this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ラブ☆部活&同好会デー
<< もどる
1
…
13
14
15
16
17
…
50
つぎへ >>
テニスコートを背にした形で
三宅 葉月
がベンチに座っていた。制服の上をウェーヴの掛かった黒髪が緩やかに流れる。傍らにはスケッチブックがあり、上には色鉛筆のケースが載っていた。他には美術部の勧誘用のチラシが置いてある。
エメラルドグリーンの瞳は少し憂いを帯びて通り過ぎる生徒を眺めていた。吸い込まれそうな緑に、それとなく視線が集まる。
一人の女子が怖々と近づいた。
「あのー、貰ってもいいですか?」
目はベンチのチラシを見ていた。葉月は表情を変えず、一枚を相手に渡す。
「美術部に見に来てもいいわよ」
「ありがとうございます」
葉月の対応で生徒達との距離が縮まった。遣り取りを見ていた男子が声を掛けた。
「美術部の人ですよね?」
「そうよ」
「スケッチブックは何の為に、あるのですか? 質問ばかりで、すみません」
最後は小声で謝った。
葉月は少し頭を傾ける。
「あなたの似顔絵を描いてあげるわ」
「は、はい、よろしくお願いします」
男子は姿勢を正す。太腿に付けた指先をピンと伸ばした。
葉月はスケッチブックを開いた。何気ない動作で顔全体を描く。素早く引かれる線が特徴を浮上させた。雰囲気を醸し出す着色で仕上げて頁を切り取る。
「完成したわ」
男子は驚きの声を漏らす。時間を感じさせない早さであった。受け取った自身の似顔絵で更に目を丸くする。
「とても似ていて、訴え掛けるような芸術性っていうんですか、すごく感じます。ありがとうございました」
深々と頭を下げた男子は笑顔で走り去った。葉月はチラシに視線を落とし、何気なく正面を向いた。
白いスケッチブックに気ままに色鉛筆を走らせた。
道の左右から勧誘の声が掛けられる。その全てを
風見鶏 スグリ
は遣り過ごす。聞こえていない振りをした。よそ見して気付かない風を装った。細かい演技を挟んで素早く駆け抜けた。
ニヤニヤした表情を見えてきた北校舎に向ける。深い笑みで白い歯を剥き出しにした。
咄嗟に注意を前方に戻す。かしましい二人組の女子を追い抜いた。
その瞬間、目が引き寄せられた。正面のベンチに座っていた葉月がスケッチブックに何かを描き込んでいる。
「気にしちゃいられないんだなー、コレが」
スグリは自らの視線を引き剥がし、北校舎に突入した。
四野辺 蘭月
は後ろを振り返った。製菓部のお菓子の家が生徒の合間に見える。間もなく押し寄せる人波に呑まれてしまった。
――材料費の掛からんもんやないとね。
着ぐるみの姿の勧誘も見られた。蘭月は値踏みするような目をやる。
――凝った作りやな。バイトがあるし、部活にあまり時間は掛けられへん。生地代も高そうやしな。
そっと脇を通り抜けた。過密状態から脱してにこやかに歩く。ベンチに座っている葉月に気が付いた。
――見たことあるわ。確か、同じ学年で美術部やったかな。
細かく刻むような足取りで葉月の横手に付けた。スケッチブックの中身を覗き込む。色鉛筆の微妙な色合いを活かした風景画が描かれていた。
「ほー、上手いもんやな」
続いて視線を色鉛筆のケースに向けた。
――色の種類が多そうやな。値段も張るんやろか?
蘭月は考え込む。葉月は側のチラシを手に取った。
「美術部のチラシ、興味があるならあげるわ」
「……あ、ホンマに。貰っとくわ」
「体験入部の場所は北校舎の美術部よ」
葉月が校舎に目を向けると、どよめくような声が降ってきた。危険を窺わせるような単語が耳に飛び込む。
蘭月は呆れたような表情で言った。
「北校舎でお化け屋敷でもやってるんかいな」
「さあ、どうかしら」
二人は揃って二階の端を眺めた。
北校舎の二階に立ち寄った者は例外なく声を上げた。断続的に女子の悲鳴に包まれた。ほとんどの生徒が驚愕の顔で後ずさる。
突き当りの壁が巨大なハンマーで打ち砕かれたように壊れていた。歪な穴から外の景色が見えている。残された壁や床には不穏な亀裂が無数に入っていた。すぐ近くには鉄製のベンチが置かれていて長い黒髪の女性が俯き加減で本を読んでいた。多くの学生が着るようなシャツとスカートを穿いている。
勇敢な男子が徐々に距離を詰めていく。
「そこの人、危ないよ。こっちに来て」
反応がまるでない。読書の間に深い眠りに落ちているかのようだった。
上体を引き気味に構えて男子は足から近づいていった。ある地点で態度を急変させた。
「なんだよ、これ。全部、絵じゃないか」
上体を起こして大股で歩く。ベンチに座っていた女性はマネキンで衣類は紙に描かれていた。壁の穴はコンクリートパネルに創造された精巧な絵であった。
「それってトロンプルイユ、錯覚を利用した騙し絵だよ」
三つ編みの女子が感心した様子で絵に顔を寄せる。崩れた瓦礫の中に薄っすらと文字が書かれていた。
『驚いた? By美術部』
内容を読み上げると、その場にいた者達は声を合わせた。
「驚くわ!」
一斉に笑いが起こる。生徒達が朗らかな顔で絵に殺到した。
キャスケットを目深に被った
旅鴉 月詠
が遠目に眺めている。くるりと背を向けて翼のように両手を広げた。瞬時に片足立ちとなり、シャー、と歓喜の声を上げた。
<< もどる
1
…
13
14
15
16
17
…
50
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ラブ☆部活&同好会デー
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
85人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月13日
参加申し込みの期限
2017年08月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!