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【星幽塔】第七階層 緑の風のラプソディ
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【お役に立てて何よりです】
お酒を前にきらきら目を輝かせる幼女の笑顔というのも、ちょっぴりアレな図ではありましたけれど。
「ほわぁぁぁ、生中! ふつうの生中なの~!」
「ココのナマチューがspecial colorにーなったデスカラ、無事なナマチューを探してきたデス」
第一階層でも飲んでた気がしつつ、
トワ・E・ライトフェロゥ
がなみなみと注がれた小麦色の生ビールを手渡しますと、ごっきゅごっきゅごっきゅ! ステラは何とも幸せそうなお顔でそれを飲み干すのでした。
「ありがとなの~! この調子で、この階層のみんなも助けてあげてほしいのっ」
「Alright! いってくるマス~」
バスケット片手に、てってけてってけ。トワは街中を駆け巡り、仲間たちの作った美味しい料理を配り歩いていきます。
トワといえば例の、ちょっと度を越えた方向音痴が思い浮かびますけれど……なんの、今はそこらじゅう、ぐったりした住人たちがあふれておりますもので。ちょっとくらい迷ってしまってもだいじょうぶ!
「ああ、ありがとう。お腹が減って、気力も萎えてしまって、動けなくなってしまってね……いただくよ」
ターバンのお兄さんは弱々しく言いながら、
壬生 由貴奈
の焼いたチョコクッキーをさくりとひと口。練り込まれたエリクシルハーブのもたらす効能か、途端にほっこりと笑みを浮かべて、顔色もぱあっと明るくなってきたようです。
「oh、そうでシタ。これも食べるといいと思うデス!」
と言って、トワがお兄さんの手のひらへころんと乗せてあげたのは、
星の滴
。星の力を帯びた複数の材料を組み合わせて作った飴で、これまた滋養強壮に効果アリ!
「これで、お店に行けるくらいの気力回復にはなるかトー。料理はやっぱり、あったかいほうが良いと思うデスし」
「確かにそうだね。動けるようになったら、自分で歩いて食べにいくよ」
本当にありがとう、とお礼を言ってくれたお兄さんに手を振って、トワはてってけ。
しばらくそうして迷い……いえいえ困っている住人を探し回ってお料理を提供していると、
「あら。お疲れさまです、そちらもお料理をお配りしているところですか」
「YES、配達チューなのデス!」
耳のあたりから生えた白い羽をそよそよ風になびかせながら微笑む、
ペルラ・サナーレ
を見つけました。
ペルラは星の力を宿した盾をかざし、
リリエル・エーテライト
の持たせてくれたパンケーキを頬張る白髪まじりのおじさんへと、まばゆく白い光を放ちます。
「癒しの光よ……!」
「ああ……助かるよ。ずいぶんとラクになってきた……」
「これーもドウゾー、なのデスヨー」
光に包まれて安らいだ表情のおじさんへ、トワはおもむろにコップを持たせると、
「水芸するのデス、ぴょーっ」
魔水の力でぴゅるぴゅると水を生み出して、器用にコップの中へ注ぎました。とりあえずの処置デスカラおいしさに期待してはいけないデス、などとトワは言ったものの、おじさんは美味しそうにそれを飲み干します。
「いや、ありがとう。シムーンを経験するのはこれで3度目だが、今回は君たちがいてくれて助かったよ」
「この方は、シムーンについて研究している方なのだそうですよ」
ペルラがトワへ言いました。
研究者だというおじさんのもとへペルラが訪れたのは、ほんの偶然でした。けれど彼女にとって、この出会いは幸運であったとも言えます。なぜなら、
「シムーンとは、一体どういう原理なのでしょうか? 少し、気になっていたんです」
今も吹きすさぶこの緑色の風について、ペルラは住人たちを介抱しながらも、考えを巡らせていたのです。もちろん単なる好奇心ではなくて、原因や対処法を探ることによって人々を救うことはできないだろうか、という彼女のお人好しで優しい気質によるものです。
「レオーネさんは、建物の中へ避難するよう指示されていました。私もできるだけ、外で動けなくなってしまった方を室内へ運んでいたりしたのですが……」
「建物のナカーなら、大丈夫なのデス?」
トワがそう尋ねると、おじさんは力なく首を振りました。
「確かに、ほしびとにはいくらかの効果があるだろう。しかし家の中にあってもシムーンはどこからか入り込み、食べ物はやはりダメになってしまうんだ」
「そうなのですか……不思議な風ですね。人によって影響の度合いも違いますし……星の力を帯びた食材で相殺できるのなら、むしろ星の力を奪い取る風なのでしょうか?」
緑色の毒の風は奇妙で、数十年にいちど吹くのだといいます。もちろん何度も経験するものではなく、あまりその研究ははかどってはいないようです。
「噂じゃどこかに風の竜がいて、一定の周期で目を覚ましては吹かせているのでは……なんて言われているけどね。詳しいことは、誰にも分からないんだよ」
「そうですか……」
ペルラは肩を落とします。どうやら、今は地道な救助活動を続けるほかなさそうです。
とはいえ、少なくともペルラやトワには住人のため、できることがありました。
「今は、気力を失っている方々を助けるのが先決ですね。このままシムーンを浴び続ければ、朽ちてしまった食料のように、ほしびとにも取り返しのつかない影響が現れてしまうかもしれません……」
「……あ! そーなのデスっ」
と。不意にトワが大きな声を出したので、ペルラとおじさんはちょっとビックリ。
「ど、どうしたんですか、トワさん?」
「シムーンが定期的に吹く風なら、第三階層のリアにー、星の力を付与した作物の作り方を教えてもらうトカー。風が吹いてもダイジョーブな大きな備蓄庫を作るトカー、どうデスカ?」
「そ……そんなことができるのかい!?」
トワの提案は、おじさんにとって思いもよらないものであったようです。彼は目をまん丸くして、前のめりに聞き返します。
「星の力を付与した作物だなんて……! 確かにここには、そんな知識もノウハウは無いからね。良かったら、教えてもらえるかい? ぜひレオーネさまにお話しせねば!」
へろへろに衰弱していたのもどこへやら。ペルラの癒しや美味しい料理のおかげもありまして、おじさんはすっかり気力を取り戻したようです。
彼は勢いよく、がばっ! と立ち上がると、
「君たちのおかげで、いずれはシムーンに悩まされることも無くなるかもしれない。感謝するよ!」
「いいえ。お役に立てて何よりです」
きゅっと手を握られてぶんぶん、熱心にお礼を言うおじさんに、ペルラはくすぐったそうに笑い、トワはどやっ! と満足顔を浮かべました。
まだ全てが解決すると、そう決まったわけではありません。けれどやがては、第七階層へ吹くシムーンによって食べ物や飲み物が乾いてしまうなんて、そんな悲しいこともなくなるのかもしれません。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月10日
参加申し込みの期限
2017年04月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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