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ラブ☆部活&同好会デー
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八神 修
は部室棟の外壁にパネルを張った。一目でライフルとわかる物を構えた人物がモデルとなって使用方法等の説明が加えられていた。手前の長机には使用された諸々の機材が展示という形で並べられている。
見慣れない数々の物に生徒の目は引き寄せられた。
急ぎ足の男子がパネルに気付いた。見る間に速度は落ちて長机の前に流れ着く。
近くにいた修に男子は顔を向けた。
「これは何部の宣伝なんですか?」
「珍しいよね。これは射撃部の宣伝で俺は部長の八神修だよ」
通常よりも柔らかい言葉で接した。男子は置かれていたライフルに目を注ぐ。
「とても長いんですね。僕はもっと小さい、手の中に入るような銃を想像していました」
「ビームピストルはあるけど、高校生の競技ではライフルだからね。よかったら、持ってみる?」
修は置かれていたビームライフルを軽々と持ち上げた。男子は照れを含んだ表情で、はい、と返事をして受け取った。両手の重さを確かめるように軽く上下に動かす。
「見た目よりは軽いですね」
「重さは大体で四キロくらいだね」
「このライフルを持って野山を走って標的を……そんなことはしないんですね。ごめんなさい」
恥ずかしさのあまり、顔を上げられなくなった。ビームライフルを修に向かって差し出した。耳は完熟の林檎のように真っ赤であった。
「サバイバルゲームみたいなのとは違って、走ったりはしないんだよ。立った状態で射撃をするんだ。それでも十メートル離れた的に当てるのは大変なんだ。少しの揺れで大きく外れるから、集中力を養うのに良いよ」
受け取ったビームライフルを元の場所に戻した。
ようやく男子は顔を上げた。少し顔は赤いが興味を覚えた様子が目に表れている。
「集中力ですか」
「そうだよ。勉強に役立つし、他の部でも必要になる要素だね。もちろん、兼部は認めているよ」
修は背後の部室棟に手を翳す。
「この部室棟に射撃部の部室があって、体験入部に参加する生徒達に開放しているんだ。射撃に関する資料や過去の大会の記録が記事にして残してあるから、読んでみるといいよ。きっと読み物としても楽しめると思うから。俺もね、新聞部と兼部なんだよ」
「そうなんですか」
茶目っ気のある言葉に男子の表情が和らぐ。
「体験入部、楽しみにしています」
男子は明るい顔で部室棟に入っていった。
「あ、あの……」
声の先に
新田 樹
の姿があった。髪型はおさげで黒縁眼鏡の奥の目は落ち着きがない。合わせようとした修の目を必死になって掻い潜る。
「射撃に興味があるのかな」
「これ、正門で、いただいて……」
樹はおずおずとカードを見せた。
「部員に勧誘されてここまで来たんだね。歓迎するよ、体験入部を楽しんでいってね」
「それ、なんですが……サバイバルゲームでは……ないんですよね?」
樹はおさげの片方を編み込むように指を動かしている。
「ああ、さっきの話を聞いていたのか。実はね、体験入部は二種類を考えているんだ。一つは普通に射撃を楽しむ。二つ目は裏山の傾斜地を利用した森林戦みたいな趣だね」
「そう、なんですか……あの、こんな、私も……参加して、いいですか?」
「大歓迎だよ。非力な女性でも問題ないよ。俺でも出来るし、何よりも楽しいからね」
修は力強い笑みで後押しする。樹は横目の状態で怖々と笑った。
「……私も、参加します……」
「もう少しで始めるから部室で待っていてね」
「……はい」
机上のビームライフルを一瞥した樹は静々と歩いていった。
体育館の隅に射撃に必要な機材を運び込んでいた。集まった生徒達の前で修はビームライフルに関する基礎知識を丁寧な口調で教えた。
その後、十メートル先の的に一人に向かって二十発の立射が行われた。
「どうして二十発なんですか。男子は六十が基本だと思うんだけど」
そのような質問には、そうだね、とにこやかに答えた。その前提で言葉を付け加える。
