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【星幽塔】第七階層 緑の風のラプソディ
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【かしこまりました】
砂漠に消えていくジン討伐隊を見送った
ペルラ・サナーレ
は、強い意思を感じさせる瞳をきらめかせて、レオーネを振り返ります。
「……私は残って、住人の方々を介抱します」
ジンのことはもちろん、気になります。一緒に飛び出して行って、癒し手として仲間たちを援護したいという気持ちだって大いにありました。
けれど実のところ、緑の風シムーンは食べ物をダメにしてしまうだけではなく、もうひとつの見過ごせない問題もまた都市へと吹き入れていたのです。
「シムーンは星の力が弱い者には特にひどく作用し、気力を奪い去ってしまう。中には動くことすらできぬ者もいるだろうからな」
「はい。衰弱を放っておけば、死に至るかもしれません……私も尽力します」
「ああ、よろしく頼む」
都市では、
壬生 由貴奈
や
リリエル・エーテライト
がそろそろ持ち込んだ食材で料理を始め、
トワ・E・ライトフェロゥ
がそれを配り歩こうとしているところでしょう。ペルラもまた、彼女たちに協力して料理を運ぶと同時に、癒しの光を使って住人たちを介抱していくつもりです。星の力に起因する回復能力なら、きっと効果が見込めるはず。
頼もしい仲間たちの存在に微笑みを浮かべながら、ペルラもまた行動を開始します。
メーベル・コルテージュ
は深い、深いため息をひとつ。
「また先生の気まぐれですか……」
「おや、不満かね?」
先生こと
ヴェルト・レトランジェ
は、あっけらかんと言いました。見た目には快活そうな可愛らしい少年……けれどその中身が決して外見どおりでないことを、執事たるメーベルは痛いほど身に染みて知っています。
「何とも酷い有様じゃないか。このままでは、哀れな住人たちが飢え死にしてしまう! ここはひとつ手を貸してやるのが、星幽塔へ身を寄せる者として当然の使命ではないのかね」
「本音を教えていただけますか」
「面白そうじゃあないか?」
万事がこの調子なもので、メーベルもまた慣れっこではありましたけれど。
「ま、メシがダメになっちまうってのは、放っておけねえよな。あのジンとかいうヤツには、ちょこ~っとお仕置きが必要かねぇ。なぁヴェルト?」
「うん、そうだとも」
気さくにヴェルトの肩へ手を回して言ったのは、
レイリー・マクティーラ
。ふたりの共通の友人であり、彼もまたジン討伐にはすこぶる前向きのようです。
メーベルはと言うと、ちょっぴりむっとしたように、眉をぴくりと跳ね上げます。
(……レイリーさん。あまり気安く先生に触れないでいただきたいのですがね……)
「あん? どうした、俺の顔に何かついてるか?」
「いえ、何も。仕方がありませんね……たまには大人しくしていていただきたいところですが。俺もお供させていただきましょう。俺の役目は先生の護衛、この身に代えてもお守りいたします」
と彼が恭しく頭を下げると、ヴェルトはうむっと尊大にうなずきまして、
「どうだね番犬くん、うちの執事は便利だろう? 実に扱いやすい」
「おう、良く躾けられた飼い犬だなぁ」
あなたは番犬呼ばわりでしょう? とはもちろん、メーベルは口にも顔にも出しません。何しろ彼は、良く出来た執事でありました……少なくとも見た目には。
「さて。うちの執事が料理を振る舞うのも良いが、あいにくと僕は給仕には向いていなくてね。我々に出来ることで貢献するとしよう」
「蹴っ飛ばしてブン殴るんだな? 分かりやすいのは大歓迎だぜ」
すっかりやる気なふたりに、今度のため息は心の中で。メーベルは反対もせず、やっぱり恭しい仕草で一礼しながら、涼やかに答えるのでした。
「かしこまりました」
先行する討伐隊は、砂漠の真ん中をざしざし、砂を蹴散らしながら行軍中です。
桜 月
はちょっぴりを顔をしかめて、
「む。ブーツに砂が入ってしまった……」
