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ラブ☆部活&同好会デー
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がらんとした教室に
滝原 レオン
と
回田 はつな
の二人がいた。勧誘の用意を着々と進めている。
レオンの手前の机には自作の縫い包みが積まれていた。小ぶりなサイズは少々インパクトに欠ける。それを見越していたかのように縫い包みの手を次々と繋いでいく。輪となった物の伸縮性を確かめた後に自身の腕に嵌めた。手首には手作りのシュシュをあしらう。
「回田、この格好はどうだ?」
「うひ~、滝原くん、すっごくいいよ! 可愛さとカッコよさのバランスが無敵すぎるよ~!」
「これで安心だ。いつでも勧誘に行ける」
「ねえねえ、私はどんな感じかな~?」
はつなは満面の笑みで爪先立ちとなった。頭を緩やかに左右へと振る。ツーサイドアップに結えた手製のシュシュとリボンが可憐に揺れ動く。
「女性らしくていいと思う。俺としてはカーディガンに付けた物が可愛らしくて好みだ」
「うひ~、ありがと! いい感じに仕上がった二人だから、きっと本番の勧誘もバッチリだね~」
はつなは全身で喜びを表現した。着ていたカーディガンに取り付けた、幾つものリボン型のコサージュが笑っているように揺れた。
二人は自信を深めた表情で教室を後にした。
正門に繋がる道の中程にレオンとはつなは食い込んだ。二人は手作りのチラシを持参した。
レオンは高い身長を活かして上から宣伝文句を口にする。
「家庭科同好会だ。手芸や料理をメインに行っている。詳しい内容はチラシにあるから読んで欲しい」
目に付いた女子にチラシを差し出す。ビクッと肩を震わせると怯えるような目を向けてきた。レオンは鋭い眼付きで唇の端を吊り上げた。
その笑みは女子に通用しなかった。即座に下を向かれた。
「ご、ごめんなさい……」
震える声で人混みに紛れてしまった。
俯きそうになる頭を引き上げる。レオンは近くにいた男子に声を掛けた。
「そこのお前、話がある」
何気なく男子は振り向いた。レオンの銀髪を見た途端、顔色が変わる。泣き笑いの表情で小刻みに頭を下げた。
「あ、あの、今月はお小遣いがピンチなので、その、許して貰えませんか?」
「何の話だ?」
レオンは男子の視線で気が付いた。
「この髪は染色ではない。それに睨んだ訳ではないぞ」
「すいません、勘弁してください!」
周囲の生徒を押し退けて男子は走り出した。弁解をする余地もなかった。
レオンの表情が少し暗くなる。誰かを探すように顔を動かした。シュシュとリボンが目印となって、はつなの姿を見つけることができた。人波に流されたかのように少し離れたところにいた。
物怖じしない様子ではつなは勧誘に努めた。
「ゆるっと楽しくがモットー、な~んて勝手に決めた私が所属するのが家庭科同好会で~す!」
のんびりとした勧誘に生徒達が足を止める。はつなの人懐っこい笑顔に何となく興味を覚えた様子で徐々に集まってきた。
「体験入部も開催中ですよ~。好きな布やフェルトで、自分だけの可愛らしいアイテムを作ってみませんか~?」
話を聞いていた一人の女子がはつなに質問した。
「あのー、その頭のシュシュや、リボンのコサージュも手作りなんですか?」
「そうですよ~。メイドイン私だね~」
「こんなに可愛い物が作れるなら、体験入部に参加してみようかな」
恥ずかしさと憧れが入り交ざった顔で言った。
「うひ~、ありがと! こんな私もまだまだ初心者だから、簡単なのばっかり作ってるんだけどね~」
苦笑に近い表情ではつなはチラシを渡した。受け取った女子はやる気を覗かせた。自然な笑みで一礼した。
「少しいいか」
「はいは~い、なんでも聞いてくださいね~」
はつなは笑顔で後ろを振り返った。そこには俯き加減のレオンが立っていた。落ち込んだ状態が一目でわかる。手に持っていたチラシは減っているように見えなかった。
はつなは元気付ける意味で明るく返した。
「滝原くんはすでに会員さんだから~、辞めることは出来ても入会は無理かな~、なんて言ってみたりして~」
「なあ、回田……俺ってそんなに見た目が怖いか?」
はつなの明るさを上回る暗さでレオンは力なく口にした。
「う~ん、怖いと言うか、カッコイイと思うんだけどね~。どんな感じでチラシ配りしてたのかな~」
「精一杯の笑顔を見せたつもりだが」
