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●ループ:05・九夜山の対クローネ戦……イリュージョンランド(1)●
【九夜山:寝子島イリュージョンランド】
山頂の展望台からはさほど離れていない、三夜湖のほとりに、その遊園地の廃墟はあった。
寝子島イリュージョンランド。20年前に経営難で閉鎖された、かつての高度経済成長期の夢の名残りだ。今では廃墟マニアや物好きの他には訪れる者とてなく、誰からも忘れ去られた場所として、その跡地はひっそりと九夜山の奥に存在し続けている。
「イリュージョンランド……遊園地か、ここは」
その入場口に今、
獅子目 悠月
は1人で立っていた。もはや看板とも言えない朽ちた文字を読み取り、獅子目は自分がこの廃墟にループしてきたことを把握する。
「野外……音楽堂? 音楽ができる施設もあるのか」
自身も歌を得意とする獅子目は興味を持ち、その入口から1歩、足を踏み入れてみる……。
ところがその敷地の中は、獅子目の想像とは全く異なる、異様な光景が広がっていた。
「これは一体、どうなっている。遊具や施設が、溶け落ちている……のか?」
設備がただ錆びて老朽化しているだけではない。園内にある全てのアトラクションの金属部分が、飴細工のようにぐにゃぐにゃと曲がっているのだ。
とりわけひどいのがジェットコースターで、やわらかくなったレールが空中で複雑にこんがらがって絡まり合い、巨大な知恵の輪を思わせる奇怪なオブジェと化している。
観覧車は半ばでだらしなく折れ曲がって、まるでダリの描いた有名な絵のエピゴーネンのよう。糸を引くチーズのように、幾つものゴンドラがそこから垂れ下がっている。
シュールな悪夢の中にうっかり迷い込んでしまったような、奇怪でドリーミーなその光景に、獅子目は「クローネの罠か?」と警戒の念を強くする。
そして、この遊園地には獅子目の他に、先客がいた。
ぐにゃりと曲がった棒に胴体を貫かれ、虚ろな目をした木馬たちが並ぶ、メリーゴーランドの一画で。こちらはやたらと元気いっぱい、と言うより怒りで我慢ならないといった目で、木馬をどついている女の子がいた。
「水族館では溺れかけて、駅前じゃ変な音楽に操られて、
かと思ったら、今度はどっかの知らない遊園地?」
「まだループ終わんないの? もう勘弁してよ!」
異常な体験に悩まされ続けるフツウ嫌いの女の子、
水上 桜
だ。今回はこのイリュージョンランドの廃墟に来てしまったらしい。何か殴られそうだ……と獅子目は第一印象で、うっかりそう思ってしまったけど、同じループ現象に囚われた被害者には違いない。獅子目は近付いて自分の名を名乗り、その怒れる女子に話し掛ける。
「私は桜よ。水上桜」
もちろん桜はいきなり殴り掛かってくるようなこともなく(前回のは音楽の影響)、獅子目と情報共有してくれた。彼よりずっと前からこの遊園地にいた桜は、頭の声でクローネの話も聞いており、獅子目もここで詳細な事情を知るに至る。
クローネが近くの山頂展望台にいること、そこで仲間がテオを取り戻そうと奮戦していること、などの話も聞いて、獅子目はすぐにでも助けに行きたい焦燥感に駆られたけれど、
(だが、今からクローネの所に行くより、
此処の安全を確かめておく方が有効か?)
桜の話によれば、このループ世界から抜け出るためには、テオのろっこん暴走を阻止して、テオを守り切る必要があるとのこと。この遊園地は、その防衛戦には手頃な場所に思えた。
「……テオはきっと他の奴等が助けてくれる。それならば俺は、
逃げ込めそうな場所の候補を見つけて、先に安全を確保しておこう」
こうして獅子目と桜は、遊園地内の下見と探索を開始した。もっとも桜の方は、獅子目に付いていきながらも内心では、
(フツウとやらを死守するなんて、私はまっぴらごめんよ!
ほんとはクローネにも、それを目の敵にしてるもれいびにだって、
関わり合いになんかなりたくないんだからね!)
