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【星幽塔】第十一階層 極圏のハレーション
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一方、此方は麓の村。
「旦那、ありがとうよ」
蜘蛛の姿から戻ったまもるが、ゲースの肩から飛び降り礼をいう。
「オブシディアンより早かったな」
「竜の汽車ポッポは、上で食い止めていたみてえだな」
スノーボード代わりの盾を確かめつつ、ゲースが呟く。
かなり乱暴に扱ったにもかかわらず、傷ひとつついていない。
ゲースは舌を巻く。こんな立派なしろもの、なかなか手に入るものじゃない。
「さて、広場の氷柱だったか」
「麓でアステリズム様が凍らされているとはな……。
救えばあとで報奨金がもらえるかもな」
にやりと笑うゲース。
「住人たちは全員避難……」
そこまで言って、まもるは絶句する。
二人を待ち受けていたのは、生きながら氷像と化した村人たち。
軒先で買い物に興じる者。
友人としゃべる者。
そのまま瞬時に氷漬けにされたのだろう。生活の様子そのまま、彼らは凍結され、動くことができない。
永遠に閉ざされた静寂の中、奥の方に一際大きな氷像がある。
――ある程度、予想できたことではあったが……。
まもるは唇を噛む。
「旦那、広場で落ち合おう。もう少し、住人が残っていないか確認してからいく」
言うが早いか、まもるは蜘蛛糸を取り出し、素早く跳ねつつ家々の角に消えていく。
声を掛ける間もなく去ったまもるを見送り、ゲースは息を吐く。
――それにしても……。
ゲースはあたりを見回す。
滑り降りてきた雪原の終点にそびえる、巨大な氷壁。
じっと見つめていると、ゲースの中にあるイメージが浮かんでくる。
単なる酔っ払いの表情の下にある、もう一つのゲースの真の顔が現れる。
百戦錬磨の軍師。幾多の戦場を潜り抜けた、最後の騎士。
(ここを終点にすれば、あの氷の壁に竜を突っ込ませて、行動不能とすることもできよう……)
(住人はいないか……)
何かの気配を感じ、倉庫を覗き込むまもる。
やはり、どこも氷漬けにされていて、人の気配はない。
――空振りか。
溜息をついて出ようとするまもるの背後で、
――ごとんっ。
物音がした。
「誰かいるのか?」
――あいつらの、仲間?
やや間があって現れたのは、奇妙な衣装をまとった遊牧民の小さな兄妹。
おびえた目をして、遠巻きにまもるを見つめる。
――大丈夫、敵じゃない……。
そう、まもるが言おうとした瞬間。
ドオン!
倉庫の屋根が崩れた。
差し込んでくる光。
そこから顔をのぞかせるアイスワイバーン。
まもるとゲースを、追ってきたのだ。
「きゃあ!」
「くそっ!」
咄嗟に蹄鉄を取り出し、そこに星の力を集中させる。
赤熱する鉄片を鋭く回転させ、咢にぶつける。
絶叫して顔を反らすワイバーンに、素早く拳銃を抜き打ち。鉛玉を食らわせる。
慌てて逃げ去るワイバーン。
そのまままもるは追撃。
奇襲するつもりが、逆に攻撃され、慌てふためくワイバーン。
――逃がすか!
空中に逃れようとする敵を、焔の蜘蛛糸を放って拘束。
「旦那! えれえ硬いから、そいつで粉砕してくれ!」
「おう!」
異変を感じたゲース、槍を構えて走り寄り、そのまま突進。
全体重をかけて、槍の穂先をめり込ませる。
ワイバーンの決死の力が、ゲースとまもるに伝わる。
その頸が、ぐっと二人に向けられる。
せめて絶命する前、アイスブレスの一撃でも二人に与えんとする攻撃本能。
――ダメだ、躱せない……。
此処で拘束を解くわけにはいかない。
――逃してしまったら、遊牧民の二人が。
ワイバーンの口腔が、二人に向けて開かれる。
至近距離のアイスブレス。あまり味わいたくはないが。
首を竦める二人。
ヒュン!
そのとき、一本の矢がワイバーンの頭部に突き刺さる。
二人は間一髪で氷の息の直撃を免れる。
「我らの兄弟を助けてくれたこと、礼を言う」
華やかな衣装で飾りたてた、逞しい青年がまもるに握手を求める。
遊牧民は十人ばかり、この村に潜んでいた。
「危険を知って、どうして村にいるんだ」
「村人には何かと世話になっている。神威もいる。敵の手から守らなければならない」
リーダーらしき青年が、断言する。
だが、後ろの方でざわめきが起こる。
(勇猛なのはリーダーだけ、あとはワイバーンを見てびびってるな)
彼らの表情を見て、まもるは気づく。
「上に、またあいつらがきてるの?」
すっかり気を許した兄妹が、不安げにまもるのベストを掴む。
「大丈夫、俺たちだけじゃない。上ではもっと強ええ奴が頑張ってるだ」
「本当に?」
「ハッピーエンドを用意するぜ」
ぴしりとウインクを決めると、二人の顔に笑顔が戻る。
「ちょうどいい頃合いだ……広場へ行こう」
「旦那、そっちは収穫があったかい?」
「まあな……」
そういいつつ、ゲースは広場中央の巨大な氷像を見つめる。
牢固で厳重な氷の中には、美貌の青年の姿。
胸元のオーブが煌めく。
「おっと蜘蛛の兄ちゃん、こいつを俺の槍で砕けばいいのか」
にやりと笑い、槍を構える。
「任せな。こう見えても、祭りのときの型抜きは得意だったんだ」
「中身は柔らかい羽毛みたいなもんだ。慎重に頼むぜ」
そのまま、二、三歩歩みよって、その歩みをぴたりと止める。
「――それから、遊牧民の諸君」
押し黙っていた遊牧民たちが、ぴくりと体を震わせる。
軒昂としているのはリーダーだけ。あとは壮年の男子と言えど、不安と恐怖をみなぎらせている。
「戦わずば逃げよ。
いくらなんでも、麓は危険だ。」
しずかに、ゲースは言い放つ。
普段の彼から考えられない、低く威厳に満ちた声に、一同が静まり返る。
――敵は強大。
――侮ることはできない。死力を尽くすことになる。
「だが、それでも戦うのなら」
ゲースが向き直ると、雲間から光が差し込み、ゲースの金色の髪を照らし出す。
「もし戦うのなら、勇敢なる諸君――末代まで誇りにしていいぞ。
最後の騎士である、俺とともに戦ったと」
――。
――おお……。
それまで怯懦と不安が支配していた遊牧民たちの表情から、恐怖の色が拭い去られる。
変わって、誇りと勇気が彼らの心を奮い立たせる。
「最後の騎士よ。勇猛にして知略ある騎士とお見受けした。それにご友人のガンマンも」
恭しく礼をとるリーダー。
「敵を屠るべく、我々は貴方の手足。武器が欲しい」
「武器? 鍬でも槍でももってこい」
神威の氷に手をかけて、ゲースが頷く。
「そんなものでいいのか」
「簡単だ。突いて牽制するだけど」
言いながら片手を差し出す。
その手に込められた虹の力。
リーダーは最大級の敬意をこめて、その手を強く握りしめる。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
ZZZZ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月22日
参加申し込みの期限
2017年04月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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