this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【星幽塔】第七階層 緑の風のラプソディ
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
12
つぎへ >>
【目には目を、歯には歯を! 風には風を!】
「うーっ、動きにくい……!」
足元はやわらかい砂。俊敏さが持ち味の
メリィ・ランページ
にとって、虎のしなやかさを存分に発揮するには少々、辛い状況ではありました。
緑色と土色が入り交じった、大きな狼のような風のけものたち。数え切れないほどの数が、そんな砂を物ともせずに突き進んできます。
先頭を走る何頭かがくるりと跳ねて宙返り、しゅぱん! 尻尾からかまいたちのような緑の風を放って、メリィと
レイリー・マクティーラ
の肌を薄く切り裂きました。
「ち……思ったよりやりづれえな」
レイリーもまた狼の獣人であり、踏ん張りがきかない砂の上では、足や拳に威力を乗せることもできません。
けれど、慌てず。ふたりはくるりと振り返り、彼を呼びました。
「……春彦っ! お願い、力を貸して!!」
「頼むぜ、春彦!!」
「おうっ、任せろ!!」
寝子島と星幽塔、2つを隔てる距離や目に見える壁など、彼らにとって何の障害にもなりはしないようです。
楢木 春彦
はメリィとレイリーに両手を掲げて、ぱち、ぱちんとハイタッチ! 瞬間、ぱあっと虹色の光が弾けて、結ばれた絆は、春彦のろっこんをふたりへと宿します。
「俺のろっこん、上手く使ってくれよなっ。一緒にジンのヤツ、ぶっ飛ばそーぜ!」
「うんっ、ありがとう春彦! よーしっ、いくわよ! 目には目を、歯には歯を! 風には風をっ!!」
メリィが風のけものめがけて、勢いよく跳躍します。砂の足場ではとても発揮できないジャンプ力は、虹の力によってコピーされた春彦のろっこんが生み出した、空気の足場をしっかりと踏みしめたためです。瞬く間に風のけものへ肉薄すると、ハンドクローで一撃! ざらざらと砂が崩れて、けものはあっという間に吹き飛んでしまいました。攻撃は鋭くとも、どうやらかなりもろいようです。
メリィは足場を作り出しては跳び、風のけものへ一撃。また次の足場を蹴って直上からハンドクローを振り下ろし、さらなる敵へと飛びかかる様はまさしく、虎が獲物を狩るがごとし!
「へぇ、やるじゃねえか! それじゃ、俺も使わせてもらうぜ!」
レイリーはもまた空気の足場を作り出すと、狼の瞬発力で敵へと飛びかかり、風のけものの鼻先へ強烈なキックを叩き込みました。
ヴェルト・レトランジェ
はふむ、と腕組み。
「それにしても、あのジンは悪戯ものであれ、このように行き過ぎたことをするような性質ではないと聞いていたがね。何かあったのだろうか」
「……先生? 考え事もよろしいですが、ご自分の守りが疎かになってはいませんか」
風に乗って跳んできた緑色の狼が、ヴェルトへくわっと牙をむきますけれど。かたわらに控える
メーベル・コルテージュ
は、実に有能な執事でありました。彼は流れるような動きでいちどに3本ものナイフを投擲して、風のけものを3体、漏らさず撃破!
