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パラダイスキーパー ~翼ある護り手達と絶望凍る湖~
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七峯 亨
が辿り着いたのは、ただただどこまでも広がり続ける砂の大地。
変化はなく、娯楽は浮かばず。
それらが一切存在しない、《遊び》のない世界だった。
そして――目前に立つは、己の姿を映し取ったような男。
亨の口の端が、その姿を目ににぃと上がった。
「娯楽になるか、否か。試させてもらおうかねぇ」
言うや、相手の懐へととび込み、ぐん、と肘で相手の胸を打つ。
(――決まった)
感触にそう判じ、追撃の膝蹴りを食らわせようとして――しかし、2撃目は空振りに終わった。
相手の姿が、一瞬消えたからだ。
次の瞬間には、本物の亨の腹へと、鋭い膝蹴りが入っていた。
すかさず、頭の中に『縮』と念じる。
途端、亨の身体は小指の先ほどの大きさに縮み、相手の2発目の蹴りは虚しく宙を裂いた。
(今の蹴りは、クラヴ・マガか? それに、さっき姿が消えたのは……)
亨の思考を掻き消さんとばかりに、また相手が動く。
下駄を脱ぎ捨てた相手の足が亨を踏み潰さんと迷いなく迫るのを、亨は己の両腕で受け止めた。
(このスタイル……中身もちゃんと俺の写しか)
「なるほど。存外、いい娯楽ができたな……!」
今度こそ確信すれば、身体の軋みに歪んでいた顔に、獰猛な笑みが乗る。
腕の力で相手の足を跳ね上げさせて、向こうが崩された態勢を整える間に能力を解除し、
「己が一番の敵……己と戦うってのはおっそろしく骨折りだが、やってみせるさ」
間合いを取りながら、遊ぶにゃ十分だと亨は口元に弧を描いた。
気付けば相手――偽亨もまた、瞳をぎらつかせてかんばせを笑みで彩っている。
互いにそれを見留めたのを合図にしたように、2人は殆ど同時に動き出した。
亨が駆け出せば、相手は油断のない構えを取る。
今一度、亨は頭の中に『縮』と呟いた。
(削り合いに耐え機を窺うスタイル同士だ。お互い、どう避けるかを承知してる)
更に、亨のろっこんは、機動力と攻撃力の低下を克服する境地まで至っている。
縮めば縮むほど、亨の身体能力は強化されるのだ。
(とはいえ、分かってるってことと避けられることは違うからな……)
分かっているからこそ、避け損なうということだってあるだろう。ならば。
(先手必勝。耐えさせはしねえ、ってな)
思考を巡らせていたのは、時間にすれば刹那のこと。
その間に、身を極限まで縮めた亨は、高められた身体能力で相手の足元まで迫っている。
偽亨が反応できるより早くに、亨は能力を解除した。
そのまま相手に組み付いて、砂の大地へと叩きつけるように投げ技を決める。
(狙うは損害の集中。――削らず、抉る!)
首や、両の大腿骨、腰椎等の部位を圧し折らんというのが狙いだったが、
「……へえ、中々……」
相手は、ギリギリのところで致命的なダメージは受け流したようだった。
『――次は、こっちから行くぜ』
口の端から血を垂らしながらも、偽亨が、喜色の滲む声で宣言する。
途端、その姿が掻き消えた。
決して、亨が油断したわけではない。
偽者と共有している亨の能力が、それを許す性質なのだ。
亨は、微塵も迷わなかった。
身を縮めた偽亨の姿を、目で探す。
相手の位置を確かめて、亨は足元の砂を、思い切りよく蹴り上げた。
砂が、大波のようになって偽亨を襲う。
すかさず、亨は小さな偽亨を下駄の歯の間に捉えた。
下駄の歯が、ずぶりと砂に沈んでいく。台の底が、逃れる場所なく偽亨に迫る。
亨は、足にぐんと力を込めた。
偽者を、益々追い詰める為だ。
(砂の中じゃ、こうすりゃ、取れる手段は一つだけだろ)
少なくとも、亨が偽亨の立場ならそう動くだろう。
相手の次の手が、亨には確かに読めていた。だから。
――ぐんっ。
偽亨が突如能力を解除した時も、亨はバランスを崩すような真似はしなかった。
むしろ、その時を待っていたのだ。
相手を踏み台に、能力解除の勢いさえも利用して、跳躍する。
呆気に取られる偽者へと、亨は、空中で身体を捻って、渾身の回し蹴りを放った。
めき、と嫌な音がして、偽亨がぐらりと横様に倒れる。
その身体は、砂の上に落ちる前に儚く消え失せた。
「延髄を狙ったんだが……少し狙いを外されたか? まあ、上々としとくか」
呟いて、亨はうんと伸びをする。
使命あって異世界へ飛ばされるなんていうのも、最早お手の物だなと思いながら。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月17日
参加申し込みの期限
2017年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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