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パラダイスキーパー ~翼ある護り手達と絶望凍る湖~
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鏡のように凪いでいる湖の水面を見据えて、
華城 尊
は声を零す。
「こうしていると、何も危険なことはないようにも見えるが……」
「だけど、何となく嫌な感じはする……かも?」
翼獣ミーシャと共にその傍らまでやってきた
ロベルト・エメリヤノフ
が言葉を続けるのに、頷く尊。
尊の気持ちを代弁しておいて、ロベルトは「うわあ」と苦いような声を漏らした。
「それに、これだけ水が澄んでるのに、底が少しも見えないなんてね。この先が異空間か……」
「確かにぞっとしねぇが……まあでも、潜るしかねぇだろ」
翼獣と一緒に湖を覗き込んでいた
ベルラ・ガーネブラッディ
が、気だるげに言う。
パシャ、と、ベルラと共に在る翼獣の前足が、水面を叩いた。
波紋が水面を走る中、ベルラはやれやれとばかりにため息を一つ。
「早く行けって言ってんのか、ソキウス? そう急かすな……」
パシャリ。再びの水音に、ベルラの声は途中でかき消される。
ソキウス――相棒の意だ――と呼ばれるこの翼獣は、ベルラと先ほど縁を得たばかりだ。
しかしソキウスは、その生意気な態度を以って、ベルラに既に何度となくため息を零させているのだった。
それでいてぴたりとベルラの傍を離れないところ、彼なりにベルラに懐いているのだろう。
「あー……」
ぐしゃぐしゃと首の後ろを掻いて、ベルラは顔を上げる。
「わかったわかった。んじゃま、行くとするかね」
言うや、ベルラは底の見えない湖に足を浸し、深く深く潜っていった。
そのまま、その姿が水中に溶けて、魔法のように影すらも消え失せる。
ソキウスも勿論、ベルラに付いて湖の中に消えていた。
「……よし、僕達も急ごう」
ロベルトが、幾らか固さを帯びた声に決意の色を乗せて言う。
傍らのミーシャが、くるると鳴いて、ロベルトへと身を寄せた。
「うん、わかってるよミーシャ。……行こう、どこまでも一緒に!」
影が2つ、また消える。
尊ともうひとり、静かにその様子を眺めていた
仙藤 紫
がぽつりと零した。
「皆、そのまま潜るのね……」
「潜ることに不安があるのか?」
呟きを耳に拾って、尊が真摯な声音に気遣いの色を重ねる。
けれど、紫は「いいえ」と首を横に振った。
「水泳は小学校の頃から続けているの。潜ること自体に問題はないわ」
「なら、一体どういう……」
「……服を着たまま潜るのね、と思って」
落ち着いた女性の、ある意味斜め上の返事に、尊は声を失った。
いや、戻ってきたらびしょ濡れなのかとか、そう言われると気にならなくはないのだが。
女子供には気を使う性質の尊が返事を選び取りかねている間に、
「どうしたの?」
と、紫が言った。眼差しは、尊ではなく、近くまで歩み寄ってきた翼獣に向けられている。
その若い翼獣は、甘えるような、それでいてどこか寂しげなような目をしているように紫には感じられた。
「ねえ、一緒に行く?」
柔らかく微笑を向ければ、翼獣は紫へと身を寄せ、くるると鳴いて。
(戻らない仲間がいるから、心細いのかもしれないわね……)
紫はそんなことを胸に、翼獣の背をそっと撫でてやった。
気持ち良さそうに翼獣の喉が鳴る。
一つ一つの所作に、紫は何となく、女の子かしら? と思った。
どことなく思い出される顔があって、整った口元が、自然、ふわりと弧を描く。
さて、思いがけず冒険の道連れを得たのは、
新田 亮
も同じだった。
「お前、俺と一緒に行きたいのか?」
オオウ! と、返るのはどこまでも力強い咆哮。
血気盛ん、という言葉がよく似合う翼獣に、「好きにしろ」と亮は応じた。
湖へと向かう途中、亮は知った顔が唸っているのを見留めてそちらへと足を向ける。
「八神、どうした?」
呼ばれて、顔を上げたのは
八神 修
だ。
柔らかな砂地に腰を下ろし、許可を得て採集したらしい木の枝や草を前に腕を組んでいる。
