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パラダイスキーパー ~翼ある護り手達と絶望凍る湖~
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その姿を見留めるや、
卯木 衛
は小さなつむじ風のようにぱっと駆け出した。
「カイくん! カイくーん!」
そんな衛の許へと、翼獣カイの方も微塵の迷いもなしに走ってきたものだから、
「って、うわっ!?」
なんて、衛とカイは、一緒になって柔らかな砂地の上に転がる羽目に。
「はは、カイくん、また会えたな! ……って、くすぐったいって!」
顔をぺろぺろと舐める舌の温もりが、じんわりと胸に染みる。
涙に視界を滲ませながら身を起こした衛は、ぎゅう、とカイにしがみついた。
くぅ、くぅ、とカイが鳴く。衛との再会を、確かめ、喜ぶように。
暫し、衛は触れる温度と懐かしい声音を噛み締めるようにしていたけれど、
「……すっげえ嬉しいけど、喜んでばかりもいられないよな」
と、きゅっと表情を引き締める。
「大変な事になってんだな……怪我してる子たちがいるなら、俺もそこに行く」
守る為に勉強してんだと、衛は誓うように声を零した。
「俺も一緒に守るから! カイくん、またついてきてくれっか?」
くくる、とカイの喉が鳴る。
大きな頭を身に寄せてのOKのサインに、衛は「ありがとう」と破顔した。
「みゅう! みゅう!」
屋敷野 梢
の許へも、駆けてくる姿がある。
小さな手足で、精一杯に。懸命に。
「ぷーちゃんっ!」
ぷーちゃんと呼ばれた子供の翼獣もまた、梢とは旧知の仲だ。
腕の中に優しく抱き上げたぷーちゃんは、記憶の中にあるよりも重たくなっていた。
ふっと、口元を和らげる梢。
「少しだけ、大きくなったね、ぷーちゃん」
私は相変わらずですよ、と零す梢のかんばせに、ちょっぴりほろ苦いような微笑が乗った。
「……私も、だめだなー」
別々に生きるべきだと、そう思っていたけれど。
こうして再会を果たせば、やっぱり胸には嬉しさが満ちて。
「ぷーちゃん、ひさしぶり! 今も、大好きだよ、ぷーちゃん!」
みゅう! みゅう! とぷーちゃんが明るい声で騒ぐ。
色んな想いを込めて、梢はぷーちゃんをぎゅーっと抱き締めた。
そんな梢や衛の様子に、目を細めるのは
壬生 由貴奈
。
尤もその手は、以前共に冒険した翼獣ミケをもふもふもふもふしているのだけれど。
「ミケ、久しぶりだねぇ」
先日、ミケによく似たぬいぐるみを買い求めた由貴奈である。
それがまさか、こうして本当に会えるなんてと思うと、口元に笑みが乗った。
「元気にしてた? おなかすいてる? クッキー食べる?」
相変わらずだな、というような顔をして、それでもミケは、差し出されたクッキーをぱくりとする。
自分もクッキーをもぐもぐと口へと運んだあとで、
「今、目に留まった本を開いたらそこは異世界でした、って感じなんだけど……」
ここがミケ達の住む世界だって言うんなら、と、すっと真剣な目をする由貴奈。
「なおのこと、守ってあげなきゃいけないね」
呟いて、由貴奈はまた、ミケの柔らかな毛並みをもふもふとするのだった。
「ケガレとやらを祓う為にうちも頑張ろうかな。ねえ、ミケ」
「今回も、一緒に戦ってくれる?」
由貴奈の言葉に、ミケは当たり前のことをとばかりに鼻を鳴らした。
さて、もふもふと言えば、
ロベルト・エメリヤノフ
だって負けてはいない。
それから、友人たる翼獣への想いだって。
「ミーシャ! 久しぶりだね!
あれ
以来かい?」
また会えたね、と声に喜色を乗せて、ロベルトは翼獣ミーシャの背をなでなでもふもふ。
ミーシャが、再会を喜ぶようにくくると喉を鳴らす。
ロベルトの瞳に、ふっと、悲しみの色が過ぎった。
「……でも、せっかく元の世界に戻れたのに、大変なことになっているんだね……」
ミーシャが、じぃとロベルトを見る。
その眼差しの真摯さに、ロベルトは「うん」と頷いた。
「僕も手伝うよ。一緒に頑張ろう、ミーシャ」
そんな1人と1頭とほど近いところでは、
「
あの世界
からちゃんと帰れたんだな! よかったぜ! 今度こそマジ三度目の正直ってやつか?」
なんて、眩しいような笑みでかんばせを彩って、
楢木 春彦
が翼獣リブを撫でている。
くくる、と頭を春彦の腹に寄せるリブは、何だか彼の世話を焼こうとしているようで、
「あはは、春彦君よかったねぃ」
と、翼獣ムクを撫でながら、
呉井 陽太
は微笑ましさに眼鏡の奥の目を一層細めた。
ムクが、ちょっぴり不服げに陽太をつんと突く。
ん? と顔をムクの方へと向けて、陽太は軽やかに笑った。
「勿論、オレもまた会えて嬉しいよ、ムク」
太い首にしがみついて抱き締めれば、ムクの喉が満足げに鳴る。
春彦が、にやと口の端を上げた。
「随分甘えられてんじゃねぇか、呉井」
「久しぶりの再会だもんねぃ。ね、ムク」
「そういや……なあ、リブ。オマエ、家族はいんのか?」
陽太達のやり取りにふとそんなことを思って、問いを零す春彦。
返事の代わりに、リブは耳がわんとするような声でオオウと鳴いた。
力強い声は、しかし深い優しさにも満ちている。
じきに――春彦の周りへと、幼い翼獣達が転がるようにして駆けてきた。
「ひい、ふう、みい……って、これ全部リブの子供か!?」
全部で5頭、中々の子沢山だ。
まだ赤ん坊のような翼獣達にころころとじゃれつかれながら、春彦は辺りの様子へと目を転じさせる。
陽太も、自然、それに倣った。
近く遠く、あちらこちらに黒い獣の姿がある。
「突然違う世界に飛んじゃうのは何度も経験あるけど……」
まさか翼獣達がいる世界に来るなんて予想外だったよぅ、としみじみとして呟く陽太。
春彦が、「ケド」と不意に声音を険しくした。
「やっぱ、喜んでばかりはいられねぇっつーか」
くしゃり、春彦の手がリブの背を撫でる。
「オマエ達の世界も仲間もきっちり助けて、今度こそ安心して暮らせるようにしねぇとな」
「うん。どうやら、大変な事になってるみたいだしねぃ」
春彦の視線と、陽太の視線が交わり合う。
絶対に護るという決意をオリーブグリーンの双眸の中に見て取って、陽太は力強く頷いた。
頷きに、頷きが返る。
「翼獣達の《絶望の世界》に行って、6頭の翼獣達を助けよう」
「ああ。……二度と、犠牲なんて出してたまるかよ」
陽太の言葉に応じて、春彦は豊かに水を湛えた湖へとキッと眼差しを遣った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月17日
参加申し込みの期限
2017年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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