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寝子島高校
キョンシーにご用心
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【豆まきみたいにね、ぱらぱら】
「あ、そーれ、餅米ぽーい、もういっちょぽーいっと撒くよぃ」
キョンシーに遭遇しそうになるたび、餅米を撒いて追い払い、
骨削 瓢
は墓地の入り口付近にまで達していた。
「元凶と思われる零号はどこかねぇ」
いつしかねこったーで零号と呼ばれるようになったオリジナルの個体を求めて、瓢は桜台をさまよっていた。
木立をかきわけて唐突に現れたキョンシーには、持参していた鏡を向ける。
「ぎょひぃっ!」
装備と心構えさえ整っていたなら、キョンシーの対応もさほど恐ろしいものではない。
鏡に映る自身の姿を目にしたキョンシーは、奇声を発して引き返していく。
瓢の目的は零号のみ。
雑魚に構っているヒマはないのだ。
瓢に追い払われたキョンシーたちは、墓地へといったん後退していく。
このあたりをうろついているキョンシーの大半は、噂をききつけて様子を見に来た野次馬たちのなれの果てだ。
どの個体も早く自宅に戻りたいのだが、あちこちに現れる寝子島高校の生徒たちに邪魔をされ、なかなか桜台から出ることができずにいる。
中でも桜台墓地の周辺にはキョンシーが多くみられた。
その墓地の隅っこで、途方にくれる少年が一人。
墓地を抜けて猫又のセンリさんに会いに行こうとしていた
初島 優
が、キョンシーに囲まれてにっちもさっちもいかなくなっていた。
「わわわわ……、大ピーンチ!」
どうにかなるさと楽観視していた優にも、逃げ場がないのがはっきりわかった。
そこへ、見慣れぬ民族服をまとった薄汚れたキョンシーが、木立を抉りながら優の背後に現れた。
「ふんぎゃぁー!」
零号との接触を初めて達成することのできた優は、そうと気づく間もなく、キョンシーと化したのだった。
「ん? あそこ、初島じゃないのか」
買い物袋を手首にひっかけたまま、キョンシーになってふらふらと猫鳴館があるとおぼしき方角へさまよう優を、木立の影にひそんでいた
邪衣 士
が指さした。
「そのようでござるな。あれはおそらく、優殿であろう」
隣にひそむ
夏神 零
も同意を示す。
「墓地から抜け出して来たな。キョンシーにやられたのか」
こうして会えたのは運がよかった。
「拙者がバランスを崩そう。その隙をついて、士殿は札を頼む」
「よし」
示しあわせて、二人は優に近づいた。
零がろっこんを用いて手刀を繰り出し、優はあっけなく草地に倒れた。
飛び起きようとする優の額に、すかさず士は札を貼る。
「ふぉっ!?」
ぽかんと口を開けてきょろきょろする優に、二人はほっと胸をなでおろす。
「どうやら正気にかえったな」
「無事で何よりでござった」
「へ? あれ? 二人とも……?」
助けられたと知り、礼を言う優からいきさつを聞いて、零はその民族服をまとっているというキョンシーが零号ではないかと予想した。
「零号は実在したようでござるな。それも、すぐ近くに」
慌てた士は、優をうながす。
「初島、札もなしにここにいるのは無謀だぞ。一度墓地を離れよう」
「う、うん。……ええとできれば、俺は川の上流に行きたいんだけど……」
センリさんに会いたいのだと言う優の言葉を、零と士は否定する。
「さすがに今ここを突っ切るのは無理だろう。日を改めたらどうだ。
また会う機会
もあるさ」
「うん-。まあ、残念だけど仕方がないねぇ」
上空で、空を舞う鷹が姿をみせ、降下してきたかと思うと、零の差し出す腕にとまった。
「おお、リン。戻ったか。して、首尾はいかほど」
零が世話をしている鷹のリンに、零は元凶の個体の探索を頼んでいた。
鷹のそぶりからも、目指す方角がおのずと見えてくる。
「さようか、ならば墓地の奥のほうを探ってみるのがよさそうでござるな」
零が腕を上げると、リンは再び夜空に舞う。
「頼んだぞ、リンよ」
リンに、零号を発見したら鳴き声で知らせてくれるようにと頼んだ零は、士と優にこう告げた。
「拙者は零号の居所を突き止めようと思う。お二人は気をつけて参られよ」
「夏神くんも、気をつけて」
「またな」
士と優をその場に残し、零は単身、奥地へ向かった。
【みんな大好き、ねこったー】
対岸の高台から墓地周辺の騒動に注目していた
氷雨 潤一
は、彼のろっこん『シンパシー』を使うことを決めた。
(得た情報が、皆さんのお役にたつなら……)
ちょうど、墓地をうろつく瓢の姿を確認したばかりだ。
(骨削さん……、すみません、失礼しますね)
潤一は瓢の姿を思い浮かべながら、ぐっと意識を集中させた。
ろっこんを使用すると、潤一は対象となる人物の知識や感情を察知することができる。
