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キョンシーにご用心
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【土を盛ろう。おそなえしよう】
「ねぐらってぇのは、土の中だったのかぃ」
零号の消えた方角に向かい、
骨削 瓢
はふところから鈴を取り出した。
札で拘束したあとの零号ならば、鈴の音であやつることができるのではないかと考えての行動だ。
(キョンシーを手下にできれば、楽しいことになりそうだねぇ)
ぜひとも身柄を手に入れたい。
墓地の影をぬうようにして進む瓢の腕を、誰かがつかんだ。
「んん?」
目が合った。
氷雨 潤一
が、穏やかながらもたしなめるような眼差しで、瓢を見ていた。
「悪だくみはここまで、ですよ」
「氷雨はん……」
どうしてバレたのかはわからない。
しかし鈴を潤一に奪われて、瓢の野望はここについえた。
「あったぞー」
そんな声が聞こえ、皆は零号のねぐらに集まった。
地面にぽっかり穴が開き、底で零号が眠りについている。
「まあ、札がついているかぎり、出てくることもなかろうよ」
夏神 零
が調べてきたという夏神神社の文献によると、札がなくとも零号は、動き回った後はしばらく姿を現さないのだという。
逆巻 天野
と
八神 修
も、今宵観察した結果や推理を語り合った。
「記録はしっかり撮ったからな。分析してみようと思うんだ」
「僕も、後でゆっくり原因や過去を調べるつもり」
屍 骸
も、穴の底を見下ろした。
「こんなとこで眠ってりゃぁ、人恋しくもなるよなぁ」
話し合った結果、皆は零号の眠る穴に、土をかぶせることにした。
ガラスの割れた寺からスコップを借りてきて、穴を埋める。
作業を終えたところに、
常盤 四月
がやってきた。
「ここがお墓かぁ。思うんだけど、零号、大陸に帰りたがってたんじゃないかなぁ」
四月が言うには、キョンシーというのは嗅覚が優れているのだそうだ。
コンビニ袋から肉まんを取り出して、四月はねぐらにおそなえをした。
「故郷の味だよ。いい匂いでしょ。これあげるから、安らかに永眠してね」
皆、示しあわせたかのように、ねぐらに向かって手を合わせた。
――こうして、キョンシー騒動は幕をおろした、かのように見えた。
【解散・月のきれいな夜に】
「やれやれ、やっと一段落かよ。どれ、雨崎後輩の様子でも見にいくとするか」
騒動を終えて、最初に墓地を後にしたのは、骸だった。
雨崎 荒太郎
の怪我がひどいようなら、寮までかついでいってやらなくてはならない。
もっとも、体力的にかつぐのは厳しいような気もするのだが、心意気だけは立派で実に頼もしい。
ろっこんが解除され、本来の自分に戻った
風雲児 轟
は、墓地の物陰から様子を見ていた。
「キョンシーがいなくなったと思ったら、無事に解決できたんだな。うん、よかった」
寝子島の平和が守られたのなら、それでいい。
学校の仲間達の前には顔を出さず、轟はそのまま墓地を去った。
轟と入れ替わるようにして、
新井 米太郎
と
霧切 翠子
も墓地にやってきた。
「あーっ、先輩、零号退治、終わっちゃったみたい……ですね」
「途中でごたごたに巻き込まれたもの。仕方ないわね」
「けど、まあ、無事に解決できたみたいで、ほっとしました」
「そうね、お互い、無事でよかった……」
かさんだ借金のことは、今は考えない。
二人は肩を並べて、帰路についた。
終結ムードの中、
旅鴉 月詠
が騒動を記したイラストをまわりに見せると、修も記録した映像を見せて周囲をからかった。
「一番面白かったのはこれかな」
邪衣 士
がキョンシーになりながらも、帰る方向がわからずにうろうろしている姿は、一見の価値がある。
「後で本人にも見せてやろう」
案じていた怪我人もこの場にはいないようで、潤一は天体観測の続きをしに、高台に戻ることにした。
こちらも静かな場所で月見をしようと、桜台を抜け出した
