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寝子島高校
ラブ☆部活&同好会デー
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家庭科室は製菓部が使用することに決まった。寝子島高校家庭科同好会は体験入部の後のアフタヌーンティーのことも考えて調理室の使用に踏み切った。
展示品や飾り付けには
綾辻 綾花
と
七夜 あおい
が積極的に動いた。
錦織 彩
と
大塚 絽紗
は体験入部に必要な生地や裁縫道具をテーブルに配置した。
生徒達を迎えられる環境となり、会員達は束の間の休憩を取る。
そこに
回田 はつな
と
滝原 レオン
が加わった。勧誘が上手くいったことを伝えると華やかな雰囲気に包まれた。
前触れなく、唐突にドアが開いた。
「間に合ったようね」
笠原 七穂
は遠慮なく入ってきた。艶やかなおかっぱ頭で着崩した和装姿であった。呆気にとられる会員の姿が見えていないかのように展示物へと向かった。添付されたカードの紹介文に素早く目を通す。一通り見て全体を眺める。
「皆の頑張りが伝わるところがイケてるわね!」
「…あ、あの、ありがとうございます…笠原先生に、褒めて貰えて…とても、嬉しいです…」
彩は切れ切れの言葉で気持ちを伝えた。突然、驚いた顔となり、遅まきながらイスから立ち上がってぺこりと頭を下げた。
「真面目なのはいいけど、たまには肩の力を抜くことも覚えないとね。でも、ファッションに手抜きしたらイケてないわよ」
言い終わると、またね、と出ていった。雪駄の忙しない音が遠ざかっていく。
あおいは上機嫌で綾花に目を向けた。
「飾り付け、褒めて貰えたね」
「これで安心して生徒の皆さんにお披露目することができますね」
その場の全員が安らいだ表情となった。
体験入部の時間を迎えた。大勢の生徒達が席に着いていた。涙目の彩はイスから力なく立ち上がり、小刻みに震える身体で会の活動を伝える。
「え、ええと、ですね…か、家庭科…同好会では…手芸や…月に一回、調理をして、活動しています…」
赤ら顔の
酒浸 朱蘭
がふわりと手を挙げた。
「話の途中で悪いんだが、ここは調理室だぜ。今日の体験で酒の摘まみを作ったりするのか、凄い気になるんだぜ」
「い、いえ…そのような、主旨では…なくて…今日は、手芸を中心に…していきたいと思って、います…」
「ないかー、そっちを頑張るぜ!」
朱蘭は揺れる手で親指を立てた。
「そ、それでは…最初に、ヨーヨーキルトを、作りたいと思います…補助プレートが…必要な方には…貸し出しもしています…丸い物…ハートや、花の形も、用意しました…遠慮をしないで、おっしゃって、ください…」
そこで話を区切る。彩は絽紗に視線を向けた。柔らかい笑みで受け止めて説明は引き継がれた。
「私はピンクッションとヨーヨーキルトを担当します。先程、説明がありましたヨーヨーキルトは好きな柄の生地を使ってください」
生徒達は目の前に置かれた様々な端切れに興味を覚える。柄や手触りを確かめた。
「形の基本は円になります。裁ち鋏で切って外側を一センチくらいの間隔で波縫いにします。あとは絞るように引っ張ります。丸い形にして玉結びをすれば完成です」
「簡単そうですね」
女子の嬉しそうな声に絽紗は、はい、と柔らかく返す。
「簡単で可愛らしいので、たくさん作ってみてくださいね」
一気に賑やかになった。生地を裁断する音が軽やかに踊る。喋り声は弾んでちらほらと笑顔が咲いた。
パトリシア・プロウライト
は彩のところに向かう。
「調理室だからエプロン姿が見れると思ったら、手芸なんだね! パティさんのピンクの脳細胞でもわからなかったよ、あはー♪ 補助プレートのハートを貸してくださいなー」
「あ、はい…これに、なります…でも、どうしてエプロンを…期待されて、いたのですか?」
彩は不思議そうな表情でハート形のプレートを渡した。パトリシアはあどけない子供のような笑顔を見せる。
「エプロンは制服と同じよね。男子のエプロン姿が見たかったなー」
遠くを眺めるような動きを見せる。隅の方にいた
滝原 レオン
に目を付けた。
「やめろ、俺にヘンな期待をするな」
即座に目を逸らされた。
