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寝子島高校
<三羽烏の襲撃2の3>寝子島高校が空に浮上しました
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●ループ:05・寝子島高校の入学式……対ヒルズ班(4)●
【中庭下:空中の足場】
「能力で、雲を火に変えられるだと……マジかよ!?」
ヒルズのその予告宣言は、下の足場にいる
楢木 春彦
の耳にも届いた。真っ白な雲に包まれ、見えなくなってしまった中庭の方を振り仰いで、楢木は必死に叫ぶ。
「壬生先輩! 志波! 十文字先輩! 優木! 青龍寺先輩!
くそっ、ようやく生徒を全員、こっちの足場に運べたってのに……
こんな所で死ぬんじゃねえぇっ!」
「分かってる──火だるまになど、なるものか!」
次の瞬間、裂帛の掛け声と共に、ぶわっ。内側から膨れ上がるように、上空の雲が散り散りに四散した。千切れた雲は、さらに次々と遠くへ吹き飛ばされ、やがて楢木の頭上の視界がすっかり晴れる。
「こんな攻撃は通じない」
なお油断なく竹刀を構え、きっぱりとそう言い切ってみせたのは、あの
優木 遥斗
だった。彼がろっこん【風の籠手】の強風で、雲を丸々吹き飛ばしたのだ。
そして、その背後で万一に備えて、
十文字 若菜
も【Bai sema】の防御結界を張っていた。仲間たち全員をその結界の中に収容したまま、
「私もだよ。どんな攻撃がこようと、もう誰も傷つけさせない!」
対ヒルズ班、雲を利用したヒルズの広範囲攻撃を、完全阻止──けれども、地団駄踏んで悔しがるかと思われたヒルズは、思いのほか余裕な態度を見せて、
『フン、まぁいいさ。本命はキミたちじゃないもんね』
そして優木たちから視線を転じて、下を見た。
(へっ? 俺の方を見た?)
楢木は最初は、そう思った。そして周囲を見回し、すぐに自分の間違いに気付いた。周りにいるのは、ここまで彼らが必死に避難させてきた、2、3年生の生徒全員。
ヒルズは、その全員を見たのだ。この空気の足場に乗っている者全てが「本命」だと。
「しまっ……!?」
そして、振り返った楢木の顔がみるみる凍り付く。今度は自分達のいるこの足場に向かってやってくる、次の雲のカタマリを見てしまったから。
「避難させた皆を……殲滅する気か!?」
中庭にいた優木たちも、遅れてヒルズの狙いに気付いた。楢木の足場に刻一刻と迫る雲を吹き飛ばそうと、すぐさま優木が下に向かって【風の籠手】を放つ。けれどもその強風が、雲の高度まで届かない。
「遠い!? 何故……」
生徒の避難を始めた頃は、あの足場までの距離はたった10メートルほどだったはず。それがいつの間にか、数十メートルもの高度差が生じている。
最後まで足場への避難作業をしていた、
壬生 由貴奈
はその理由を知っていた。
「こっちの校舎の方は、止まらずに上昇し続けてるから!
ならっきーの足場との間隔がどんどん開いてるんだよぉ!」
楢木の足場は空中に固定で、動かないし、動かせない。
それは能力者である、楢木自身も良く分かっていたが、足場が動かせないことを、今ほど痛恨に感じたことはなかった。上でも下でもいい、移動さえできれば、目の前の雲から逃れることが出来るのに。このままではみすみすあの雲に呑まれて、火だるまになるのを待つだけだ。
(くそっ、どうする? どうすりゃこの全員を助けられる?)
自分には責任がある。全員訳が分からずざわめいている生徒達を見回し、楢木は必死に考える。ここまで楢木が上がってきた空気の階段はあるが、今すぐこの全員を降ろすのは不可能だ。足場の視認対象にもしていない。
(十文字先輩の結界なら?)