桐生 計都
(ラゴ)と途中で一緒になった。
「月のきれいな晩ですね。よろしかったら、ご一緒しませんか」
夜空を見上げるラゴに、潤一は微笑みかけた。
「……いや、せっかく静かになったところだからな。オレは一人で過ごすとするよ」
そのまま立ち去ろうとするラゴも、月の美しさに関しては肯定的だった。
「確かに、いい月夜だ。眺めるだけの価値はあるよな」
二人はそれぞれ別の場所で、ゆったりと同じ夜空を見上げて過ごした。
【帰っちゃったあの人たちの顛末】
出来る範囲で街中の破損した箇所を修繕しようと考えた
逆巻 天野
は、猫鳴館に工具を借りるために戻り、驚いた。
「お、逆巻。戻ったのか」
先に帰り着いていた
邪衣 士
と
初島 優
が、天野に気づいてねぎらいの声をかける。
「やあ。無事に帰ってたんだね」
「初島が一緒だったからな。迷わず寮に戻れたんだ」
「そう。で、これはどういうわけかな」
天野が指摘したのは、
猫鳴館の大部屋
の壁に、大きくあいた人型の穴だ。
「あー、それは……」
士と優が、ため息をもらしながら顔を見合わせる。
「寮にね、キョンシーが出たんだよ」
「たちの悪いのがな」
帰巣本能に突き動かされたキョンシーの中で、たった二体。
桜崎 巴
と
後木 真央
の二人だけが、寮へと帰り着くことが叶った。
猫鳴館の周辺にはうっそうとした木立がめぐり、見晴らしが悪い。
そのため、突き進む二人に気づく者はいなかったのだ。
「と、いうわけで」
優が、大部屋の外壁にあいた等身大の穴を指さす。
「まんまと入られちゃったんだよねぇ」
「素直に玄関から入ればいいものを、なぜ直接大部屋に侵入しようとするのか、謎だが」
「うんでも、邪衣くんも玄関からは入らないよね」
玄関から侵入してこようとしたなら、天野の置いていった札が役に立ったはずなのだが、あいにくとキョンシーたちはまっすぐに自分の部屋を目指そうとしたらしい。
「そのキョンシーはどうなったの」
天野の問いに、士は地下帝国へと通じる穴に目を向けた。
「落ちた」
「え?」
「穴に落ちた」
「見てた人の話によるとねぇ、見事な落ちっぷりだったらしいよ~」
「あ、そう」
そこで天野は考えるのをやめた。
やるべきことは、たくさんあるのだ。
「まあ、零号が退治されて、キョンシーになっていた人たちも元に戻ったみたいだし。そのうち戻ってくるんじゃない」
天野の予想通り、地下の土にまみれたボロボロの二人が大部屋の穴から顔を出すのは、そう遠い先のことではなかった。
キョンシーの侵入を許し、あやうく建物が倒壊するかと思われた猫鳴館も、この通り無事に騒動をやりすごすことができた。
大部屋の壁に穴があき、非常に風通しもよくなったことをのぞけば、変化もない。
まさに一件落着。めでたしめでたし!
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あとがき
担当マスター:
瀬野 とうこ
ファンレターはマスターページから!
熱い夜でした。
おつかれさまです。
キョンシーシナリオをお届けしました。
「キョンシー」よりも「おっぱい」とタイプした回数のほうが多かった気もしますが、
お楽しみいただけましたでしょうか。
怪我人も一名出てしまいました。
お気の毒です。養生なさってください。
物損もありました。
ガラスも割れました。
壁に穴も開きました。
それでも無事に、キョンシー退治とあいなりました。
皆さまのおかげです。
ご参加まことに、ありがとうございました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月23日
参加申し込みの期限
2013年05月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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