「残念だけど、家庭科は得意だからいっぱい作るね!」
「は、はい…頑張ってください」
席に戻る合間にパトリシアはちらちらと視線を向ける。レオンは避けるように上体を動かした。
穏やかな時間が過ぎてゆく。生徒達は無口となってヨーヨーキルトを作った。平均で三個は出来上がる。中には小さな山を築く者もいた。
手を動かしながら彩は周りを見た。眼鏡の奥の目が自然に開いた。微かに頷くとギュッと手を握って声を出した。
「…ヨーヨーキルトの、数が増えてきたので…それらを糸で、繋げて…タペストリーにして、みませんか?」
その提案に生徒達は僅かな動揺を見せる。手元の完成品に惜しむような眼差しを向けた。
ほんわかとした雰囲気を纏った絽紗が胸元で両手を合わせる。
「皆さんの合作で大きな物が出来そうですね。私もいっぱい作ったので、彩さんの提案通り、タペストリーにしちゃいましょうか」
「……大きい作品も見てみたいかも!」
「私もやります」
次々に賛同を得られ、タペストリー作りが決定した。繋げる作業は生徒達に任せことになった。
「責任重大だな」
「手が震えるよ」
気後れする声が聞かれるものの、誰も止めようとはしなかった。不器用ながらも作業を進める。あまりに時間を取られると、見ていられなくなったレオンが素っ飛んできた。
「ここはだな。バランスを考えて、そう、そこに糸を通すんだ。そうそう、良い感じだ」
丁寧な指導が実ってタペストリーは完成した。違う色や同じ形の物が隣接して偶然の模様がちらほらと浮かび上がる。
「サプライズだよー!」
パトリシアの声に誘発されて全員が喜びを口にした。
静まったところで絽紗がおっとりとした調子で話し始める。
「次はピンクッションに挑戦してみましょう。皆さんの手元にある針が刺さっている物が、そうですね。これも私達の手作りですよ」
針が刺されたピンクッションには工夫が凝らされていた。端切れを縫い合わせた丸い物もあれば、統一した色で花を模した可憐な物まであった。
一人の女子は手に取ってゆっくりと回す。
「市販の物と思っていました」
「基本を覚えれば誰にでも作れるようになりますよ。ピンクッションを収める物を変えるだけで新鮮な気持ちになれます。着せ替え感覚が面白いですよ」
絽紗は説明をしながら実際に作っていった。円形の生地を二枚、裁ち鋏で切り出した。重ね合せて縁から一センチくらい内側を縫い合わせる。
「全部を縫わないで一部は返し口として開けて下さいね」
外側の余った生地に等間隔の細かい切れ目を入れた。
「返し口から裏返しにします。そこから綿を押し込んで閉じれば完成です。花の形にしたい時はピンクッションの中心に縫い針を通しましょう。糸を絞りますと、その部分が凹んで花弁に見えますよ」
出来上がったピンクッションを頭の横に添える。生地の色もあって紅梅のアクセサリーのようだった。
数分後、喜びの声が上がる。
「ちゃんと出来たよ!」
「わたしのピンクッションも花に見えるかな」
「見えるよ。凄く上手だね」
完成した物を見せ合って個々の笑顔が咲き乱れた。
水上 桜
は完成した物に厳しい目を向けていた。色々な角度から見て軽く手の中で揉んだ。僅かな綿の偏りがなくなって綺麗な丸みを帯びた。
絽紗は生徒達の様子を見て回る。熱心な桜の様子が目に留まり、声を掛けた。
「出来上がりはどうかしら」
「悪くないと思います。あとアクセサリーの置き場所に使えるような気がしました」
「どのようにして使うのですか」
柔らかい表情で聞いた。桜は完成した一品に適当に針を刺す。
「刺した針にレジンやビーズで作った指輪を引っ掛ければ、使えると思いませんか」
「本当ですね。観賞用の愛らしい小物の用途もあるかもしれません。素敵な考えだと思いますよ」
「そうですか」
桜は軽く頭を下げた。
柔らかい笑みで絽紗は自身の席に向かう。その過程で綾花のところに立ち寄って耳元に唇を近づけた。
「綾辻さん、コースター作りをお願いしますね」
「はい、わかりました」
絽紗の着席を確認した綾花は羊毛を収めた袋を掲げた。
「私はフェルトでコースターを作ります。羊毛を千切ってフェルト化する方法もありますが、かなり時間が掛かります。そこで今日は出来上がったフェルトを切り抜いて作りたいと思います」
「どのような形に切ればいいのですか」