と強くそう思っていたりするのだけど、テオとかいう猫を守らなければこの世界から脱出できないし、自分の命も危ういらしいので、そこは妥協というやつだ。やむなく協力すると決めて、
「園内の地図もあるわよ。見る?」
と桜はスマホで撮影しておいた案内板の画像を、獅子目にも見せる。バッテリーが上がった時のために、脳内にも施設の配置を叩き込んではいるが、こうやって人に見せるにはスマホも便利だ。
「ふむ、お化け屋敷にミラーメイズ……? これは鏡の迷路か。
この2つは籠城するのに使えそうだな。
それに野外音楽堂も気になる。このあたりを下見して調べておこう。
万が一に備えて、クローネの罠が無いかどうかもな……」
ところで、と桜にスマホを返し、獅子目はさっきから気になっていたことを訊ねてみた。
「この遊園地の遊具施設は、どうしてこんな出鱈目な形状をしてるんだ?」
ぐにゃぐにゃ曲がって知恵の輪みたいになっている、ジェットコースターのレールを見上げて、そう首を捻る獅子目に、桜が大層不本意そうに答える。
「イラッとくるんだけどこれ多分、私のろっこんの暴走みたい……」
「なにっ?」
▼
水上 桜
ろっこん【金属粘土(メタルクレイ)】
☆通常能力……一定時間、金属類を粘土のように軟らかくすることができる。
↓
★暴走能力……イリュージョンランドの金属製遊具が全て、粘土のように軟らかくなる。
展望台方面で、2人のクローネが行った、クローネ自身のろっこんの暴走。あの暴走能力の暴走は、同じ九夜山エリアにいたこちらの桜にまで、影響を及ぼしていたのだった。
「羽根も刺さってないのに、能力が暴走してしまったと言うのか?」
「うん。1分間触れるどころか、私が触ってもいないのに、
いきなり周りの金属が、ぐんにゃり重みで曲がりだして……」
その数十分後、桜のろっこんの暴走は何故か唐突に切れ、軟らかくなったアトラクションも元の金属の硬度に戻ったのだそうだ。ただ、ゆがみ自体は元に戻らず、おかしな形状のまま再び固まってしまったという訳。
「成る程な。クローネが何をしたのかは知らないが、
近くに居ないもれいびの能力まで暴走させたのか……」
獅子目が、展望台にいる仲間の身を案じる一方で、桜の方は、
「そんなのアリ? 私の方は、あのイラッとくるカラスには、
近付くどころか、関わり合いにだってなりたくないのに!
正直もれいびとやらになってから、いいことなんて1つもない!」
とぷんすか怒りまくって、やっぱり今回も冒頭からご機嫌斜めの桜さん。そんな彼女と共にともかく、獅子目はその奇怪な遊園地を回って、下調べや準備を済ませておくのだった。
【九夜山:頂上展望台】
さて一方、こちらはテオ奪還の戦場となった展望台広場のその後だ。
「イケメン! イケメンの彫刻の私、美しいわ〜ん(わ〜ん)……
ハッ!? アタシいったい、どうしちゃったのかしらん」
全身のガラス化が解け、ようやく意識を取り戻した
ミッシェル・ナイスゲイ
は、きょろきょろと無人の広場を見回した。ハッと気が付いて手鏡で自分の顔を確認し、
「いや〜ん、もうガラスでもイケメンでもなくなっちゃってるわん!
ま、元のアタシも綺麗だからイイけど!」
「た、タフねぇ、ミッシェルちゃん」
振り返ると、そこに半ば呆れ顔のクローネがいた。こちらは人型のクローネLだ。新江や蓮太郎の暴走が解けたことで、ミッシェルも元の姿に戻ったのよと説明するクローネに、
「あらん? てことは、他のもれいび連中も?」
「ガラスから元の身体に戻ったら一目散に、テオくん連れて逃げてったわ〜」
よく見ると、広場にはまだ、気絶中のヨハンと常闇月が倒れてはいる。それ以外の動ける者は全員、この広場を脱出したのだろう。クローネは明らかに不機嫌そうに、
「まさか、私の強制暴走が解除されちゃうなんてねぇ〜」
と苛々している。2人いた筈のクローネが1人に減っているところを見ると、ミッシェルがガラス化した後、何かクローネにとって面白くない事が起こったのだろう。
「ま、いいわぁ〜。テオくんを連れて逃げ込める場所なんて、
この近くには1つぐらいしか無いんだし。どうせあの、壊れた遊園地でしょ?
