ位置にミットを出した。打ち込んだ左ジャブが重い音をさせる。
「もっと速く!」
ミットに鋭い左ジャブが打ち込まれ、乾いた音が響いた。
「そうだ、その感じを身体に覚えさせるんだ」
「はい、わかりました!」
しばらくジャブが続いてフックに切り替わる。何回か打ち込ませたあと、亮が指摘した。
「腕力だけでは強いパンチにならないぞ。肩を意識して打ち込むんだ」
「はい、やってみます!」
ミットを打つ音に重さが加わる。男子の肩はよく動いていた。息遣いがやや荒くなる。
亮は仕上げとばかりにストレートを要求した。肩と腰が連動してミットを打ち抜いた。
「悪くないパンチだが、少しミットの中央から外れたぞ」
声は荒い息に遮られ、男子は頷いて意志を伝えた。
「ここまで!」
亮は止めた。荒い息の中、男子は頭を下げて、その姿でリングをよろけるようにして降りた。
「熱血指導だね。ボクも負けてられないよ」
リング下で円はミットを構えた。生徒達のパンチを次々と受ける。弾けるような快音を響かせた。
パンチが当たる瞬間、円もミットをぶつけていた。
「才能あるねー」
その言葉に釣られて打つ方も力が入る。
「威力あるよー」
乗せられた生徒はふらふらになりながらも音を上げる者はいなかった。
「お疲れ様ー。それじゃあ、サンドバッグ打ちをやってみようー」
笑顔で言われて生徒達は声もなく手を左右に振った。円は腰に両手を当てて、仕方ないなー、と笑って言った。
「じゃあ、ボクのシャドーボクシングで癒してあげるよ」
円は床を鳴らして拳を繰り出す。不規則なパンチの連打に生徒達は唖然とした。上体を揺らしながら強いパンチを放つ。バランスを崩さずにフックとアッパーを織り交ぜる。更に動作に緩急を付けて最後は跳び上がるようなアッパーで締めた。
「ボクのシャドーはどうだったかな、ん」
円は上体を横に傾けて耳を近づける。
「……凄い、です」
「本当に、部長なんですね」
「最初から部長だよー。はい、休憩は終わりだね。さあ、サンドバッグをぼこぼこにしてみようかー」
円の底の知れない実力に生徒達は泣き笑いの表情となった。
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黒羽カラス
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ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
85人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月13日
参加申し込みの期限
2017年08月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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