すぐに駄目だと悟る。若菜が鏡要らずの防御結界を張れるのは、仲間に対してだけだ。楢木1人はどうにか助けられたとしても、他の一般生徒全員に結界を張るのは無理だった。
「ちきしょう! 何か! 何か方法はねぇのかよ!」
何も、そんな方法などありはしなかった。
この状況から逃れる起死回生の手段などは、何ひとつ。
『ピーコッコ、悪あがきはやめるんだねっ。
さぁ──全員まとめて焼け死ね、有象無象の人間どもッ!』
「やめろっ、やめろぉおおおおおおおおおおおおおお!!」
為す術もなく楢木の足場が雲に呑み込まれ、クジャクの鳴き声が残酷に鳴り響く。
ボボボボボボボボボボボボボボボボボボッ!
周辺一帯がまばゆいオレンジ色の業火に包まれ、たっぷり1分近くの時間が過ぎてから、ようやくその炎が晴れた時──その空域にはもはや1人の人間も存在せず、空には消し炭ひとつ残ってはいなかった。
「あぁ……そんな……」
がっくりと膝を付き、絶望の呻き声を上げる
志波 拓郎
たちを尻目に、ヒルズが満足そうに笑う。
『ピコピーコ、どうやら灰も残らず消滅しちゃったみたいだねっ!
ぷぷ、ザマアミロ……って、ええええええええええええ!?』
そのヒルズの仰天声に、ハッと地上に視線を転じた優木や由貴奈たちも、口々に驚きの声を上げる。
「楢木だ! 楢木たちがいるぞ……全員無事だ!」
「よかった、生きてるよぉ、ならっきー!」
雲が点火した場所からは数百メートルもずっと下の空、そこに楢木がいた。他の大勢の生徒たちと共に、まだ半信半疑の呆然とした表情で、足場の上にへたり込んでいる。
その足場を見て、若菜が気付いた。
「えっ、春彦君の足場が、動いてる……?」
能力者である楢木には動かせない筈の足場が、まるでエレベーターのようにスルスルと等速度で、地上に向かって降下しているのだ。
「あの縦移動で、燃やされる寸前に脱出できたんだねっ。
でも、一体どうして……?」
首を傾げる若菜に、
青龍寺 琴理
が遥か下の地上を指し示す。
「あそこを見て。地上に誰かいるわ」
確かにそこに、豆粒よりも小さな誰かが見えた。琴理たちには遠すぎてそれが誰なのかは分からなかったけど、足場ごとぐんぐん地上に近付く楢木にはやがて、ベンチの上に立っている彼女の姿がはっきりと見えた。手のステッキをそのベンチに突き立て、もう片方の手を大きく振っているその少女──
上下 左右
が、楢木に向かってにっこり微笑んでみせる。
「
──
【Close to you】。私のろっこんで、先輩の足場を動かしてみましたわ!」
「楢木先輩の足場と、このベンチとの間隔をろっこんで詰めてみたんですの。
それで、ここまで足場が降りてきたのですわ〜」
さっき武道たちを上空の校舎まで送り届けた方法と、方向が違うだけで理屈は全く同じだ。ベンチを上げることが出来るのだから、空中の足場を降ろすことだって出来る。左右はこの地上から上空の楢木たちの苦境を目撃し、自身の能力を応用して、彼らをレスキューしたのだった。
「だはあ、そういうことかよ……サンキュー上下! マジ助かったぜ!」
足場がやがて地上に着き、硬い地面をようやく踏みしめて、ウワア!と喜び合う生徒たち。
その彼らの間を縫って地上に降り立ち、改めて感謝の握手を求める楢木に、左右もにっこり笑って、その手を握り返す。
「ええ、楢木先輩も2、3年生の先輩方も、地上へお帰りなさいですわ〜」
楢木&左右が、南校舎の2、3年生全員の避難に成功。生徒たちが無事地上へと帰還する。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月11日
参加申し込みの期限
2017年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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