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【お花見】しづ心なく花の散るらむ
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傘をパラシュートのようにひろげて、舞い降りてくる恵御納夏朝はまるで魔法の国の住人、といっても夏朝の使う魔法は、ねこシールを飛ばして味方を救い、魔女をうんと重くして機動力を下げるといった種類のものだった。ただしくは魔法ではなく『ろっこん』だ。
「助かったよ」
サキリ・デイジーカッターは枝に着地して夏朝に頷いた。背後を取られ危うくなった瞬間を、サキリは夏朝に救われたのだ。
「ところで、リーダー格の魔女がどれかわからないか? 一番強そうで威張っている魔女を探しているんだけど……どうも皆、同じに見える。ボスというのはいないのかな」
「かもしれないね……たしかに、うん、そんな気がする……」
夏朝はやや険しい顔でうなずく。
「だとすると敵は、事実上一体かもしれない」
ところで、とサキリは言った。今唐突に、疑問として湧いて出たことを口にする。
「さくによれば、魔女は桜の養分を吸って生きているという。寄生生物か菌類のたぐいか、そんな風に思っていたんだけど。だったら他の木でもいいはずだ。なぜ桜に、だと思う?」
そういえば、と夏朝は自分の口元を押さえた。
「桜にしかない養分があるとか?」
夏朝は頭を巡らせた。
桜にしかないもの……?
思い浮かべる。自分が知る魔界の住人の特徴を。
無論その姿、性質や能力はさまざまだが、単純に『養分』がどうのというより、彼らが求めるものには、もっと精神的な部分が占める割合が高かったようにも思う。
「この場所の桜は、入院患者さんたちの心を満たすような、春の華やかさを体現したものだったね……」
もしかしたら、と夏朝は声を上げた。
「魔女が吸っているのは、『華やかさ』なのかも……!」
華やかなものが舞っている。
「リボンだぁ……!」
あんなにたくさん、と曖浜瑠樹は目を輝かせた。
「きれーなのデス! ハロウィンさんもそう思うデスカ-?」
「『ハロウィンさん』てなんかおかしくねーデスカ-!? キュルビスか、あるいはジャック・オー・ランタンと呼びヤガレーデスヨ!」
いつの間にか知りあったトワ・E・ライトフェロゥとキュルビス・ラムズイヤーも言葉を交わしている。
「おめーら口調が妙に似てねえか……」
トワが倍になったかと錯覚したぜ、と夜海霧楓は首をすくめる。
……ともかくこのとき、華やかな、うんと華やかなリボンで作った吹き流しが、桜の根元で輪を描いたのだった。
吹き流しの正体は、志波武道が体中にまとっているものだった。多色リボンで編んだかつらのロングヘアをなびかせ、昔のロックンローラーみたいなフリンジを腕にめいっぱい取り付け、腰からも膝からもひらひらキラキラ、パチンコ店の新装開店みたいな豪華絢爛たる光を放っていた。
「オーイ、春のゴージャスさならココニアルゾォ! 欲しかったらココマデオーイデ!」
とんだ道化だと武道は笑ってしまう。だけど、試して失敗したって死ぬわけじゃない。やってみる価値はあると思っていた。
「目立つ光で魔女を、即席の砦に集めて話をしてみたい、って言うのが志波君の計画だったけど……」
三夜深夜子は、立ち尽くしていた。
「集める、なんて話じゃすまないみたい……!」
圧倒されて立ち尽くしていた。
なぜって
魔女という魔女が一斉に、怒濤の勢いで武道に殺到したからだ!
しかも、
「キャーーーーーーーーーーーーーーーー!」
と、男性アイドルグループにたかるファンの女子集団みたいな黄色い歓声を上げて!
ずっと燃えるように赤かった魔女たちの目が、落ち着いたピンクに変わっていることを深夜子は見抜いていた。転げるようにしてバリケードにたどりつき、内側に隠れた武道を守るように、その前に立ち、
「始めまして、魔女さんたち。リボンがほしいのね? あげるけど順番だから! ちゃんと並んでね」
はい一人一本よ、一人一本! と声を上げた。
その頃、深縹露草は魔女が消えた隙に、さくを木の光る部分に連れて行っている。
「さあ、こちらからどうぞ。今こそ好機です」
「でも露草、大丈夫? ケガしてる。途中で魔女の攻撃受けたから。大丈夫?」
「怪我? この程度軽い軽いデースHAHAHA!」
快活に笑いながら露草は肩口を押さえた。黒い稲妻が一本だけ傘を貫通してできたものだ。幸い、かすり傷ではあったが。
「露草、ありがとね。さく、感謝、忘れない」
「いいんですよ。おかげで私たちは、雅やかで綺麗な桜に心癒される……これが日本の風流というものデースよ……おっと、つい口調が」
素に戻りがちなのは露草が、心からこう言っている証拠だ。
「ありがとう……」
桜の枝にさくが触れる。次の瞬間には、さくの姿は消えていた。
そのかわりその場所には、今にも開きそうな桜のつぼみがいくつも、姿を見せていたのである。
自分たちを取り囲んでいた魔女が、一斉にその場を離れるのを見て、やれやれ、と、アリス・ミーティアは笑みを浮かべた。
「解決に向かっているみたいね」
「らしいな」
ルーク・ポーラスターは息を切らせている。ずっと剣で戦っていたのだ。さすがに疲労していた。
「ま、いずれにせよ……」
「お疲れ」
アリスとルークはハイタッチして健闘を称えあった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
117人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月20日
参加申し込みの期限
2017年05月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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