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【星幽塔】第七階層 緑の風のラプソディ
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【ちょっと、デカすぎない?】
「なんだお前~? ヘンなヤツ! ヘンなヤーツ! きゃきゃきゃきゃきゃ!」
ジンは
鎌八 まもる
を指さし、ぱちぱちと手を叩いて、子どものように笑います。実際身体の大きさは子どもくらいですし、悪戯好きなところだってあるいは、無邪気な性格とも呼べるかもしれません。
それを裏付けるかのようにまもるは、ぴ! と指を一本立てまして。
「蜘蛛の眼が何個あるか、知ってるかい?」
ジンと、それに冒険者たち、双方に向けて問いかけました。
「……くも? えーっとね、えーっと……」
ジンはかくんと首をひねり、冒険者たちは警戒を解かないままに、まもるの真意を探ります。
彼は両手の指を4本ずつ立てて、
「そう、8コだ。オレが言いたいのは、もう少し立体的な眼をもってもいいだろ? ってことさ」
「ほほう? 興味深い話だね。続きを聞かせてもらいたいものだ」
ヴェルト・レトランジェ
は腕組み、微笑しながら続きを促し、
恵御納 夏朝
もうなずきます。
「やっぱり……何か、理由があるってこと?」
「オレはジンについて、街で情報収集をすることから始めた。だってやっつけちまった後に、誰かに酒を飲まされて酔っぱらってただけだの、誰かに操られてただの分かったら、あんたらも寝覚めが悪いだろ? ちなみにオレの眼は7つ、ラッキーセブンだ」
ぱちんっとウィンク……はさておき、確かに彼の語る言葉はもっともではありました。冒険者たちもジンが暴れ出した理由には疑問を抱きつつ、どちらかというと、怒りに任せてここまでやってきた部分も少なからずあったことでしょう。
プリムローズ・ブライト
も小さく首を傾げて、
「そのとおりかもしれません。しかし現実として、対処しなければならない問題が起きているのも確かなのでは?」
「ま、ま! 聞いてくれよ。街の住人たちからは、結構面白い話が聞けたんだぜ? たとえば、とある旅人の話だ」
ジンはというと、彼らが話している間、風も吹かせず攻撃をしかけてくることもなく、律儀に待っているようです。ただ早くも飽きてきていて、つまらなさそうに鼻をほじってますけれど。
愛馬オブシディアンの背を撫でながら、まもるは続けます。
「旅人は遠い町から砂漠を横断してこのあたりにやってきたんだが、水も食料も尽きて、砂の真ん中に立ち往生してしまった。自分はこのまま干からびて、死んでいくのか……と、諦めかけたその時! 旅人は目を見張ったそうだ。つむじ風があたりを吹き抜けたと思ったら、突然目の前に、山よりもデカイ巨大な砂漠狼が現れた! 旅人は驚いて、砂をかき分け全速力で逃げ出した。さーて、どうなったと思う?」
仲間たちが何かを言うより前に、まもるは再び片目をつぶって、
「追いかけられた末にたどりついたのは、オアシスだったってわけ。旅人がぽかんとしていると、声が聞こえてきたそうだ。風とともに、うきゃきゃきゃきゃ! って笑い声がね」
「……以前はそう悪い存在ではなかった、ということか。俺たちも似たような話を聞いたよ」
「ああ、そうだな」
新田 亮
、それに隣に立つ
八神 修
もまた街で情報収集を行っており、いくつかそういった噂を耳にしたようです。
風を操るジンに驚かされたと思ったら、すぐ近くで毒を持つ危険なサソリがひっくり返ってもがいていた。
砂漠で迷って困っていたら風が吹き、いつの間にか砂の上に描かれた矢印をたどると、街へ帰り着くことができた。
そんな話は、このあたりにいくつも伝わっているようなのです。
「つまり、ここにいるジンはもともと、悪いヤツじゃあなかった! ってわけだ。簡単に倒してしまっていいのかい?」
「……ね~、ボックンおはなし飽きちゃったもーん。もう遊んでいーい?」
ちょび髭ふとっちょなおじさん顔で、ジンはふわぁっとあくびをひとつ。
「いいとも! オレはジンちゃんの味方さ。仲間のよしみで、ここはひとつ、砂漠一のポニテになっちゃくれないかい?」
「ぽにて?」
まもるの唐突な言葉に、ジンはつぶらな瞳をぱちくり。
「お前さんは変身が得意なんだろう? とびきりのポニーテール美女にもなれるかい?」
か弱い女性に変身させたなら、取り押さえるのも容易であろうと思ったのか……はたまた、単に見たかっただけかもしれませんけれど。ともかくまもるがそんなふうに頼み込んでみますと、ジンはにやーりと顔を歪めて、
「お前、エッチだなぁ~。もちろんなれるもーん、ボックンもう遊んじゃう! ぜーんぶふっ飛ばしちゃうんだもーん! きゃきゃっきゃきゃきゃきゃ!」
瞬く間に砂を巻き上げ、吹き荒れる竜巻。
ぼわんっ! 風が晴れると、そこには確かに、立っているのです。アラビアンナイトにでも出てきそうなきらびやかな衣装を身に纏う、つややかなコーヒー色の肌も美しい、黒髪ポニーテールなお姉さんの姿が!
