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ねこ温泉郷の三日間
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「ジョシカイだって、ジョシカイ!」
「女子会って初めて聞く集まりだからわくわくしますね!」
波打つ黒髪に一房混じる黄色の髪を元気に跳ねさせ、
メリィ・ランページ
が石段の上でくるりと半回転して振り返る。
メリィが元気いっぱい跳ねるたびに落ちそうになる帽子をそっと抑えてやりつつも、陽のような金の髪の
リリエル・エーテライト
も華やいだ声をあげる。
「ところで、ジョシカイって何?」
「えっと、」
メリィのくるりとした向日葵色の猫目で覗き込まれ、リリエルは空色の瞳を瞬かせた。取り出した千代紙の招待状を確かめ、
「皆で泊りがけで一緒にご飯食べたり、遊んだりするですか、」
メリィに説明しつつも、リリエルは花咲くような笑みを溢れさせる。
「とても楽しそうです!」
「いいねいいね! たのしそー!」
リリエルの両手を取り、その場で飛び跳ねようとしたメリィがちらりと首を傾げた。メリィにつられて首を傾げかけたリリエルが見たのは、メリィが人懐っこく手を繋ごうとしている鮮やかな金髪の女の子。
「……あれ、ここどこですかぁ?」
黒いリボンでツーサイドアップに結い上げた緩い巻き髪は、毛先が近づくにつれて金から桃に変わっている。髪の桃色よりも鮮やかな薄紅色した瞳を大きく瞠り、甘えた声で問う
天宮城 因
と手を繋ぎ、ついでにみんなでぴょんぴょんしながら、メリィは目をきらきらさせる。
「ジョシカイの会場だよ!」
「女子会? わぁ、楽しそうですねっ」
「ね! たーのしそー!」
因の言葉に、女子会はやっぱり楽しいものなのだと再確認し、星幽塔から呼ばれたメリィとリリエルは顔を見合わせて笑いあう。
「因、女子会ってハジメテですっ」
「あたしもリリエルもはじめて! 一緒だねー」
「いっぱい楽しいコトしましょうねっ」
唇の両端を持ち上げてから、因はふと長い睫毛を伏せる。
「でも、因、招待状を持ってません……」
「心配いらないわ」
悄然と華奢な肩を落とす因の背を、小さな掌がぽんと叩いた。涙の粒さえ睫毛に宿して振り返る因に、
時高 クレオ
は薄い胸を張ってみせる。
「私もそっちの女の子たちも、招待状を持ってるもの。楽しいことはみんなですればもっと楽しいわ。ひとりくらい増えたってきっと大丈夫」
それに、とクレオは目の前に立つゴシックロリータ風ドレスを纏った因を見遣る。
女子会と聞いて女子ばかりの集まりと思い込んでいたけれど、会場に来てみれば、ところどころに男子の姿も見える。
(ハッ! まさか男性に見えるけれど心は女性とかそういう!?)
混乱気味に考えてもみたものの、様子をうかがう限りそういうひとは居なさそうだ。
「あなたは女子でしょう?」
クレオの確認に、因は小悪魔めいた可愛い笑顔で応じた。
「因も混ぜてくださいっ」
「もちろん。行きましょう」
大人びて微笑み、クレオは因の手を取った。だってせっかくいろんな人が来ているのであれば、仲良くなりたい。それに、クールな大人の女性は、人付き合いも上手にできるというもの。
十五の因に十四のメリィとリリエル、十三のクレオは手に手を取って石段を登る。
「あっ、おんせんもあるんだって! ウワサには聞いたことあるよ、おんせん!」
「いいですね、温泉」
「のんびりお話して過ごしたいわね」
「温泉……は、因は遠慮しておきますね?」
いかにも女子会的な会話を交わす女子四人を見遣り、
卯木 衛
は手にした『しょうたいじょう』を見下ろす。
(女子会……)
もう一度、石段をきゃあきゃあと登っていく女子たちを見遣る。
(いや女子じゃないですけど!)
声を大にして言いたいけれど、誰に言えばいいのだろう。
ちっちゃくて女の子のようだと言われたことはある。けれど断固として、
(断固として! 女子じゃない! ですけど!)
でも、と幼く見られがちな蒲公英色したつり目を桜の空へ上げる。舞い散る花びらに混ざって、温泉のにおいが漂ってきている。
(温泉はいいなぁ)
女子会ではなくお泊り会みたいなものならいいのに。
行くか戻るか、戻るにはどうしたらいいのか迷っているところに、
「あっ、やっほーうーちゃん」
背後に大好きな先輩の声を聞いた。衛は勢いよく後ろを振り返る。
「由貴奈さんだ!」
仔犬か仔狼が突進してくるように石段を駆けて来て転がるように足を止め、目をきらきら輝かせて見仰いでくる二歳年下の少年に、
壬生 由貴奈
は眩し気に微笑んだ。
「うーちゃんも女子会に誘われた感じ?」
「そうです温泉があるって聞いて!」
「温泉楽しみだねぇ、どんなとこなのかな……」
「はい、そうですね!」
薄紅混じりの金に透ける茶色の髪を春陽にふわふわと揺らし、衛は何度も大きく頷く。頷きながら、内心ではガッツポーズをしている。万歳もしている。
(わーいやったー由貴奈さんも一緒だー!)
行くか戻るか迷っていた石段を、今は迷いもなく、むしろ駆け上る勢いで登り始める衛の背に向け、由貴奈はちらり、悪戯っぽく笑んだ。
「……一緒に入るぅ?」
「はい、そ……うええ!? 一緒って!」
振り返った衛の顔は桜よりも真っ赤だった。あわあわとうろたえる衛に、由貴奈は思わず吹き出す。
「冗談だよぉ」
「あ、うん、冗談、ですよね!」
それでもしどもど、真っ赤な顔をどうしようか迷う衛の背を軽く叩き先を促そうとして、由貴奈はその背に触れることを一瞬ためらった。
自分よりも背の低い、小さな背中。
それでも、ホワイトデーのあの日から、彼の背は時折ひどく大人びて逞しく見えることがある。
「かわいいねぇうーちゃん」
ぽつり、押し出すように零して、由貴奈は衛の背を軽くぽんと押した。
「こんちゃん夕ちゃん、招待状ありがとぉ。いい場所だね」
「わあっ、遊ぼー! あそぼー!」
「よう来てくれました」
飛び跳ねるこんとお辞儀する夕にひらひらと手を振り、由貴奈は軽い足取りで石段を登り始める。
「あっ、待ってください由貴奈さん!」
自分よりも高く凛と伸びた背を見、桜吹雪になびく紅茶色の髪と、桜を仰ぐうなじの白さにうっかりしばらく見惚れてから、衛は慌てて由貴奈の後を追った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月03日
参加申し込みの期限
2017年04月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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