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ねこ温泉郷の三日間
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「女子会……?」
冷蔵庫のドアにぺたりと張り付けられた千代紙に、
桜庭 円
は夏草色の髪を細いうなじに揺らして首を捻る。そもそもこんな紙、いつの間に誰が、
「ん、……おー、こんちゃん」
まさか泥棒、と思いかけたところで、『しょうたいじょう』の最後に記された差出人の名前に気づいた。シーサイドタウンの元廃屋に住む座敷童らしいあの子であれば、こんな悪戯は造作でもないのだろう。
(じょしかい……?)
招待状に書かれた拙い文字を辿り、もう一度首を捻る。足元にじゃれついてくる茶トラの子猫、にゃーくんを抱き上げて、はたと気づいた。
(女子会ね、解る解るよ)
パッと浮かんだのは、女の子たちがファミレスあたりに集まって深夜までなんやかんやと話し込んでいる図。
「おっ、映画鑑賞もあるのか」
B級映画が大好きな円は緋色の瞳を細める。怖い話大好きな座敷童の用意する映画を楽しみにしつつ、自分も選りすぐりのホラー映画を持ち込もう。もちろんB級映画も忘れずに。
招待状をポケットに入れ、冷蔵庫を開ける。茹でたささみを持って行こう。
(猫なら、そのままいけるしね)
ささみを見た途端に催促の声を上げ始めるにゃーくんを宥め、小瓶入りのポン酢も手に取る。
(人間なら、塩とかポン酢とかで)
手早く準備を整え、にゃーくんをお供に意気揚々とアパートの扉を開いてみれば、そこは桜の乱れ咲くねこ温泉郷。
ふわりと寄せる花びらと、花の香微かに含んだ風に、円は瞠った瞳を一瞬で笑みに変えた。
「やっほー、日暮さん、夕さん、こんちゃん。遊びに来たよー」
緋色壁と青銅屋根の湯屋を背にした桜並木の石段の半ばに日暮たちの姿を見つけ、手を上げる。円を見るなり階段を駆け下りて抱き着いてくるこんの小さな体を全身で受け止め、円はまた笑った。
「じょしかい、こんちゃんが企画したんだね。凄い行動力だなぁ」
見回してみれば、そこここに『しょうたいじょう』を手にした寝子島の人々の姿がある。友人の姿も見つけてひらりと手を振れば、『しょうたいじょう』を手にどこか所在なさげなような困ったような表情をしていた
御剣 刀
は助けを得た安堵の笑みを見せた。
ルビー色した瞳の少女人形を片腕に抱き、刀は円の傍に足を運ぶ。
「俺男なんだけど……」
知らぬ間に届いていた『しょうたいじょう』をもう片手に、刀は呟く。それでも折角届いた女の子からの誘いを断るに断れず、苦肉の策としてルヴィアにお供をお願いした。と、言うよりも、
(お供は俺の方か)
うららかに晴れ渡る春の青空を仰ぐ。ルヴィアの真紅の瞳に、満開の桜はどう映るだろう。
「ま、大丈夫でしょ」
軽い口調で笑う円に不安まじりの笑みを向け、刀は小さな息を吐く。
鮮やかな青空の下、枝をしならせるほどにみっしりと咲き誇る桜の下に立てば、世は事もなし、そんな気分になる。
(特に危険があるわけでもなさそうだし)
ルヴィアと一緒に参加させてもらえば問題はないだろう、と腹をくくる。主催者のところに名前もなかったが、日暮の姿もある。
(日暮も、女子ふたりのお供かな)
のんびりと昼間の桜を見仰ぐ男子の横を、猫のように軽い足取りの女子が過ぎる。
「女子会にお招きいただきありがとう、なのだ……?」
栗色の柔らかな髪を揺らし、招待への礼を口にしかけたところで、
後木 真央
は石段にちょっぴり疲れた顔で座り込む日暮と、その後ろで楽しそうにはしゃぐこんと夕を目にした。それきり、三人をまじまじ眺めてしまう。
少なからず縁を結んだ日暮が、シーサイドタウンに住み着き、そこで新しい家族を得たとの話は聞いていた。
(グレちゃんのご家族さまを見てみたいなぁと思ったのだ、けど)
日暮の見た目は二十代後半。夕の見た目は十代前半。こんに至っては三、四歳。
「この年の差は犯罪臭……」
「言わんといてんか、真央」
うっかり年の差を考察してしまう真央を遮り、日暮は頭を抱える。
きょとんと振り返るこんと夕に何でもないのだと首をブンブンと振って見せつつ、真央は犯罪的な年齢差に悩む日暮の肩を叩いた。
「……いや江戸時代ならありなのだ……?」
「元々は夕のが年上やった気ぃすんねん、けどなぁ、魂の器のヒトガタがわしはこれで夕があれで、……った!?」
ぐずぐずと言い訳じみてこぼす日暮のうなじで結わえた髪をぐいと引き、夕が朗らかな笑みを浮かべる。
「見た目の年の差も中身の年の差も、問題ありません。ね、真央さん」
「そそそそうなのだ、問題ナッシンなのだ!」
こくこくと頷く真央の隣に立った
宮祀 智瑜
がわが意を得たりとばかり、夕に向けて大きく頷き返した。
「そうです、問題ありません!」
三十五歳の数学教師に恋する女子高生は両手を握りこぶしにして力説してから、ふと気づいたように白い頬を朱に染めた。焦った様子でスカートのポケットから『しょうたいじょう』を取り出す。
「夕さん、こんちゃん。招待状をありがとうございます」
ポストに入っているのを見つけてから当日の今日まで、楽しみで楽しみでずっとそわそわしていた。親がわりの祖父母にもきちんと伝え、準備万端で二度目のねこ温泉を訪れている。
「たまは?」
「たまは温泉ー!」
日暮の肩によじのぼり、無理やり肩車をさせながら、おかっぱの幼女こんが元気よく応える。寝子島温泉の橋の下で拾い、こんと夕が育てることになった子猫は、今日もふたりと一緒にねこ温泉郷に来たはいいものの、一匹でさっさと猫用の宿に入ってしまったのだと言う。
「智瑜、あとで温泉はいろー!」
「はい、入りましょう」
ちょっと不貞腐れた顔で言うこんに明るく笑いかけてから、智瑜は少し離れた位置で香箱を組む温泉郷の番頭である白い老猫の前に膝を折る。
「お世話になります」
参加費として持ち込んだ猫缶とネズミの小さなぬいぐるみ付の猫じゃらしをお供え物じみて置けば、番頭猫は青い瞳を嬉しそうに細めて笑った。
「あっ、ボクも! ボクも持って来たよ!」
円が元気よく駆けて来て、ろ紙に包んだ茹でささみを番頭猫の前に置く。
「やっぱり女の子多いよなー。目にゃ幸せだ」
ささみの隣に
七峯 亨
が並べるのは、レモングラスとキャットニップ、猫が喜ぶハーブの束。またたびにも似た作用をもたらすキャットニップにうっかり頬を擦りつけて、はたと気づいて素知らぬ顔をする番頭猫に亨は綺麗な会釈をする。
透明髭を上機嫌に揺らし、亨に頷き返した番頭猫がぱたぱたと三角耳をはためかせた。耳を向けるのは、石段の下方から聞こえる賑やかな声。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月03日
参加申し込みの期限
2017年04月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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