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卯木 衛
は校内を走り回る。小さい身体は小回りが利いた。制服の両袖を捲り上げ、ピンクがかった茶色い髪を振り乱して叫ぶ。
「生物部でーす! 体験入部で校内生き物観察ツアーをやりまーす! 詳しい内容が書かれたチラシはこちらになりまーす!」
数人の塊の女子から声が掛かった。衛は靴底を滑らせて立ち止まる。
「ありがとう。これがチラシだよ」
普段よりは丁寧な言葉で女子にチラシを渡していく。
「じゃあ、これはお返し。まだ学校に慣れてないと思うけど、がんばってね」
「え、まあ」
衛は渡されたチラシに目をやる。『乙女ゲーム研究会』と丸っこい文字で書かれていた。
「ボーっとしてられねえ」
チラシを握り締めると他の場所へと向かった。
「生物部は校内生き物観察ツアーをやりまーす! 生き物たちに触れ合うチャンスだぞー!」
「生物部か」
耳にした
響 蒼留人
が足を止めた。衛の黄色い目が背中を捉えた。進路を塞ぐようにして回り込む。
「生き物に興味があるなら、校内生き物観察ツアーがオススメだぜ!」
「校内に生き物がいるのか?」
「ここは山が近いからな。珍しい生き物を見つけることも、できるかもしれないんだぜ! それに生き物だけじゃない。動物も飼ってるんだぜ」
衛は得意げに語る。蒼留人は僅かに目を伏せた。
「動物は嫌いではないが、世話が大変なのでは」
「まあ、それも生物部の醍醐味と思って、楽しめばいいんじゃねえ?」
「そうなのか」
考え込むような顔で蒼留人は歩き出した。衛はぼんやりと背を見送る。
――俺は一年の途中で生物部に入ったから、みんなに比べて知識が全然足りねえ。だから、よくわからねえこともあるんだけど、本気で学びたいって思ってるんだぜ。
衛は生物部のチラシを見て頷き、あー、と大きな声を上げた。
「チラシ渡してなかったじゃねえか!」
蒼留人の姿はどこにもなかった。完全に見失った。頭を抱える暇を惜しんで衛は駆け出す。生物部のチラシを振りながら全力の勧誘を続けた。
その結果、手元に多くのチラシが残った。配る前よりも確実に増えている。パラパラと指で捲っていく。生物部のチラシは一枚もなく、全てが他の部や会の物であった。
「……俺は一年じゃねえよ」
衛は子供のように口を尖らせるのだった。
胸に勧誘用のチラシを抱えて
屋敷野 梢
は正門へと急ぐ。勧誘の激しさに、すごいですねー、と他人事のように言った。愛らしい着ぐるみが押し寄せる人波の中で溺れている。
――濁流に飛び込んでも成果は期待できないですねー。
遡上してくる若鮎が弱ったところを狙ってみるのでーす。
梢はにんまりと笑って噴水の側で待機した。グラウンドに向かう生徒達は黙って遣り過ごす。
――今日の私は文化系を狙い撃ちにするのでーす。
胸中の思惑通り、大勢の生徒がやってきた。梢は笑顔を作り、愛らしい声を心掛けながら勧誘を始めた。
「生物部で部長を務めている二年の屋敷野梢でーす。生物部では名前の通り、生物について調べていまーす!」
「どんな風に?」
歩いていた男子が顔だけを向けた。梢は笑顔で答える。
「そうですねー。野外の生物の種類を判別したり、時に九夜山に分け入って捜索したりですねー。すごい発見もあったのですよー。聞きたいですかー?」
「オレ、虫がダメなんで」
男子はそそくさと逃げ出した。梢の笑顔が固まる。
「僕は興味があります」
別の方角から落ち着いた声がした。
島崎 嘉織
が直立の姿勢でいた。ミルクティーのような柔らかい髪の色のショートで男子の制服を着用していた。中性的な顔立ちで眠そうな目を梢に向けている。
「いつでも胸に探究心でーす。実はですねー、山で
オオコクワガタ
を発見したのですよー!」
「え、コクワ、それともオオクワ?」
「そのハイブリッドがオオコクワなのです! 自然で見つかるのは大変に珍しいのですよー。人工でも交配はとても難しいですからねー」
梢は踏ん反り返る。嘉織は控え目に驚いた。
「宝探しみたいで面白そうですね」
「それはもう、楽しいですよー。もちろん実験とかもします。誤解される前に断っておきますが、解剖を好んでやるよーな、マッドな感じはありませーん!」
「僕も標本作りはしますが、解剖は少し苦手かもしれません。観察は好きですが」
「私もですよー。部活の皆は命を大事に扱ってまーす! 観察が好きなら、校内生き物観察ツアーに参加しませんかー?」
梢は持っていたチラシを嘉織に渡した。藤色の目を文面に向ける。
「九夜山が近いのでー、意外な生物が色々と見つかるんですよー。みんなでワイワイしながら楽しく調べちゃいましょー!」
「……参加します。もう少し他のところも見てきます」
「どーぞどーぞ、クールな女子も大歓迎なのでーす!」
その言葉が嘉織の足を引き留めた。梢の方に何気ない目を向ける。
「どうしてわかったのですか」
「私は生物部の部長ですよ? 観察は得意なのでーす」
「さすがですね」
梢は笑顔で嘉織を送り出した。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
85人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月13日
参加申し込みの期限
2017年08月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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