「体験入部の数が多いからね。だから国体で特別に行われている、二十発で二百点満点の方法を採用したんだよ」
「へー、それは知らなかったなぁ」
少々の尊敬を勝ち得て射撃は続けられた。
その中、樹は高得点をマークした。満点には届かないものの、百五十三点を叩き出した。
「え、ええ……あの、これは……何かの、間違いでは……」
うろたえた声で周囲に訴える。修はパソコンの画面を見てにこやかに返した。
「計測に間違いはないよ。撃つ姿勢の良さが点数に反映した結果だよ」
「そ、そんなこと……」
俯く樹に修は優しく微笑み掛けた。
場所を移して裏山に入る。登山と思しき斜面に標的が置かれていた。ウサギやシカ、立ち上がったクマの板が木々の合間に仕込まれ、丸い穴の部分が的になっていた。所々に設置された質感のある岩は寝子祭の時に使われた物を流用した。
「的を当てる順番はないけど、全てを撃って貰うよ。時間制限があって五分以内とする。二百点満点を目指して頑張って欲しい。優秀な成績を修めた人には甘くて美味しい粗品を進呈するよ」
生徒達はこぞって挑戦した。足場の悪さと時間制限のせいで、ほとんどの者が体育館の時よりも成績を落とした。
樹の番が回ってきた。ライフルを下げた状態で合図を待つ。
「スタート!」
修の声と共に走り出す。斜面を滑らかに駆け上がり、小さなウサギの的を撃った。その場で右手に向いてシカを仕留めた。
再び、疾走を開始する。足場の悪さを考慮して滑りながら構えて、止まった瞬間に引き金を引いた。
最後に残していたクマを至近距離で撃ち、静かな息を吐いて視線を上げる。生徒達の驚いた顔に出くわした。
「わ、私には……こんなの、とても、無理です……山が、怖かった、です……」
近くにいた男子にビームライフルを押し付けると、樹は高校を目指して走り出した。
「これ、怖くて出る点数じゃないんだけど」
パソコンの画面には百七十五点と表示されている。体育館の時よりも点数が上がっていた。
驚異的な点数を前にして修は身震いを起こした。
樹は校内に戻ってきた。
「素が出たね」
大人しい雰囲気は微塵もない。堂々とした態度で歩き出す。横手から現れた人物を見て態度が急変した。
「兄さん!?」
一瞬の声に
新田 亮
がこちらを振り向いた。樹は瞬時に顔を伏せた。早足で歩いて横を通り過ぎる。
「お前は、まさか」
不信感を募らせた声を聞いて樹は猛然と走り出した。
「ちょっと待て!」
「待てるか!」
怒鳴って生徒達で賑わう中に突っ込んだ。流れに逆らって突進して遂には抜けた。亮を振り切った直後に、っしゃー、と雄叫びに似た声を上げた。
樹は斜めに傾いだ黒縁眼鏡を掛けて勝ち誇った顔で帰路に就いた。
射撃部の体験入部は無事に終わった。修が他の部員に労いの声を掛けているところに
七夜 あおい
が可愛らしい包装紙を片手に現れた。
「私の手作りではないけど、美味しいクッキーだから食べてね」
「喜んでいただくよ。あおいがくれた物だからね。代価として家庭科同好会の宣伝をした方がいいのかな」
「そんなつもりであげた、よし、あとは頼んだぞ!」
あおいは愛らしい顔で口をへの字にした。無い口髭を指先で摘まむようにして胸を張る。
「お任せください」
幸せが溢れ出した表情で敬礼をした。
すぐに演技は破綻して修は打ち上げの話を持ち掛けた。
椿 美咲紀
を入れた三人でカフェを楽しむことに決まった。
「修君、またね」
あおいと別れると修も射撃部を離れた。新聞部として様々な活動をデジタルカメラに収めていく。部員による面白いエピソードはメモ帳に端的に纏めた。
「部活動特集号の完成が楽しみだ」
青い空に向かって晴れやかな笑みを浮かべた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
85人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月13日
参加申し込みの期限
2017年08月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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