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ヒーローズ! ~終わりの始まり、始まりの終わり~
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――謎の倉庫にて
ロッコーンで小鳥へと変じて夜の闇に混ざり、
御巫 時子
は倉庫内部へと密やかに侵入した。
(尚輝さん……)
時子が想うのは、恋人である
五十嵐 尚輝
のこと。
そして――ここに向かう前の、
泉 竜次
博士との会話だった。
五十嵐の極秘実験のデータを携えて、時子は泉博士の元へと足を運んだ。
敵対する『アーク』側の人間だった五十嵐と恋仲にこそあるが、時子は政府側のエージェントだ。
故に、泉博士との接触も難しいことではなかった。
尤も、五十嵐との仲が知れれば、時子の居場所は、忽ち政府から消え失せてしまうのだけれど。
「これを政府に渡します。その代わりに――」
「その代わり、何だ?」
「五十嵐尚輝の身の安全を確保し、政府内に彼が研究できる環境を用意してほしいんです」
時子の言葉を聞き終えて――泉博士は、静かに首を横に振った。
「君の立場からすれば、そのデータは本来、そんな駆け引きなしに政府へと渡されるべきものだ」
「それはそうかもしれません。でも……」
「それに何より――政府が、五十嵐の所業を許すことはないだろう」
その言葉に、時子は言葉を失った。
泉博士が、ふっと、息を漏らすようにして笑う。
「御巫時子。俺は――この話を、聞かなかったことにする」
だから今、君が行くべき場所に行きなさいと、そう言って泉博士は時子を送り出した。
そうして時子は、真っ直ぐに倉庫へと向かったのだ。
五十嵐を、止める為に。
洗脳された一般人の波の向こうに、時子は愛しい人の姿を見つけてふわりと舞い降りた。
小鳥から、本来の、少女の姿へ戻る。
五十嵐はごく僅かだけ目を瞠ったが、いつも通りの、落ち着いた調子は崩さなかった。
「……来て、しまいましたか。いえ……少し、そんな気はしていました」
「ごめんなさい、私、極秘実験のデータを……」
「全てが終わってから、話すつもりでした。この計画が成功すれば、僕も君も、何に追われることもなくなる」
自由になれるのだとの五十嵐の言葉に、しかし時子は緩く首を横に振る。
「私は……私はこれ以上、尚輝さんに罪を犯してほしくないんです……」
時子の切実な訴えに、しかし五十嵐は応じなかった。
そして、生まれた暫しの沈黙の後。
「――方法が、ないわけじゃない」
声が、倉庫の中に響いた。
洗脳された人々が殺気立つが、侵入者の顔を見て、五十嵐は軽く手を上げて彼らを鎮める。
「ありがとう。話が早くて助かるよ」
にこりと、離れた場所から小さく笑みを向けるのは
サキリ・デイジーカッター
だ。
傭兵たる彼は、ある依頼を受けて倉庫を訪れていた。
サキリの今回の雇い主は、ある国の政治家だ。
依頼は、五十嵐の引き抜き交渉。そして。
(無理ならば装置を破壊して殺せ、か。何にせよ、雇い主の意向は絶対だ)
サキリは以前、五十嵐からの依頼を受けたことがある。
その辺りも見込んで、この仕事はサキリへと託されたのだ。
世の中は金と力が全て――かつての雇い主が標的になることだって、サキリからすれば珍しくはない。
胸の内の色々の思惑は綺麗に隠して、サキリは五十嵐へと声を投げた。
「今日は、あなた達が自由になる為のいい話を持ってきた」
「……話だけは、聞きましょうか」
「あなたの力は、平和と発展の為に使われるべきだ。○○国に来れば、高待遇が約束されている」
サキリが滑らかに紡いだ言葉に、時子の表情が華やぐ。
「尚輝さんの研究を、別の形で役に立てることができる……!」
けれど、サキリの提案を、五十嵐は時子の淡い期待ごと軽く切り捨てた。
「……僕は、自由に実験がしたいんです。『彼』は、それを約束してくれました」
時子が、心底悲しげに眉を下げる。
その一方で、サキリは内心に「やれやれ」と肩を竦めた。
(やっぱりか……交渉決裂、だね)
流れるような所作で、サキリは片手にナイフを抜き放つ。
もう片方の手に握るのは――スタングレネード。
時子達がそれを見留めた時にはもう、スタングレネードは見事なコントロールを以って倉庫の真ん中へと。
閃光が、爆発音が、倉庫中を容赦なく満たす。
サキリはというと、スタングレネードを投げ込むや瞬間移動で一旦その範囲外へと逃れて、
「――じゃあ、始めようか」
混乱の最中へと、自身は万全の状態のまま、二振りのナイフを手に容赦なく切り込んでいった。
立ち塞がるならば、一般人が相手でも躊躇いはない。
今回の依頼内容に、犠牲は考慮されていないのだ。
「っ……!」
五十嵐が、白衣のポケットから手探りでラムネ菓子を取り出し、口に含む。
らしくなく焦った様子で、彼は大量の小鳥型爆弾を召喚した。
まだ視界が覚束ないらしく、爆弾はいっそ縦横無尽に辺りを飛び回る。
その幾らかは仲間のはずの一般人達にぶつかって爆発したが、
「――おっと。これは険呑だね」
運がいいのか悪いのか自分の元へととび込んできた爆弾を、サキリはナイフで弾き返した。
爆風が、一般人という名の五十嵐の盾を巻き込む。
(五十嵐を狙ったんだけど……残念、『盾』の数が多すぎるな)
そう思いながらも口元に仄か弧を描いて、サキリはナイフを握り直した。
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ヒーローズ!外伝 ~消し得ぬ炎の上の日常~
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月14日
参加申し込みの期限
2017年05月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月21日 11時00分
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