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【星幽塔】第七階層 緑の風のラプソディ
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【がんばリリエルでいきますよっ!】
「領主さん、おひさしぶりー」
壬生 由貴奈
の姿を認めると、レオーネの表情は旧知の友人を見るように晴れやかに輝きます。その華やかな笑顔はまるで、咲き誇るバラのよう! 以前に見た彼女との違いは歴然として、由貴奈は嬉しくなってしまいました。
「元気そうで良かったよぉ」
「ああ、お前たちのおかげだな」
レオーネの朗らかな様子には安堵しつつ、由貴奈は用意してきた食材を取り出し準備を始めます。
第七階層の都市の中心部に程近い、ここはパン屋さん。店主はシムーンを浴びてしまったようですっかりグロッキー状態のため、一時的に由貴奈へお店を貸してくれることになりました。
備え付けの設備は少々古めかしいものの、どうやら由貴奈にも問題無く扱えそうです。
「状況は、あんまり良くないみたいだねぇ。うちのパンとクッキーで、少しでも元気になってくれたらいいんだけど」
「心配はいらない。私はお前たちを信じている」
そう言ってレオーネは、力強くうなずきます。彼女は決して、忘れてはいないのです。
「
あの時
お前たちが語ってくれた情熱は、必ずや民たちにも届くことだろう……そら」
あごをしゃくったほうを見てみると、お腹を空かせたおじさんにおばさん、お兄さんにお姉さん、親子連れも。お客さんたちが早くもぞくぞくと、由貴奈のパンやクッキーを求めてやってきたところです。
由貴奈は、眠そうな瞳をぱちくり。すぐにも、ふにゃりと笑います。
「ふふふ。それじゃさっそく、作業にとりかかろっかねぇ」
「ああ。今日の私は給仕役だ、存分に使うといい」
ふたりしてエプロンを身につけたら、由貴奈は作業開始!
「今日の主役はねぇ、これだよぉ」
といって取り出したのは、
エリクシルハーブ
。疲れや衰弱、さまざまな毒素に幅広く効果を発揮してくれる、万能薬の材料となるハーブです。
小麦粉は内から燃えるようなパワーを生み出す
焦熱小麦
から作り、ハーブと
星型の薬草
も一緒にボウルで混ぜ込みます。
どうやら他の階層の食べ物や、第三階層の畑にて星の力を帯びながら育った食材たちなら、シムーンに吹かれても崩れてしまうことはないようです。おまけにそんな材料が生み出すパワーや活力は、今の弱った住人たちにはベストマッチです。
こねて、伸ばして、またこねて……形を整えたら、使い込まれて年季が入ったオーブンで焼き上げます。
「はーい、お待たせぇ」
ふわりと良い香りが漂ってきて、住人たちの空腹も最高潮! といったところで、あつあつホカホカ、パンとクッキーが完成!
滋養強壮効果もバツグンなエリクシルハーブはさほど香りのきついハーブではないものの、苦手な人もいるかも? といった由貴奈の配慮によって、チョコや抹茶、紅茶といったフレーバーをミックス。瞬く間に店内へ満ち満ちる匂いはもう、ペコペコなお腹にはたまらないものがありました。
焼き立てパンをスライスしてお客に配りますと、彼らはさっそくぱくり、ひと口。お味はもちろん、
「う……うまいッ!!」
「あらぁ美味しいわね~これ!」
「若いのに大した職人さんだねぇあんた」
「そうかなぁ? ふふ、ありがとぉ~」
大好評でありました!
こうして自分でお店までやってくることができる住人には、由貴奈やレオーネがパンとクッキーのセットを運びました。けれど、中にはそこまでの気力がない人だっていることでしょう。
「そーいうヒトには、トワがお料理配るマス!」
なんて
トワ・E・ライトフェロゥ
が配達を申し出てくれたもので、由貴奈も大助かりです。
「ありがとぉ、それじゃお願いするね~。あ。良かったら、第一階層のお店も宣伝しておいてくれる?」
「任せるデスー!」
てってけてってけ、バスケットを抱えて元気に飛び出していったトワを見送って、由貴奈は引っ切り無しに訪れるお客のため、忙しく作業を続けました。
Barアストラルでの調理経験は、ダテではないのです!