前のイスに座っていた女子の質問に、そうですね、と前置きを入れた。
「皆さんの好きな物でいいと思います。私は猫の形に切り取ってコースターを作ります」
「私も綾花ちゃんと同じ猫にするよ。色違いがいいよね」
隣にいたあおいが楽しみでならないと、ツインテールを左右に振っていた。微笑みで返して言葉を続ける。
「切ったところは弱い部分なので糸で縫って補強してもいいです。端切れでカラフルに仕上げることもできます。他には編み込んだレースを被せる方法もありますが、これも少し時間が必要なので手軽な方法にします。わからないことがあれば会員に聞いてください」
「綾花ちゃん、どのフェルトを使えばいいと思う?」
「あおいちゃん、質問が早いよ」
「自分でも思ったよ」
二人は笑ってコースターを作り始めた。
他の生徒達も雑談を交えながらフェルトを手に取った。
パトリシアはレオンを手招きで呼んだ。
「どうした、縫い方を聞きたいのか」
「パティさんは思うんだけど、先輩はエプロンが似合う運命にあるんだよー!」
「お前、どれだけエプロンが好きなんだ!」
対抗するようにレオンの声も大きくなる。
「エプロンという制服が好きなのよね~」
「いや、違うから。エプロンは制服じゃない」
「エプロンは制服ではないよね!」
「いや、違う、ん?」
「あはー♪」
口達者なパトリシアの会心の笑みであった。
桜は切り取ったコースターの断面を指の腹で摩る。滑らかではなかった。
テーブルには色の付いた糸が置かれていた。三種類を選び出し、歪な断面を覆うように縫っていった。
彩は少しおどおどした態度で近づいた。
「…色合いが、とても、いいと思います」
「こういうのも楽しい」
桜は熱心に手を動かした。
彩は静かに離れた。朱蘭に目がいく。ほんのり赤い顔で黙々とコースターを作っている。
「…心配、ないです…」
邪魔をしないように他の生徒に目を移す。着々と完成に近づいていた。
状況を判断したはつなが動いた。手を洗って最後の締めに取り掛かる。
続々とコースターが出来上がる。全員が完成した一枚に喜びを露わにした。
調理室に香ばしい匂いが漂い始める。
「みんな、お疲れ様~! 甘い紅茶とクッキーでお茶会だよ~」
はつなは焼き上げたクッキーを各テーブルに置いて回った。ティーカップは数が多いので会員が総出で運んだ。ティーポットにはキルトで出来たティーコゼーが被せられていた。
「なに、これー。可愛いんだけど」
「これも手作りだったりして?」
「あー、欲しくなっちゃったよ」
その愛らしさに女子の間で黄色い声が上がった。
近くにいた彩の足が止まった。廊下に立たされた子供のように下を向いた状態でぼそぼそと呟く。
「そ、それ…私が、作りました…そ、その…よかったら…こ、これからも一緒に…皆さんと、楽しく作って、いけたら…う、嬉しい…です…」
「入部するわ」
別のところに座っていた桜が一言で返した。口元に微かな笑みを浮かべていた。
振り返ったレオンが聞いた。
「……楽しかった、か?」
「雰囲気は良さそう」
「雰囲気か。作ることも楽しいって、思えるようになればいいな、と」
「私も楽しみにしてるわ」
「そう、か。同好会のメンバーとして、歓迎する」
レオンは隅の席に戻った。
はつなはイスに座ってクッキーを口の中に放り込んだ。小気味良い音をさせて湯気が立ち上る紅茶を美味しそうに啜る。
「他の皆もいつでも入会してね~。私達はいつでもウェルカムだから~!」
気取らない態度が生徒達を和ませる。
甘い香りに包まれて華やかなお茶会が始まった。
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ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
85人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月13日
参加申し込みの期限
2017年08月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月20日 11時00分
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