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【お花見】しづ心なく花の散るらむ
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深縹露草はさくから聞きだした情報を、しっかりメモして計画を立てていた。
「さくさんを木に送り届ければ、桜は花を取り戻す。そういうことですね」
ならば話は早い、と露草は紋章を描き念じるのである。
「
さくさんを必要とするところよ……光れ!
」
そのとき、露草の瞳の藍色は増し、口元には冷たく鋭い笑みが浮かぶ。儚げな姿から一転、露草は悪魔的なカリスマ性を身に帯びていた。
露草の『ろっこん』は『我が紋章は、光り輝く道標』という。自分で紋章を描いた後、条件を指定し念じることで、条件を満たす場所に描いたのと同じ紋章が光り輝き出現するというものであった。
露草の念が終わったとき……光ったのは、他ならぬ露草自身の唇だった。
「光っているのは私の口? 一体なぜ……?」
すると恥ずかしそうに、目を伏せてさくは言ったのである。
「たぶん、わたしを必要としている場所だから……。半妖精から元に戻るには、さくとキスする。10秒くらい」
「OH MY GOSH それ本当デスカ!? 私、そんなの聞いてなかったデース! こ、困りマース!」
奸佞なる笑みはたちまち崩壊、露草は目を丸く口をぽかんと開け『マジデスカ!』そのものといった表情へと化していた。
「露草、安心してね。別の方法もあるよ。後で話すよ。別の方法」
「そ、それは良かった。念じ方を変えてみますね!」
露草は落ち着きを取り戻している。ふたたび、超然とした容貌に変化していた。
「
さくさんの行くべき場所よ……光れ!
」
最初、光は泡のようなものだった。それが徐々に塊のように結実している。木の幹や枝、その数カ所が光っていた。
「なるほど木の表面に入るべき場所があるのですね。魔女がある程度出たところを狙ってお連れしましょう」
「ありがとう。露草、頼もしい人」
「なに、おせっかい焼きなだけですよ。準備ができたら参るとしましょう」
露草は傘を広げた。どこまで防げるかはわからないが、これで魔女の攻撃をしのぐつもりだ。
武道もまた、一風変わった方法で状況に対応している。
「バケツにー枝にー空き缶にー。よし、さくちゃん、こんなもんだね」
彼はここに来る途上、道々集めたものを、組み上げてバリケードを築いているのだった。
現在武道は10センチ大だが、材料にしている空き缶や木の枝はオリジナルサイズ、バリケードの資材としては十分だった。堅牢なので単なる障害物というより、ちょっとした砦といってもいいかもしれない。
目標通りバリケードはできたものの、問題はここに魔女を集める方法だ。
「ちょっと木から遠かったかな、魔女の注目は集めづらいかなあ……」
武道は桜を見上げた。
自分と同様の状況なのだろう。半妖精化した人々が多数、魔女と空中戦を演じている。見覚えのある姿も少なくなかった。
「こっちの水は甘いぞ、と呼びかけたら応じるとも思えないな。さくちゃん、どうしたらいいと思う?」
何気なく振り向いて武道はたじろいだ。
さくがいる。
しかも、二人だ。
「さくちゃん!? そちらは双子の妹さんとか?」
「ううん。わたし、さく」
さくは首を振った。
「ううん。わたしも、さく」
もう一人のさくも首を振った。
間もなく、
「さくちゃん待って待って、あら、さくちゃんが二人? おっと、あなたも半妖精になった人?」
横長眼鏡の若い女性が、風に乗って滑り降りてきた。切れ長の瞳が知的な印象を与える。大きな紙袋を抱いていた。なにが入っているのだろう。
三夜深夜子だった。同じ木にたくさんの花がつくように、花の精さくもたくさんいるのはおかしくない、ということで見解の一致をみたうえで、深夜子と武道は手早く情報を交換する。
「なるほど志波君……あ、君付けでいいよね? 志波君は、そういうわけで魔女を呼び寄せて捕まえたいのね?」
「そうなんです。ただ、魔女をおびきだす方法が思いつかなくて」
「上手く行くかどうかわからないけど」
と、深夜子は紙袋に手を突っ込んだ。がさっと引っ張り出す。
「リボン、ですか?」
「ええ、ちょっと今日買いすぎちゃって。こういう目立つものを振り回せば、もしかしたらもしかするかもよ。自由に使ってくれていいから」
「わかりました。試してみます!」
輪になったリボンの封を切り、武道はこれをビーッと引き出す。ギンガムチェック、ストライプ、水玉模様にキャラクターデザイン付き……色とりどりのリボンの束を、まとめて吹き流しのようにしてみた。
作業する武道の様子を、なんだか微笑ましい気分で深夜子は眺めている。
「これでやってみましょう。三夜さんは、さくちゃんたちとここで待機していて下さい。俺が魔女の囮になります」
「一人で大丈夫? 志波武道君」
「はは、危なくなったら逃げますから……あれ? 三夜さんに俺、自分の下の名前言いましたっけ? いま『たけみち』って……?」
「えっ!? あれ、志波君って『たけみち』君って言うんだー? 良い名前ねー」
俺の聞き間違いかな、と武道は思った。
危ない危ない『ろっこん』がバレちゃうところだったー! と深夜子は思った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
117人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月20日
参加申し込みの期限
2017年05月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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