「おまたせしました~♪」
リリエル・エーテライト
はぱたぱた羽を打ち、空腹のために道端ですっかり動けなくなってしまったおじいさんの眼前へ、ふわりと降臨します。
「お、おお……天使さまじゃあ……」
「はいっ、おじいさんにもパンケーキをお届けです! お腹いっぱい食べて、早く元気になってくださいね♪」
にっこりと笑いながらリリエルが差し出したのは、焼き立てほかほか。パンケーキ!
美味しくて手早く作れるものを、ということでリリエルは、パンケーキを作ることにしました。材料は酒場のマスターが大量に持たせてくれたもので、もういくらだって作ることができてしまいそう。
おまけに彼女はフライパンを魔火の光で熱して、動けない住人の目の前まで飛んでいきじゅうじゅう、なんとその場で焼き上げてしまうパフォーマンスのおまけ付き! おかげで話題性もバッチリでありまして、
「わ、わ!? こんなにお客さんがたくさん……!」
リリエルの周りには、良い香りにつられてやってきた住人たちがずらずらり、いつの間にやら行列を作っておりました。
「お嬢ちゃん、俺にもひとつくれるかい? もう腹が減って腹が減って……」
「うわぁ、美味しそう! おねえちゃん、ぼくにもちょーだいっ」
「わたしもわたしもーっ」
「はーいっ、今焼きますからね! よぉーし、がんばリリエルでいきますよっ!」
フライパンもじゅうじゅう、フル回転! リリエルはどんどんパンケーキを焼いてはお皿にぱふんと乗せ、次々に手渡していきます。瞬く間に、ぱ、ぱ、ぱぱぱ! と笑顔が生まれて、リリエル自身も胸がじんわりあたたかくなるのを感じました。
そんなふうにぱたぱた飛び回りつつ、あちこちでパンケーキを振る舞っておりますと……中には、こんな人がいたりもします。
「はいっどうぞー、パンケーキです!」
「ああ……天使さん、ありがとう。けど、すまないねぇ……わたしゃ昔っから、甘いものが苦手でねぇ。どうしても食べられないのよ」
「あ、あら。それは困りましたね……」
おばあさんは申し訳なさそうに頭を下げて言いました。絶品パンケーキですけれど、甘いものが食べられないという人だって、確かに少なくはないかもしれません。
リリエルは首を傾げて、しばしぽくぽくと思案。やがて、
「しょっぱいパンケーキは作ったことがありませんね……あっ、そうです!」
ぴーん! 何かを思いついたらしく、彼女は生地にひと工夫を加えて、熱したフライパンでじゅうじゅうと焼き上げます。
「できました! これならどうでしょうか? 甘いものが苦手な方でも食べられると思います」
「おや。これは、香ばしいいい匂いがするわね?」
ぱくり、とひと口頬張ったおばあさんの顔には、ぱっ! 笑顔が灯りました。
「んまぁ、美味しいわ! これならわたしでも食べられるわね、ありがとう!」
「ふふ、良かったです♪ オコノミヤキ、っていうんですよ」
あるいは昨今第一階層の酒場にも良く訪れる、寝子島住人の誰かから耳にしたのかもしれません。リリエルが試しにこしらえてみたお好み焼きは、パンケーキと同じくらいに大好評!
以降はパンケーキとオコノミヤキの2大メニューとして、リリエルはあっちこっちへ飛び回りながらじゅうじゅうとフライパンを振るい、住人たちのお腹と幸せを満たしていきました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月10日
参加申し込みの期限
2017年04月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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