とはいえ、優雅な仕草でヴェルトの脇へ戻りながらも、メーベルは再びのため息。
「そうですか、雑魚の相手は俺の仕事ってわけですか」
「おや、不満かね? 喜んでやっているものとばかり思っていたが」
どうやらこの主人には、お見通しのようです。見透かすような瞳を流すと、メーベルはぴくりと一瞬目元を動かしたのみで、
「……さて。何のことやら、分かりかねますが」
このすまし顔。ヴェルトは、素直じゃないね、とくすり、笑みを浮かべました。
といってヴェルトもまた、この場にあって何もしないというつもりもありません。
「ま、確かにね。全て執事任せというのも、少々味気ないものだ……おーい、番犬くん!」
「ん? 何だよヴェルト、っつーかそこで見てんならお前も何かしてくれよ!」
飛んできたかまいたちをひょいっと避けながらヴェルトが声をかけたのは、空気の足場を使って砂の上を縦横無尽、飛び回りながらにパンチやキック! 徒手空拳で風のけものを撃破している、レイリーです。
メーベルは眉をひそめて、
「先生、何をするおつもりで……?」
「見ているといい。こうするのさ」
おもむろに魔水の光を輝かせ、何やらヴェルトは周囲へしゅぱぱぱっと、散水を始めました。
水はあたりの砂へ染み込み混ざり合い、やがて粘り気を帯びて、ぬるぬるとした泥に変わっていきます。泥はレイリーの足元も浸して、
「うおっ、砂の次はドロドロか? ああ、分かったぜ、こうすりゃいいんだろ?」
ヴェルトの意図を察したレイリーは、ブーツに宿した魔火の光を全開!
「乾燥させて、ガッチガチに固めてやんよ!!」
どかんと足元へ叩きつけたなら、泥は高熱に水分を残らず蒸発させて、カラッカラ! 干からびて固まってしまいました。つまり彼らは周囲に、かたく踏みしめやすい足場を生み出してしまったのでした。
ヴェルトは満足そうにうなずき、
「ご明察だよ、番犬くん。さてメーベル、どうだね? これでずいぶん動きやすくなったのではないかね」
「……そのようですね。さすがです、先生」
ある意味、メーベルが動きやすい環境を用意するための作戦でもあったようです。
メーベルは感嘆し、そして内心感激しつつも固められて安定した泥の足場を駆け、ずばばばば! 魔風をまとわせたナイフを投擲し、けものを貫きました。
「っきゃあ!?」
風のけものが放つ大きな突風が、
アリス・ミーティア
を襲います。風は砂を巻き上げて、
「め、目に砂が入っちゃった……!」
「危ないっ!!」
ずばんと、何かが裂ける音。ぽろぽろと涙をこぼしながら、アリスが何とかうるんだ目を開けると、
「ル……ルーク!?」
どうやら
ルーク・ポーラスター
が、彼女をかばったようです。かまいたちに肩のあたりの服がぴりりと破けて、覗いた肌にはうっすらと、赤い血がにじんでおりました。
「いてて。大丈夫かい?」
「う、うん。私は大丈夫……ありがとう」
「なーに、大したことないさ! 勇者の心得その7、女の子の涙は身体を張ってでも止めるべし! ってねっ」
軽口を叩きながらもルークは長剣を振るい、追い打ちをかけようと飛んできた風のけものを一刀両断! 友情に厚く、そして女の子には優しいらしい彼のそんなセリフに、アリスはまだ涙混じりながらに笑みをこぼしました。
彼のおかげで隙をさらすこともなく、ぱちぱちとしばたいた目を開けられるようになると、アリスもまた両手に構えた愛銃で次々にけものたちを撃ち抜き、ただの砂へと戻していきます。
そんな戦いのさなかに、アリスとルークは背中合わせでけものたちを相手取りながら、
「その勇者の心得って、誰かの教えなの? いくつまであるのかな。全部覚えてるの?」
「ん? オレの剣の師匠が教えてくれたのさ。師匠はまたその師匠に、師匠の師匠はもっと偉い師匠に……ってね。もちろん、全部覚えてるさ! ええと、確か……ぜ、全部で100個? いや110……120だったっけ……?」
150だったかも……なんて、どうにもかなり曖昧なようです。アリスは思わず、苦笑いしてしまいました。
「! ルーク、後ろ!」
「おおっと! 助かったぜ、アリス!」
「いいのよ、一緒に頑張りましょ!」
「おーっ!!」
ふたりは互いに背中合わせ。息の合ったコンビネーションを披露して、けものたちを退けていきました。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【星幽塔】第七階層 緑の風のラプソディ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月10日
参加申し込みの期限
2017年04月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!