「新田か。いや、丸腰で戦うのは危険だろう? 獣と違って、人間には爪も牙も硬い皮もない」
「それはその通りだが……その植物で何をする気だ?」
「ろっこんで武器を作ろうとしてるんだけど、上手くいかなくてね。
夢の世界
では成功したんだけど」
ふう、と疲れたような息を吐く修。
怜悧なかんばせに乗る色からは、ここまでの彼の努力が垣間見えた。
「まあ、そういうこともあるんじゃないか? それに、あまり時間を掛け過ぎるわけにもいかないだろう」
亮の言葉に、「そうだな」と修は目元にごく淡く笑みを乗せる。
「木刀代わりに、丈夫そうな木の枝でも持っていくかな」
「俺も、手頃な小石を集めてきたところだ」
ジャリ、と亮のウエストポーチが鳴った、その時。
2人の間に、翼獣がぬっと顔を出した。
ろっこんの酷使もあり疲労の色が濃かった修の顔が、ぱっと明るくなる。
「ヨクか!」
翼獣ヨクの喉が、そうだとばかりにくくると鳴った。
修とヨクは、以前クローネの世界で戦場を共にした、いわば戦友だ。
「ヨク、仲間を助けに行きたいのか?」
ヨクがの熱い舌が、修の顔をぺろりと舐める。
その通りだと言っているようだった。
「なら、俺はその意思を汲む。共に戦い、仲間を助けよう」
ぎゅうと抱き締めれば、温もりが染みる。
そんな修の様子に、少し離れたところで彼のことを案じていた
椿 美咲紀
は花綻ぶように微笑んだ。
傍らに居た翼獣ルークが、不思議そうに首を傾げる。
「ふふ、何でもないのですよ。……それより、ルーク」
私と一緒に来てほしいの、と美咲紀はルークの目を真っ直ぐに見た。
「あの世界で助けを待っている翼獣さん達を一緒に見つけて、助けて欲しいの、お願い」
ルークもまた、じぃと美咲紀の瞳の奥を覗き込んでいる。
「危険なの判ってるけど、でも力を貸してほしいのです」
深々と頭を下げれば、ルークはとん、と美咲紀の頭を軽く、優しく突いた。
顔を上げる。ルークの眼差しが、勿論だと言っている。
涙が込み上げてきそうになるのを堪えて、美咲紀は「ありがとう」とにっこりとした。
恵御納 夏朝
もまた、翼獣との縁を育もうとしているところ。
翼獣さんと仲良くなりたい、と思いながら辺りを見回していると、
(あ……)
ふと、遠くから湖の方を遠慮がちに見遣っている翼獣の姿が目に留まった。
何だか放っておけないような気がして、その翼獣の許へと歩み寄る夏朝。
「あの、ちょっといいかな?」
声を掛ければ、澄んだ眼差しが夏朝を見つめる。
大人しい性質らしいその翼獣は、近くで見るにどうやら女の子のようだった。
毛並みがふわふわとしているのが、愛らしい。
視線でどうしたのかと問い掛けられて、夏朝は言葉を選び選び口を開いた。
「友達や仲間、家族の事……心配、だよね」
無理強いはしないけど、と前置いて、夏朝は言葉を続ける。
「僕と一緒に、来てくれたら嬉しいなって」
ケガレを祓って、翼獣さん達を皆、助けたい。
思いを真っ正面から伝えれば、翼獣は喉を鳴らして夏朝へと頭を寄せた。
そっと手を伸ばして、ふわふわの頭に触れる。
「ありがとう、えっと……」
そういえば、この子を何と呼べばいいだろう?
少し考えて、夏朝は閃きに、焦げ茶の瞳を晴らした。
「夜色のふわふわした毛並み……『御夜』ちゃんとか、どう?」
『御夜』と書いて『みや』。
翼獣改め御夜は、その名前を気に入ったというふうに、ごろごろと喉を鳴らした。
夏朝の目元が、ほんのりと和らぐ。
「良かった、気に入ってくれたみたいで……それじゃあ、行こうか」
夏朝が湖へと顔を向ければ、御夜もそれに倣って。
そうして1人と1頭は、ケガレが呼んだ幻が待ち構える湖へ向かって歩き出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月17日
参加申し込みの期限
2017年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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