また最後の1人になるまでじっくり追い詰めて、遊んであげましょ〜」
そんなクローネにミッシェルは、この機会を利用して、気になっていたことを聞いてみる。
「ところで、さっきいた2人目のクローネちゃんと、今のクローネちゃんは、
それぞれ別の時間軸のクローネちゃん、ってことだったのん?」
「あら、それは違うわよ〜」
クローネがその質問を否定する。
「このループ世界では常に、1つの時間軸にいる自分は1人だけのルールよ。
ミッシェルちゃんだってこの広場で、もう1人の自分に会ったりはしなかったでしょ?」
言われてみれば確かにそうだ。ミッシェルはこの時間軸にループするのはこれで5回目だけど、オリジナルの自分と出会ったりはしていない。
「それじゃ、クローネちゃんは、一体どうやって複数に分かれたの?
前にも
苺のお城で、2人になってた
ことがあったわよねん?」
「あら、あの時分かれてたのって、確か思念体の私でしょ?
全く同じ自分をコピーして複製する、今回のケースとは全然違うわよ」
「その2人になる方法って……」
「それはいくらミッシェルちゃんでもナイショ〜」
「じゃあ、クローネちゃんが2人になったのは、
別個体を安全な平行世界に避難させるため?」
「平行世界ぃ〜??」
なんのこっちゃ、という胡散臭そうな顔でクローネがこちらを見る。ミッシェルはなるべく言葉を選んで、
「あのね、これは本当に、そんなことは万が一にもあり得ないんだけど、
もしこの先クローネちゃんが仮に死ぬようなことがあっても、
もう1人を平行世界に避難させておけば、保険になるって言うか……」
「私が死ぬなんてそんなこと、万が一にもある訳ないでしょうがあああああああああああ!!」
「ひいいいん!?」
クローネを最強に怒らせてしまい、慌ててこの話題から撤退するミッシェル。ともかくクローネは保険や自分のバックアップなどということは全く考えていない、それだけは反応でよく分かった。
「じゃ、わ、話題を変えて……今回のクローネちゃんの過去改変で、
『寝子高地上激突!死者多数!』って事件がもし本当に起きたのなら、
全国ニュースになってもおかしくないのに、どうしてアタシの記憶には無いの?
て言うか、寝子高地上激突後の世界はどうなったの?
ののこの代わりにクローネちゃんが中心になって、
イケメンや苺に囲まれる世界が生まれたの?
その世界はクローネちゃんにとって楽しい世界?」
「あんた、本当に質問が好きねぇ〜」
さすがにウンザリした顔で、それでもクローネが答える。
「最初に言ったような気もするけど、私がこのループ世界を解除してループを止めるまでは、
この世界で起こったことは、まだ事実として『確定』しないのよぉ。
だからテオくんに味方する連中を、この世界で1人残らず全滅させて、
その事実を『正しい歴史』として現実世界に定着させて初めて、それ以降の歴史も確定するの〜。
激突後の世界がどうなるか? それは私も、あっちに帰ってみてのお楽しみねぇ〜ウフフ!」
こうしてミッシェルへの回答は終わった。ただクローネは含み笑いをして、最後にひと言、こう付け加える。
「ああ、でもね、ミッシェルちゃん?
最後の2つの質問はちょっと面白かったわよ。
ウフフ、そうよねぇ〜……」
・・・・・・・・・・・
「世界をイチゴワールドにする──今度はそれを願ってみるのもイイかも、ねぇ?」
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<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月11日
参加申し込みの期限
2017年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月18日 11時00分
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