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寝子島高校
<三羽烏の襲撃2の3>寝子島高校が空に浮上しました
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●ループ:05・寝子島高校の入学式……対ヒルズ班(3)●
【中庭直下:空中の足場】
「俺は謎の世界一のマジシャンのハルナーラ!
今から凄ぇマジックを披露するぜっ」
正体不明の謎の奇術師の登場により、
志波 拓郎
は崩落した中庭から地上への落下を免れた。とってもよく知っている、その陸上部仲間の顔をまじまじと見て、拓郎が言う。
「いや、楢木さん……だよ、な?」
壬生 由貴奈
と
優木 遥斗
も中庭の残った場所から、10メートルほど下のその空間を覗き込んで口々に、
「登場がちょ〜っと遅いよぉ、ならっきー!」
「だが志波を助けてくれて感謝する、楢木」
「だから、ハルナーラって言ってっだろ!
偽名使ってんだから、察してくれよ!」
シルクハットに付け髭姿の、あやしい変装をした
楢木 春彦
が、空気の足場の上でムキーと飛び跳ねる。
そう、ここは彼が作った空気の足場の上だった。楢木がそのろっこん、【Stairs of air】で最大範囲の柔らかな足場を作り、中庭から落ちた拓郎を安全に受け止めたのである。
そして楢木が救ったのは、拓郎1人の命だけではなかった。
「「あれ……俺達? 助かってるぞ……??」」
中庭の崩落に巻き込まれて一緒に落ちた、その他たくさんの生徒が、やはり空気のクッションの上でぽかんとしている。誰1人として、地上に落ちた者はいなかった。南校舎から全2、3年生を誘導するという楢木たちのプランは途中で大幅に狂ったけれど、ともかくこの土壇場で楢木の助けは間に合ったのだ。
あ、とそこで由貴奈が思い出したように、
「そうだ、南校舎はどうなった?」
と視線を転じて、もっと下の地上の方を覗き込む。浮力を失い、単独で落ちていった筈の南校舎は、何故か途中の空でぴたりと静止していた。
「?? ならっきー、あれもハルナーラマジック?」
楢木もそちらを見下ろして、「いや、流石にあれは俺じゃねぇな……」と言っている間に、南校舎はぶるん、と空中でひとつ身震いしたかと思うと、そのまま軽々と空を飛び始める。何か外部からの力が加わってでもいるかのようなデタラメな軌道で、由貴奈たちの上空に回り込むと、特急電車のようにドゴオン!と北校舎の屋上へと突っ込んでいった。
屋上から聞こえてくるいくつもの悲鳴とクラッシュ音に、中庭の由貴奈と優木らは顔を見合わせる。
「あっちはあっちで、何だか大変なことになってるみたいだねぇ……」
「ティクスさんや風雲児たち、大丈夫だろうか」
優木が、屋上に向かった仲間たちの身を案じる。南校舎はそのまま北の方の空へと飛び去ってしまったが、それはともかく、今の自分達には最優先でやらねばならないことがある。
自身の防御結界の中に、生徒の一部を収容していた
十文字 若菜
が、怪我人の治療に奮闘中の
青龍寺 琴理
の方を振り向いて言う。
「琴理さん。みんなをこのシェルターから、
春彦君の足場に避難させよう!」
「ええ、分かったわ。必ず全員無事に、
地上まで帰してあげましょうね」
こうしてメンバーは手分けして、まだ中庭の未崩落部分に残っていた生徒らを、楢木の足場まで降ろす。
「あそこに降りろだって? 冗談じゃないよ! 何も無いじゃないか!」
と最初は、透明な足場にほとんどの生徒が尻込みしたけど、楢木が思い付いて、中庭から土くれをもっと落としてもらった。ココアパウダーでもまぶしたように、空気の足場が土のコーティングで可視化されて、
「ほら、コノ通り安全性は保障するぜ!」
楢木がその上でぴょんぴょん飛び跳ねてみせたことで、ようやく生徒も降りる気になってくれた。ベルトコンベア方式で由貴奈が机や椅子を浮かせて、下の足場まで生徒を次々に運搬する。その終着駅の足場では拓郎が、生徒が降りるのに手を貸してやりながら、
「ところで楢木、さん……その、衣装は?」
「おう、部室棟の演劇部の部室から、ちょっくら拝借してきたぜ。
普通のヤツにもマジックだって言えば、ろっこんの現象も誤魔化せるだろ」
一方で中庭の琴理は、怪我を治してあげた生徒から、順に由貴奈の机に乗せてやり、不安そうな顔をしている者には、優しく声を掛けてあげる。
「助かるためには落ち着くことが大切よ」
そうやって生徒を次々に避難させる一方で、琴理はヒルズが彼らを攻撃してこないか気を配る。すでに南側から2/3の敷地が失われてしまった中庭の中を、ヒルズは飛び石を踏むようにあちこちを移動して飛び回っていた。孔雀もニワトリ程度の飛翔力はあるようだ。
