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【お花見】しづ心なく花の散るらむ
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「こんなに良いお花見日和デスカラー、今日くらいはハロウィンにはしねーでおいてやるのがステキーなのデスヨ!」
今のキュルビス・ラムズイヤーはまさに妖精、翼でも生えているかのように自在に空を舞い、「出るデス」と短いマジックワードでカボチャを呼び出す。
「なのデー、それを今困らせたらダメデスヨ!」
そして投げるのだぽいぽいと、放物線を描くようにカボチャを! あるいはコントのオチよろしく、魔女の頭上にもヘビーなカボチャを呼び出して落とす。そのたびにボンボボンと魔女は粉砕され消えて行くのだ。
「ここはビョーインデス! 病気トカー、怪我トカー、治そうって人達がいやがるデスヨ! そういう人たちガー、桜見て元気出しやがるんデス! なのデー、今、桜が咲かネーとダメなんデスヨ!」
当初、アンマリ役に立てる気がしねーデスヨ、と自信なさげだったキュルビスだが、なかなかどうして、カボチャ無双とでも呼びたくなる大活躍をしているのである。
「喰らうナラ桜の花ではなく、キュルビスのカボチャにするデス!」
ぽーん、とひときわ大きなカボチャが飛んだ。
「カボチャ!?」
まったく予想外のものが飛ぶ様子に、アリス・ミーティアは驚きを隠せない。
「やっぱりこの寝子島って、知れば知るほど不思議な場所よね!?」
「まったくだな!」
ルーク・ポーラスターもすでに飛び方をマスターしており、アリスの盾となる位置で、剣を払って次々、迫り来る魔女を叩き斬っている。まるで小さな戦闘機だ。
「勇者の心得、その13! 怖じ気こそ最大の敵と知れ!」
己を鼓舞すべくそう叫ぶと、黒い塊のように迫り来る魔女たちをルークは迎え撃つのだ。両手で構えた剣で、叩きつけるようにして斬り下げる。
「頼りになるじゃない、ルーク! 私も負けてられないね!」
飛んでいるから天地逆、くるっと回ってシリンダーに、アリスは六発の弾を連続で込めた。ダブル・アクションのリボルバーなので、いちいち撃鉄を起こす必要はない。
右腕を伸ばして左肘を大きく曲げ、銃を目線に構えトリガーを引く。引けばシリンダーが一発分移動し、自動で次弾が装填された。
「当たった!」
弾丸を放つ瞬間、アリスは短く息を止めている。息を吐いて止める。止めて引き金を引く。また吸って吐いて止める。撃つ。これをリズミカルに、弾が尽きるまで繰り返し行うのだ。
「アリスのところには行かせない!」
「ルークには触れさせないよ!」
このとき、ルークとアリスは運命共同体である。ルークが敵を食い止める。一方アリスは、ルークの背後を狙ったり、頭上を取る魔女から優先して撃つようにしていた。
できれば平和裏に終わらせたく思い、曖浜鴻は最初、パーティグッズとして持ってきていたクラッカーで魔女たちを追い払おうと試みた。
「……ま、期待はしてなかったどな」
前々行が『試みた』という文末になっているところから、結果は推して知るべしである。
しかしまったく意味がなかったというわけでもない。クラッカーの音を耳にして、ホウキにまたがった魔女たちざっと七、八体が、一斉に鴻に向かい飛んで来たからだ。
「瑠樹、手はず通り頼むぞ」
「うん、鴻伯父さん!」
曖浜瑠樹は水中のペンギンのように、くるり宙返りして鴻のそばについた。
「魔女さんたち、沢山和んでほしいねぇ……。
ラピちゃん、今日も可愛くて……和むなぁ!」
ご存じのように、これが瑠樹の『ろっこん』発動のキーなのだ。
紫色の顔をした魔女たちは、いずれも人語を話さない。キャアキャアとかヒヒヒという甲高い音を発するだけだ。だがしかし……効いたようである。
急に魔女たちの飛翔速度が下がった。発する声もお湯でふやけたようなホワワワワーなどというものに軟化している。
「君たち、どこから来たのかねぇ? あの桜の木は君たちの家じゃないよねぇ……本当のお家はどこかなぁ?」
さらに瑠樹はコミュニケーションを取ろうとしてみたが、それはかなわないようだ。ゆっくりとだが魔女は指先から黒い稲妻を発して攻撃してきたのだった。といっても、ずいぶんとヘロヘロした稲妻で、線香花火のように弱々しいものであったが。
「倒さないでいいなら、倒さないですませたい気もするけれど。けれど」
さくはそう言うのだが、鴻は静かに首を振った。もともとこの魔女たちは、例年少しは出るものらしい。そのたびさくは場所を譲っていたのだが、今年に限ってそれが、一気に蔓延したものだという。
「さく……優しいな、おまえさん」
鴻は魔女に向き直る。弱体化している相手を叩くというのは、瑠樹にとっても良心の呵責を覚えさせるものになるかもしれない。
「だが、こいつらはその恩を仇で返しまくってやがる、落とし前はつけさせねぇとな!」
この状況で魔女を攻撃するのは、自分が適任だと鴻は理解していた。
手を汚すのは、大人の仕事だ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
117人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月20日
参加申し込みの期限
2017年05月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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