「おおっ、ナイスポニテ! さすがジンちゃんだぜ、分かって……る?」
ただし。ずもももも……ポニテ美女の身体はずんずん大きくなっていき、まもるの背丈も越え、やがては小山ほどにもなり、
「……ちょっと、デカすぎない?」
ジンは大変身、現れたのは巨大ポニテ美女! 妖艶に笑いながらふうっと吐息を吹きかけると、それは吹き荒ぶ暴風となって、冒険者たちへ襲いかかります。
「わーーーっ☆」
まもるは吹き飛ばされて、ぼすんと砂の中へ頭からイン。
「こ、これにつかまって……!」
夏朝がすかさず、伸ばしたワイヤー付きの戦輪で救出しなければ、そのまま砂をかぶってどこまでも沈み込んでいたかもしれません。
「うきゃきゃっ、きゃきゃきゃ!! ボックンもうがまんしない!! お前たちで遊んじゃうもんねー、きゃきゃきゃーーー」
「話し合いで解決とは、どうやらいかないようだな」
もはや、戦闘は避けられないようです。修が杖を構え、仲間たちへと呼びかけます。
「戦いながら、オアシスへ駆け込む! 地形を利用するんだ!」
気付くと目の前には、砂漠のど真ん中にぽっかりと開けた湖と、砂風にさらされて風化しつつある、いくつもの建物が横たわっています。どうやらこれがレオーネの言っていた『忘れられたオアシス』であり、ジンの住処であるようです。
「よし、やるか。これでも喰らえ!」
叫びつつ、亮が高い軌道で投げつけたのは、
炸裂イモ
。食べておいしい、簡易的な手榴弾にもなってしまう便利かつアブないお芋ですけれど、飛んできた炸裂イモをちらりと一瞥した巨大ポニテ美女ことジンは、ふうっと風をひと吹き。イモは簡単に吹き飛ばされてしまう……かと思いきや、
「おっと、そいつは無駄だな。なぁ、恵御納」
「……うん!」
亮は出がけに、夏朝と作戦を立てていたのです。風を操る相手なら、芋のひとつくらい簡単に飛ばされてしまうかもしれない……ならば、
「僕のろっこんで、炸裂イモを重くする!」
放物線を描いて飛ぶイモにはぺたんと、ねこシール! 強風にも負けず、やがてお芋はこつんと巨大美女のおでこにぶつかって、どっかん!!
「ぶぎゃっ!?」
その名の通りに炸裂すると、ジンの変身は一発で解けて、もとのぽっちゃりヒゲ姿に戻りました。
「いだだ……やったな~!! ボックンもうてかげんしてやんない、ぜーんぶやっつけてやるもんねー!!」
耳障りな声を響かせて、ずごごごご……今度は緑の鱗を持つ、巨大な蛇に変身! ぐおーっと口を開け、修へと迫ります。このままではばくんと飲み込まれてしまいます!
「ぶぎゃっ!?」
と思いきや、やっぱり。どっかん!!
「ふっ。それは水鏡だ」
修の姿は、うすーく張った水を鏡に見立てて映し出した、幻です。その向こうにあったのはオアシスの廃墟の壁で、真っすぐに突っ込んだジンは頭をぶつけて、ぼわんっと元の姿に戻ってしまいました。
どうやら変身は、ほんの少しの衝撃で簡単に解除することができるようです。
「いだだだ、ひ、ヒキョーなんだもん、ずるいもん!」
「作戦と言ってくれよ。みんな! 情報収集したところ、ジンは水に弱いという話を聞いた。魔水の光を宿している者は、有効に使ってくれ」
おーっ! と勇ましく答えた仲間たちの声がオアシスへと響き、騒動の元凶たる砂漠の精霊と、いざ決戦!!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月10日
参加申し込みの期限
2017年04月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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