延々と続く砂漠の向こうには、レオーネの教えてくれた『忘れられたオアシス』がゆらゆらと、蜃気楼のように揺れています。気温は高く、オアシスまでは道らしい道もなくて、おまけに足場は柔らかい砂。月はひとたび戦いとなった時、これらが決して自分たちに味方してはくれないことを確信します。
とはいえ、不思議と不安はありません。
「私の肌は、日の光に弱いはずなんだけど。特に気にせず動けるな、ちょっと暑いけど……星の力のおかげかな?」
「そうなのですか。確かに桜様は、肌が白いですね」
かたわらを歩く小さな
プリムローズ・ブライト
が、月を見上げて言いました。
寝子島に負けず劣らず、不思議なことが起こる星幽塔です。この砂だらけの大地もまた、月が良く知っている砂漠とは少し違うものなのかもしれません。
「肌を焼いてしまうと、後でお辛いかもしれませんよ。私のケープをお貸ししましょうか?」
「いや、大丈夫だよ、ありがとう。それに厚着をして、いざというときに戦えないと困るしね」
と笑みを返した月を見つめるプリムローズの瞳に、ほんのちょっぴり羨望の色がきらめいていたことを、彼女は気づきませんでした。
何しろ本日、月が身に纏っている冒険者の装いは、何とも優雅で瀟洒です。
しゃらーん
(……綺麗ですね)
クールに見えて、実は可愛い服やぬいぐるみが大好き。美味しいお菓子や楽しいおしゃべりだって大好きなプリムローズは、フリルがいっぱいの月のコスチュームについつい、見とれてしまうのでした。
「おーう、お前ら」
と、頭上から降ってきたぶっきらぼうな声に、一行は空を見上げます。
ばさばさと翼を打ち、降下してきた一頭のワイバーンの背中には、
グレッグ・グロッグ
の姿がありました。
「準備しな。お客さんのお出ましだぜ」
「! 敵が見えたの?」
水上 桜
が愛用のクロスボウへがしゃりと矢をセットしつつ尋ねると、グレッグはにやり、口の端を上げて見せました。褐色の肌に銀髪、引き締まった身体でいかにも頼りになりそうな彼には、そんな表情が良く似合います。
「『風のけもの』だったか? 連中、わちゃわちゃいやがるぜ。あれだけ数が多いと、減らさんと先に進めそうにねぇ」
「そう。なら、私たちの出番ってことね!」
「そういうこった。んじゃ、おっぱじめるとするか……行くぜ、ランドル」
グレッグに名を呼ばれたワイバーンはひと鳴きすると、ぎらぎら輝く太陽を背に舞い上がり、桜もまた前方を見据えてクロスボウを油断なく構えます。
「食材調達も大事だけど。私はやっぱり、こっちが向いてるわよね」
食べ物が無くなってしまった街の様子にはもちろん、胸が痛みます。けれど桜の脳裏には、以前に諸々あって
おみまいされてしまった蟹攻勢
が、ぼんやりと浮かび上がっていたりします。殻をむくのも面倒だし指先だって傷つくし、そこにじわじわ蟹ダシが染みて痛むのを我慢してまで食べたくはないし……なんて、蟹は少々うんざりだったりするのです。
そんな思い出には遠い目をしながら、今回の桜は、戦いのほうで貢献することを決めたのでした。
「まぁ、それは個人的な好みだから関係ないか。今は、目の前の敵を……撃つだけ!」
彼女がそう言った途端に、遠くから、声が届きます。
「きゃっきゃっ、きゃっ! うきゃきゃきゃきゃ、ボックンをやっつけに来たのー? ごっくろうさまーーー、でもやだやだボックンやっつけられない!! ボックンのとこまでたどりつけないもんね、こいつらがいるもんねー!!」
風と砂が混ざり合って生み出された『風のけもの』たちが、冒険者たちの目の前へと姿を現します……それも、数え切れないほど!
「よし。やろうか」
「……はい!」
グレッグのワイバーンが上げる咆哮を合図にするかのように、月の足元で影はざわめき、プリムローズは、しゅばっ! 身に纏ったケープと手袋を脱ぎ去り、真の姿を露わにしました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月10日
参加申し込みの期限
2017年04月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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