優しい琴理は、ヒルズの怪我を治してあげた時のことを思い出して、
「私のことは憶えてないみたいだけど、元気になって良かったわ。
……ちょっと元気すぎるかしら?」
【中庭:北校舎付近】
『ピーコッコ! そいつらを避難させるつもり? ふん、悪あがきを!』
一方、優木は竹刀を構えて、そのヒルズの攻撃を牽制していた。
「全員の避難が終わるまで、手出しはさせない……」
と、炎の攻撃が来たらいつでもろっこんで跳ね返す構えだ。ヒルズとは火事のホテルでも対峙したことがあるけど、もれいびしか居なかったあの時と今回とでは、全く状況が違う。多くの一般生徒をも巻き込む、無差別なヒルズのやり口に、優木の怒りは頂点に達していた。
それでも、ヒルズの煽りには不用意に乗らない。こちらから闇雲に攻撃を仕掛けることもせず、今はただ辛抱強く、全生徒が楢木の足場まで移動できるのをじっと待つ。
「私も絶対に、皆を守る!」
同様に若菜も、敵がどんな攻撃をしてこようと、最後の1人の避難が済むまでこのシェルターの結界は解くまいと、じっとヒルズを見据えて集中し続ける……。
「って、あれっ? て言うか、さっきから全然攻撃してこない気がする?」
ようやく2人とも、同じことに気が付いた。若菜が言う。
「もしかしてヒルズ……もう攻撃する手段が何も無いんじゃ?」
『ピーーッコッコッコ! ハハッ、な、何を馬鹿なことを……(冷や汗だらーー)』
「Σ 図星だーー!?」
水を火に変えるヒルズの火炎攻撃に、原料の水は必須だ。中庭の崩落が進み過ぎて、例の水道管までバラけて地上に落っこちてしまい、もう攻撃方法が無いのだ。先ほどの大規模崩壊で噴水も滑落して消え、もはやこのフィールドにヒルズが活用できる水は、まるで残っていなかった。
「そういう、こと、か……」
ヒルズの能力種切れのお知らせを受けて、下の足場から拓郎も中庭に戻ってくる。
「もう、なんでもあり……と、いうか……
形振り構わない? って思ってた、けど……」
指をポキポキ鳴らしながら、普段の穏やかな彼を知る人には想像もつかないコワイ顔で、
「入学式の……思い出の、始まりを……壊すやつは、ムカつく……!」
そしてここに、生徒の退避が完了した由貴奈まで加わり、
「語るに落ちたねぇ、鳥公。自分で自分の攻撃手段を失くすなんてさ」
と拓郎と優木の3人で、じりじりとヒルズを囲んで追い詰める。
『そそ、そんなことでっ! 世界で1番美しいこの僕を追い詰めたつもりか!』
ついに中庭の隅まで追い込まれてしまったヒルズに、由貴奈が冷たい目で言う。
「これであんたは4敗目。いい加減、ジタバタとみっともないよぉ。
その見苦しい姿、自分でも鏡で見てみれば?」
『ぐ、ぐぬぬぬ……このぉ……』
と進退窮まったかに見えたヒルズの、その目が突然ぱちくりと見開かれた。3人の後ろの空に何かを見つけて、俄然元気になって笑い始める。
『ピーッコッコッコッコ! 僕の負けだと? 馬鹿め、逆だよ逆!
僕の罠に追い込まれていることにまだ気付かないとは、愚か者めっ!』
これには由貴奈もさすがに呆れて、
「鳥公、口から出まかせもいい加減に……」
「違う、雲よ!」
「雲がこっちに向かってきてるわ!」
由貴奈の声を遮るように、後ろから若菜と琴理の声がした。2人の必死な声に由貴奈たちが振り向くと、西の空から白いわたのような雲が、こちらに向かって接近しているのが見える。この中庭と校舎はいつの間にか、雲と同じ高度まで浮上していたのだ。
けれども、たかが雲だ。そんなに血相を変えて叫ぶようなものでもない。
「それがどうし……」
由貴奈の疑問を遮って、琴理が大きな声で答えた。
「雲は、小さな水の粒の集まりよ。ヒルズが火に変えることができるわ」
『ピーコッコ、ご明答! そうさ、僕はこのタイミングを待っていたのさ。
雲の中に入ったキミたちを……一瞬で火だるまにできる、この瞬間をね!』
罠だというのは勿論ヒルズの口から出まかせだけど、雲をまるごと火に変えられる、というのは恐らく事実。そしてその雲は、あっという間に校舎と衝突して音もなく拡散すると、中庭全体を真っ白に包み込んで、由貴奈たちの姿を覆い隠した。
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担当ゲームマスター
鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月11日
参加申し込みの期限
2017年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月18日 11時00分
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