ある日の放課後、校長の
雨宮 草太郎と新しい教頭の
津止 孝道の両名が校内を巡るように歩いていた。
精力的に部活動をしている生徒の姿が多く見られる。
その中には
雨崎 荒太郎の姿もあった。
走り込みに励んでいるその様子を見て、草太郎が呟く。
「素晴らしいですね。でも、もっと多くの生徒に部活を愛して貰いたいね」
それを聞いた孝道は、伸びた背筋で宣言した。
「では、徹底的にやりましょう。愛の名の元に」
翌朝、南校舎に垂れ幕が下げられた。
『ラブ☆部活&同好会デー』
達筆な文字は厳めしく、内容はポップであった。
全校生徒を集めた朝礼で孝道が説明を行う。
「二部構成で部活や同好会を推進するキャンペーンを行う」
「キャンペーンって……」
俄かに生徒達がざわめく。孝道の一睨みで元の静けさに戻った。
「一部は朝だ。正門から生徒玄関までの間に『ラブ☆地獄の勧誘ロード』を設ける!」
「地獄って……」
「クラブや同好会に所属する者達が、無所属の生徒にあらゆる手を使って勧誘を試みる。
誘われた生徒は気に入った先に付いていくがいい。きっと、そうなることだろう」
生徒達の理解を促すような間を空ける。
「二部は『ラブ☆体験フェスティバル』と銘打った本番だ」
「今度はフェスティバル……」
「入部に漕ぎ付けるのが目的だが、当日は体験に持ち込めればいいだろう。
当日は全ての授業を中止して全員を出席扱いとするので、安心して体験に打ち込める」
孝道は
「以上だ」と告げて腕を組んだ。その姿勢で全校生徒を眺める。
「どんな風に勧誘するか考えなきゃねー」
「体験入部に来るなら準備しないとな」
生徒達の即興の話し合いが始まった。
その中で一人、軽音部の
雨寺 凛が何かに気がついて手をあげた。
「はーい、質問っ! 開催日はいつですかー」
「……明日だ」
「明日……」
「え、明日!?」
「明日かよ!!!」
その一言にほとんどの生徒が反応した。信じられないという内容が大半を占める。
孝道は騒然とする生徒達に向かって、ただ拳を握る。背中に垂れ幕を背負って。
「ほっほっほっほ」
活気のある様子に草太郎は満足げに笑った。
準備期間がほとんどない状況下、生徒達の
奮闘が始まる。
最初に雨崎荒太郎さん、雨寺凛さん、ガイドに登場していただき、ありがとうございました。
本シナリオに参加された場合は自由にアクションを書いてくださいね。
という訳で校長と教頭の二人の意志が結び付いて、ラブ☆部活&同好会デーが始まりました。
時系列に沿って説明していきますので、しっかりと目を通してアクションの参考にしてください。
主な舞台とタイムスケジュール、アクションでできること
アクションは以下【A~F】の中から1~2つ選んでください。
※複数の部活に参加してるPCは、違う部活でのアクションもOK!
(例:水泳部で勧誘して【B】、陸上部の体験入部で練習を指導する【D】)
※勧誘する側と勧誘される側、両方でのアクションもOK!
(例:水泳部で勧誘して【B】、サッカー部で体験入部してみる【E】)
【A】作戦タイム(勧誘する側)
津止先生の発表から翌日の朝までの様子が描かれます(話し合い、用意等)。
学校に申請すると、徹夜で校内の作業ができます。もちろん学校外でも構いません。
自由に思い思いの夜を過ごしてもいいでしょう。有志が集まって、ひとつのものを作り上げる、なんてことも。
(例:ふんどし演劇クラブの私たちとしては、ふんどし劇を披露するのが一番!
長く立ち止まってもらうのは難しいから3分で完結するようにまとめなきゃ。徹夜で特訓だ!)
【B】ラブ☆地獄の勧誘ロード(勧誘する側)
勧誘を試みて、成功したり失敗したりする姿が描かれます。
得意な歌でアピール。作ったチラシを配ってもいいし、スクリーンを使ったプレゼンで目立ったり。
校外に連れ出し、甘いケーキを食べさせて誘惑するなんてこともできちゃいます!
部活ごとにまとまって行動しても、個人で動いても、どちらでも大丈夫です。
(例:ふんどし同好会に所属する俺は当然、ふんどしで仁王立ち。
夜なべして作った金のふんどしを振り回して、前を通った生徒に巻き付けるぜ!)
※勧誘の仕方をコメントページに書いておくと、乗ってくれるPCさんがいるかも!
【C】ラブ☆地獄の勧誘ロード(勧誘される側)
勧誘される様子が描かれます。素っ気なく断わったり、説明に耳を傾けたり、何かを貰ったり。
必死になって逃げ出したくなる場面に出くわすかも? 自由な発想でアクションに書いてください。
既に部活などに入っている生徒も、他の部活を検討している場合は「勧誘される側」で参加できます。
▼部活の名前が具体的に書かれていれば、それに合わせて描かれます。
(アクション例 :ふんどし作り愛好会に勧誘される。ひたすら逃げ回って根負けして説明を受ける。
リアクション例:該当するアクションがあれば、その通りに描かれます。相手がモブNPCになることも)
▼部活のジャンルや傾向、好みの勧誘のされ方などが書かれていれば、それに合わせて描かれます。
(アクション例 :日本古来の伝統とか興味あり。コメディ路線の勧誘に弱い。
リアクション例:マスターの判断でいずれかの部活に勧誘されます)
▼簡単お任せコースもあります。主にプロフィールを参考にして描かれます。
(アクション例 :何でもOK!
