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ヒーローズ! ~終わりの始まり、始まりの終わり~
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一方、時を遡ることほんの数分。
五十嵐 尚輝
が持つ《魔女の遺産》に関わる装置の破壊。
目的を同じくした政府側エージェント2人もまた、件の倉庫の近くに到着していた。
「それで、調査の成果はどうだったですか? ええと……新田、さん」
小首を傾げて同行者たる
新田 亮
に尋ねたのは、
椿 美咲紀
。
名前を呼ぶところで少し詰まったのは、亮が、つい最近政府側にスカウトされたばかりのエージェント故だ。
まだ傭兵だった時分の鋭さが充分以上に残る眼差しを、亮は倉庫から美咲紀へと移した。
「残念だが、詳しいことはわからなかった。元々、後ろ暗いことに使われていた場所らしくてな」
まあいいさ、と、亮は愛用のハンマーグローブ越し、拳をぐっと握る。
「最初からダメ元だったからな。作戦に支障はない」
「おおー、カッコいいです!」
「カッコいいも悪いも、仕事に見合う報酬を得られるなら命懸けで任務を遂行するだけだ」
正義感に乏しいところこそあるが、根は真面目な亮である。
自分の言葉に淡々と、しかし確かに応じる亮の姿に、美咲紀はふわりと微笑した。
「なんだ? 何か笑うところがあったか?」
「いえ、私1人じゃ装置を破壊するのは難しいですから、頼もしいなあと!」
美咲紀の鮮やかな笑顔に、亮は「はあ……」と疲れたようなため息を漏らして、
「……まあ一応、俺もお前の働きには期待してる」
と、ぽそり、付け足す。
「お前のロッコーンは、敵の動きの阻害や対象の捕縛に向いてるからな」
「はい! サポートなら任せてください! なのです!」
美咲紀が元気に請け負った、その時。
「あれは……!」
目の眩むような光が、爆発音と共に倉庫の窓から漏れ出でた。
ちっ、と、忌々しげに舌を打つ亮。
「スタングレネードか。政府と目的を異にする輩の仕業だとしたら、拙いな……」
「新田さん、急ぎましょう! 洗脳されてる人達も、益々危険なのです!」
駆け出した美咲紀の背中を、亮は無言で追い掛けた。
(任務の遂行に多少の犠牲は付き物だが……今、敢えて口にすることもないか)
それに亮とて、出来得る限りでならば一般人の身の安全を守りたいと、そう思っているのだから。
美咲紀が、倉庫の扉を静かに開け放つ。
目だけで今宵の相棒に合図をして、亮が先に倉庫内にとび込んだ。美咲紀もそれに続く。
果たして2人の視界にとび込んできたのは――あまりにも凄惨な光景だった。
鮮血が、まるで前衛的なアートの如くに弧を描いて宙を舞う。
それは、二振りのナイフを自身の手足のように扱うたったひとりの青年によるもので、
「くそっ、来るな! 来るんじゃない!」
と、狂ったように叫びながら五十嵐が召喚する無数の爆弾が、場を益々混沌とさせていた。
ナイフ使いの青年――
サキリ・デイジーカッター
の見惚れるような手際を前に、
(スタングレネードは……駄目だ。瞬間移動でもできない限り、俺達まで巻き添えを食らう)
と、亮は目まぐるしく思考を働かせる。
この混乱の中、目的を達する為の方法を探して。
やがて――亮は、一つの賭けに出ることを決めた。
「……椿、一応下がってろ」
「へ!? あ、は、はいなのです!」
美咲紀の返事に頷いて、亮はラムネ菓子を口に噛み砕くと、頭の中ではっきりと呟いた。
(――『発動』!)
呟くと同時に、息を止める。
亮を中心にして強力な電気が生まれ、バチバチと音を立てた。
(先ずは、場にある爆弾を全て破壊する……)
そこから先は、あっという間だった。
次々と爆弾が破壊され、響く爆発音に、一般人達の行動が幾らか鈍る。
呼吸を止めていた分を取り返すように大きく息を吸って、亮は美咲紀へと声を張った。
「椿! 可能な限り多くの人間を捕えてくれるか!?」
「はいっ! 任せてください!」
明るい声を響かせて、美咲紀がラムネ菓子を口に運ぶ。
途端――瞬き一つの内に、その姿が変化していった。
纏うドレスは、白と淡い緑のグラデーション。
そこにアイピーの蔓が巻き付いて、その様子は、植物を統べる精霊の姫君のようだ。
神秘的な衣装を身に纏って、美咲紀はベルトポーチに持参していたポトスへと語り掛ける。
「ポトスさん、お願いなのですよ!」
応じるように、ポトスから蔓がしゅるしゅると伸びて、多くの一般人達を絡め取っていった。
「く……!」
「あなたも、逃がさないのです!」
同じように、美咲紀は五十嵐のことも捕えようと試みる。しかし。
「やめてください!」
五十嵐が背に庇っていた少女――
御巫 時子
が、五十嵐を狙う蔓の前へととび出した。
蔓が、容赦なく時子の身体に纏わりつく。
「御巫さん! どうして……」
「尚輝さん……尚輝さんは私にとって、とても大切な人だから……」
何とか道を探しましょう、と、時子は無理矢理に笑った。
(装置を狙っている場合ではなくなってしまいましたね。それに……)
自分が五十嵐を庇ったことも、政府側の人間に目撃された。
これで時子もまた、帰る場所を失ったのだ。
ただひとつ、五十嵐の傍らを除いては。
「五十嵐さんは逃しましたが……これで暫くは、操られている人達の動きを封じられます……!」
美咲紀が、肩で息をしながら言う。
本来はビニールテープで拘束が解ける前に一般人の動きを封じるつもりだったのだが、
(流石に、一度に力を使いすぎました……でも、新田さんにも何か考えがあるようですし)
と、美咲紀は目的を同じくする仲間を信じることに決めたのだった。
攻撃の手が緩んだのを確認して、サキリが亮と美咲紀の方へと振り返る。
「それで、どういうつもりかな?」
「お前の目的が知りたい。その為に、隙を作った」
サキリの問いに、迷いなく応じる亮。
ふっと、サキリが怜悧な微笑をそのかんばせに乗せた。
「装置の破壊と五十嵐の始末だ。――今のところは、ね」
「そんな! 五十嵐さんには、しかるべき処罰を受けさせるべきです!」
美咲紀が声を上げる中、サキリは亮を真っ直ぐに見据えて問う。
「だとしたら目的の不一致になるけれど……そっちはどうだい?」
「どっちでも。俺の仕事は、装置を破壊することだからな」
「なら、無理に争うこともないか。いいよ、そちらには手を出さない」
ごく短い会話は、至極淡々と終わった。と、その時。
「……ふざけるな。ふざけるな、ふざけるな、ふざけるな!」
倉庫にひび割れた叫び声が響き、無数の小鳥型爆弾が、五十嵐の周りに召喚された。
「これ以上、僕の邪魔をするんじゃない!!」
飛び交う爆弾が、ポトスの蔓を次々に爆破していく。
そしてそれらは勿論、サキリや亮、美咲紀達のことも狙っているのだった。
洗脳された一般人達も、蔓から解放されて再び動き出す。
「あわわ……!」
美咲紀が、頬に冷たい汗を伝わせて一歩後ずさった、その瞬間。
「やれやれ。手こずってるようだな」
五十嵐のそれとは違う落ち着き払った声が、倉庫内の空気を揺らした。
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ヒーローズ!外伝 ~消し得ぬ炎の上の日常~
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月14日
参加申し込みの期限
2017年05月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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