レオンは鋭い眼付きで一方の口角を吊り上げる。事が上手く運んでほくそ笑む悪党が忠実に再現された。
「う、うひ~、返事に困る凄まじい笑顔だね~。滝原くんは素のままでいいかな~。凛々しさを売りにして、私が笑顔担当で一緒にがんばろう~」
「そうか。よろしく頼む、なんだ?」
レオンは自身の腕に目をやった。
寄り添うようにいたのは
遠野 まほろ
であった。ボブの頭には寝癖が付いていた。眠そうな目は寝起きに思える。覇気のない顔でレオンの腕に嵌っている縫い包みに手を伸ばし、個々の頭を撫でていた。
レオンは少し膝を曲げた。前屈みの姿勢を取る。まほろは腕に嵌った縫い包みをまじまじと見詰めた。
「ねこさんがいっぱいだね」
「家庭科同好会で作った物だ。興味はあるのか?」
レオンの問い掛けにまほろは持っていた鞄を開けた。そこから猫の縫い包みを取り出して胸に抱える。
「私が作った
ねこさん
だよ」
「縫製がしっかりしていて、生地も悪くない。愛情をたっぷりと注がれて生まれてきたのだな」
まほろは大きく頷いた。レオンの腕の縫い包みに微笑み掛ける。
「私のねこさんと同じだね」
「そうだな」
レオンは腕から縫い包みの輪を外した。まほろの腕を見て二体の猫を外した。
「大事にしてくれそうだ。チラシと一緒に貰って欲しい」
「いいの?」
「他にもいるからな」
レオンはポケットに入れていた予備の縫い包みを継ぎ足して再び腕に嵌めた。まほろは受け取った物を腕に取り付ける。軽く振ってみたが、ずれ落ちることはなかった。
「ありがとう。ねこさんの里親らしく大事にするね」
まほろは少し浮かれた調子で歩いていった。
遣り取りを見ていたはつなは安堵の表情を浮かべる。
酒浸 朱蘭
の周囲には空間が出来ていた。進む方向にいた生徒達は自然を装って左右に分かれる。その適度な隙間にふらふらと歩いてゆく。
誰の目から見ても朱蘭は酔っ払っているように見えた。とろんとした目で頬は赤い。長くて茶色い髪を乱しつつ、千鳥足を見せ付けた。
「あたしにぴったりな~、部活はどこなんだぜ!」
左右に揺れる上体で先の方を眺める。銀色の頭が見えた。その横顔に目が少し開いた。
――レオンじゃねえか。家庭科同好会だっけ?
「悪くねえ」
銀色の頭を灯台に見立ててふらふらと近づいていく。生徒に押されて少し横に流れた。
はつなの笑顔が飛び込んできた。
「家庭科同好会は楽しいで~す。手芸に興味はないですか~」
「そりゃ、興味はあるんだぜ! 料理とかもあるんだよな! どっちも出来れば、きっと将来にいいことあると思うんだぜ!」
「今回の体験入部は手芸が中心ですけど、終わったあとにティータイムのお楽しみ付きで~す」
はつなは透かさずチラシを渡した。
「お、ありがとな! じゃあ、あとで寄らして貰うんだぜ!」
朱蘭はふらりと離れた。
まるで待っていたかのように
水上 桜
が現れた。手には多くのチラシを持っている。相当な数の勧誘を受けたようだった。艶やかで長い黒髪の一部が解れていた。
はつなは労わるような笑みで接した。
「可愛らしい姿は一年生かな~?」
「ここの勧誘って大学のサークルみたいなノリなのね」
「色々とぶっ飛んだところがあって楽しいよ~。自分だけのアクセサリー作りって興味あったりするかな~」
相手の様子を窺いながら笑顔で促す。
「アクセサリーは金属加工が得意だけど、刺繍やパッチワークにも興味があるわ」
「なるほど~、本格的ですね~。ヨーヨーキルトやコースター作りでは物足りないですかね~」
桜は真面目な表情で頭を左右に振った。
「そんなことないわ。コースターは普通に使うし、面白そうよね」
「ありがと~。お姉さん嬉しくて思わず、チラシをプレゼント~」
受け取った桜は歩き出す。同行しようとする、はつなを押し止めるように振り返る。
「水泳部も見てくるわ」
きっぱりと口にして一人で突き進む。
「頼もしいね~」
はつなは残りのチラシ配りに専念した。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
85人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月13日
参加申し込みの期限
2017年08月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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