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過去と今、夢と現、そして影
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暗がりに沈む歪みの世界の真ん中で、
楢木 春彦
は盛大に息を吐く。
「まーた変なトコに……今度はいったいドコなんだよ……」
小さく呟いたその時、じゃり、と地面を鳴らす音が耳に届いた。
「――なんだ!?」
いざとなればどうとでも動けるように、構えを取る春彦。
黒い、大きな翼と身体を持つ何かが近づいてくる。
睨むようにしてじぃと警戒しながら、春彦は『何か』の正体を見極めようとした。
じきに――オリーブグリーンの双眸が、自然と見開かれる。
「まさか、翼獣……?」
暗闇の中からそっと春彦の元へと歩み寄ったその生き物――翼獣が、くるる、と応じるように喉を鳴らした。
「マジかよ……。リブ……じゃねぇ、よな……?」
夢の中でも漂っているような心地で声を漏らせば、とん、と軽く頭で胸の辺りを突かれた。
そうやってからこちらを見遣る眼差しは、確かに懐かしい色を帯びている。
「って、マジでリブなのかよ!?」
声に喜色を乗せてわしゃわしゃと頭を撫でてやれば、翼獣リブは嬉しそうに目を細めた。
しかし、久々の再会を、歪みの世界は嬉しいだけで終わらせようとはしてくれない。
ざわりと辺りの影が波打つや、春彦達は、あっという間に影の化け物に囲まれていた。
「うわっ!? コイツらもなんなんだよっ!」
応えることなく、影がギチギチと爪を鳴らす。
リブが、春彦の服の裾を、口に咥えて引っ張った。
「……え? 乗れって?」
躊躇っている暇は、どうやらないらしい。
いつかのように、春彦はリブの背に跨ると、そのままぶわりと宙へ飛翔した。
「あんなのに捕まってたまるかよっ! よし、逃げるぞ、リブ!」
空を飛べないらしい影達を振り切って、先へ、先へ。
そうして春彦達は、路地裏へと身を隠した。
「撒いた……か?」
路地裏に影の気配はなく、しんと静まり返っている。
はぁ、と、ため息が春彦の口から零れ落ちた。
「イキナリでビビったぜ。ケド……」
まさかリブと会えるなんてな、と、春彦はじっと傍らに座るリブに柔らかく触れる。
「元気にしてたかー? ……ははっ、うん、元気そうだな」
もふもふもふもふ。春彦の手に優しく弄られるのが、リブもまんざらではない様子。
その喉が、気持ち良さそうにくくると鳴った。
「そういや、もしかしてココが翼獣達の世界……って、ンなワケねーか」
クローネの世界で垣間見たものとは、様子が違いすぎる。
リブも、何だかちょっと不服げな顔だ。
「っはは、悪かったって。ケド、他のヤツらはどうしたんだ? リブだけなのか?」
春彦からの問いに、どこか切なげな顔になるリブ。
その表情の機微をきちりと読み取ったが故に、春彦は慌てた。
「元の世界に帰れなかった、なんてコトはねぇ……よな?」
――それともまさか、扉が安定してなくてリブだけココに送られちまったとか!?
心配のあまり、影に見つからないようにと抑えていた声が、少しだけ大きくなる。
落ち着けと言わんばかりに、リブがまた、春彦を軽く突いた。
「……あー、ナンカ違うっぽいな」
リブの冷静な反応に何だか気恥かしくなって、首の後ろを掻く春彦。
そのあとで、懐かしいようなやり取りにふっと口元を和らげて、春彦は立ち上がった。
「んじゃ、さっさとココから出て仲間んトコ戻ろうぜ!」
リブの仲間も心配してんだろうし、俺も早く帰んねぇとな、とリブに明るく笑みを向ける。
その胸の内には――例え自分がどうなってもリブのことは、という決意が滲んでいた。
それを察してか、リブが不安げに喉を鳴らす。
けれど、春彦は、笑顔のままでリブの背をぽんぽんとした。
「心配すんなって! 絶対ぇ出口はあるハズだし、今度もちゃんとリブを送り届けてやるからさ」
春彦が確固として言い切った、その時。
「……って、また湧いて出やがったな!」
路地裏に、ぞわぞわと影が侵入してきた。
リブの背に、ひらりと跨る春彦。
「リブ、行くぞ!」
応じて、リブが空高く舞い上がった。
影が、今度は自身の一部を触手のように幾らも伸ばして、リブの翼を絡め取らんとする。
「リブ!? くそっ、やらせてたまるか!」
コレでも食らいやがれっ! と、うねりながら纏わりついてくる触手を鋭く蹴り落として、
「今だ! リブ飛べっ!」
と、春彦は全力で声を張った。
ぐんぐん、ぐんぐんと影が遠ざかっていく。
やがて――春彦達は《駅舎》を歪みの世界の中に見つけ出した。
リブが、綺麗に《駅舎》の前へと着地する。
その背から、春彦は糸が切れたように転がり落ちた。リブがその顔を気遣わしげに舐める。
「っはは、平気平気。何でもねぇよ、こんなの」
足の、先ほど影の触手に纏わりつかれた部分が、じくじくと痛んでいた。
身を起こしズボンの裾を捲ってみれば、触手に巻きつかれた部分が火傷のようになっている。
「危ないったらねぇな……リブ、ソッチは怪我してないか?」
心配そうな顔のまま、リブが顔を寄せてくる。
どうやら、こちらは難を逃れたようだった。
痛みを堪えて、春彦はにっと笑み零す。
「そんな顔すんなって。ホント、これくらい何ともないからさ」
柔らかな毛並みをくしゃくしゃとしてやって、春彦は真っ直ぐにリブの目を見つめた。
「こーして会えたんだ、きっと、この次だってまたあるよな」
くるる、と、リブが喉を鳴らす。同意するように、けれど、どこか寂しげに。
「それまでちゃんと長生きして、元気でいてくれよ? リブの子も見てぇしさ」
会えて嬉しかったぜ、と笑って、春彦はリブを《駅舎》へと送り出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月31日
参加申し込みの期限
2017年04月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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