キョンシーと接触した人物の心を通じて、情報を得ようとしたわけだが――。
(ああ、骨削さん。どうしてそんなに楽しそうなのですか……)
望んでいた情報は得られたものの、瓢の思惑まで知ってしまった潤一は、頭をかかえた。
(前向きといえなくもありませんが。いや、今はそれよりもキョンシーですね)
瓢が一部のぞき見をしていたらしく、キョンシーと化していた優が、士と零に助けられたことを知る。
(初島くん、ですか)
優の名前を頭にとどめ、再び深く集中する。
そうすることで、優の体験から、キョンシーに関してさらなる知識が得られるとふんだのだ。
「……なるほど、キョンシーになっている間は、意識もはっきりしていないのですね」
おそらく、桜台をうろつくキョンシーにも共通している現象なのだろう。
さらに詳しく探るうち、潤一は息をのんだ。
「零号が、墓地に……」
潤一は、二人から得た情報をまとめて、ねこったーに書き込んだ。
とはいえ、自身の能力に関して記載するわけにもいかず、伝聞という形を彼は選んだ。
『キョンシーは 餅米 鏡 お札 を用いることで 撃退できるそうです』
『キョンシーは 体が硬く 接触すると ご自分もキョンシーになるそうです』
『キョンシーになると 意識が はっきりしなくなると 聞きました』
『零号は 見慣れない風体をして 墓地にいるとの 噂です』
『墓地周辺には 立ち入らないほうが 無難です お気をつけて』
「ふむ、新しい情報が寄せられているな」
ねこったーを随時チェックしながら、
八神 修
は桜台を歩いていた。
「やはり墓地か。事態は常に動いているからな、今もそこにいるとは限らないが」
これまで幾度かキョンシーの姿を確認している修は、その動向から零号と呼ばれる元凶となる個体が墓地の方角にいるのではないかと目星をつけていた。
「物事には必ず終わりが来る。この騒動の終わりは果たして、どうかな……」
修はカメラを回しながら歩き、キョンシーを発見するたびに、遠くからこれを撮影していた。
中には見知った顔もあったのだが、積極的に関わると自分もキョンシーになってしまいそうだったので、撮影するだけにとどめておいた。
護身用に札を忍ばせてはいたが、自分よりもキョンシーのほうが明らかに動きが速い。
「しかし、零号は何が望みなんだろうな」
信憑性は別として、零号の所在に触れた書き込みは、今回が初めてだ。
「もし、願いを叶えることで衝動がおさまるなら、対処したいところではあるが」
ともあれ、事件を記録に残すためにも、墓地へ向かわなくてはならないだろう。
十分に気をつけていたはずなのだが、さすがに墓地周辺にはキョンシーが多い。
進路をふさぐ形でキョンシーと出くわしてしまった修は、カメラをかまえて途方に暮れた。
一応札はあるものの、貼ってのけるだけの自信はいまいちない。
「……いったん下がるか」
そう考えて退路を確認した修は、そちらからもまた別のキョンシーが現れることに気づいて、顔をひきつらせた。
「いや、待て、待て。話せばわかる」
動じる素振りもみせない、はずむ足取りが憎らしい。
「ザ・ストレイト参上! 街の平和を脅かす不届き者め! これでもくらえ!」
月光をさえぎる影が、修の窮地を救った。
風雲児 轟
がヒーロー姿で駆けつけたのだ。
「おおっ」
いかにもな登場シーンに、修もすかさずカメラを向ける。
アクションシーンさながらの体さばきで、轟はキョンシーの額に掌底を打ち込み、札を貼った。
「必殺! 死霊撲滅! コープスブレイクスマッシャー!!!」
必殺技までていねいに叫ぶ、ヒーローっぷりだ。
「よし、次はお前だ! キョンシーバスターの腕前、とくと見ろ!」
危なげない足取りで、轟は二体のキョンシーを退治した。
正気にかえった人々が立ち去ると、轟は何かに気づいてつぶやいた。
「しまった……。もう手持ちの札がない」
いくら正義のヒーローでも、素手で対戦するわけにはいかない。
困る轟に、修は自分の札を差し出した。
「これは礼だ。使ってくれ」
「……いいのか。すまない、この恩義、いつか必ず全力で返す!」
「いいんだ。いい絵も撮れたから」
二人はかたい握手を交わした。
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担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月23日
参加申し込みの期限
2013年05月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月30日 11時00分
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