リアクション例:マスターの判断で適した部活に勧誘されます)
※勧誘はされても話に乗らない。そのようなアクションもOKです。でもなるべく乗りましょう。
【D】ラブ☆体験入部フェスティバル(勧誘する側)
部員として、新人さんに体験してもらう内容や接し方などを自由に書いてください。
派手で楽しいところを強調するのか。地味でキツイところを敢えて体験して貰うのか。
先輩としてどのような態度で接するのか。後輩の心得を教える、など自由に綴ってください。
(例:我ら、ふんどしオーケストラ!
楽器の演奏体験はそっちのけで、ふんどし体験を重視!)
※コメントページで内容を告知すれば、興味を示してくれるPCさんがいるかも!
【E】ラブ☆体験入部フェスティバル(勧誘される側)
積極的に取り組むのか、それとも嫌がる中で半ば強制的にやらされるのか。
先輩や顧問の先生、その部活に対しての接し方、PCの考え方、
上手にこなせるのか、ヘタクソなのか、などを書いておいてください。
(例:体育会系のノリで。先輩には大声で即座に返事!
例:強制でやらされる感じ。言葉遣いはタメ口。活動を舐めてる。なんでふんどし?)
▼部活やジャンルが決まってる場合は、想定される練習などに合わせた行動を書いてください。
(例:ふんどし関係の同好会で体験。ふんどしの締め方を教わるが、失敗して首が絞まる)
▼簡単お任せコースもあります。主にプロフィールを参考にして描かれます。
(アクション例 :何でもOK!
リアクション例:マスターの判断で部活で体験する様子が描かれます)
【F】その他(誰でも)
どの枠組みにも入らない立場や行動も、シナリオ全体の主旨やテーマに沿っていれば歓迎します。
例:中学生です。将来の部活を見に来ました。他に人もいるし、いいよね?
例:通り掛かった主婦です。高校生の時の部活をあれこれ思い出したわ。それだけなんだけど。
例:ほしびとなんだけど、こっちに来たら寝子校の制服になっていて、ちょっと寄ってみた。
例:美化委員です。勧誘ロードのゴミが酷い。美和先生はあとでいいって言うけど、勝手に掃除を始めます!
登場NPC
公認のクラブには顧問の先生がいます(アクションに書けば登場します)。
まだ決まっていない部活もあります(アクションに書けば登場するかも)。
以下のNPC生徒が、アクションにあれば登場します。
桂 千鳥子(弓道部に興味あり)
胡乱路 秘子
千倉 四重子
三宅 ゆり
野々 ののこ(水泳部)
七夜 あおい(家庭科同好会)
剣崎 エレナ
梅戸 有留
南波 太陽
詠 寛美
神木 直樹
鷹取 洋二(美術部)
串田 美弥子(軽音楽部)
野菜原 ユウ
部活などに入っていないNPC生徒は、勧誘されたり体験入部したりします。
ラブ☆部活&同好会デー、その後。イベント参加の特典など
勧誘や体験入部を経て部活・同好会に実際に入る場合、
その旨がアクションに書いてあれば、リアクションでもそのように描かれます。
アクションに書かれていない場合は、リアクションでは勧誘や体験に留まります。
コミュニティへの参加は、お好きなタイミングでご自由にどうぞ。
◇
このイベント(シナリオ)に5人以上が参加した非公認クラブ・同好会には、
学校から幾ばくかの活動費、空いてる部室を割り当て、顧問ならぬ応援の先生が用意されます。
※活動費、部室、応援の先生は希望する団体のみが対象です。
一部のみ希望したり、すべて希望しないで活動することもOK。
(例:自分たちでバイトして頑張っている/学外に活動拠点があるから部室はいらない)
※活動費、部室を希望する場合は、どなたかがアクションに記載してください。
(例:活動費希望。〇〇買うぞー/部室希望。こんな風に使うぞーなど)
※応援の先生を希望する場合は、アクションにて希望の先生をお知らせください。
(公認クラブの顧問をしているかどうかは問いません。ただし、希望通りにいかないこともあります)
※5人の参加は、勧誘する側でも勧誘される側でも、合計で5人以上ならOK。
ただし、NPCはのぞきます。
※活動の内容は自由で、マジメである必要はまったくありません。(スカートめくり同好会はセーフ)
ただし、学校が認めないこともあります。(人殺しクラブはアウト)
大変に長くなりましたが説明は以上になります。
勧誘する側、勧誘される側、どちらもコメントページを利用することで、意思疎通がスムーズにいきます。
コミュニティやキャラクターメッセージを使った交流もオススメです。
これを機に新しい同好会を作ってもいいかもしれませんね。
人の数に比例して交流の輪も広がっていきます。
みんなで楽しく、輪になって大いに楽しんじゃいましょう!