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【星幽塔】第十一階層 極圏のハレーション
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巨大なフィヨルドの底に、修と美咲紀は立っていた。
氷河によって削られた、深い谷の底。
この雪渓地帯は、谷がせりあがって、そのまま氷壁につながっていく。
様々に状況を鑑み、修はここがベストだと判断した。
自分たちの作戦に。
自分の掌を見つめる修。
――俺の力は破壊の力……。
神秘のちから、ろっこん。
それを宿すことのない「ほしびと」との出会いが、その力に対する感慨を深めていた。
もれいびと、それが宿すろっこんは、一見関係がありそうで、関係がないようでもある。
優しい女の子が癒しの力をもつこともあれば、凶悪な力を発揮することもある。
自ら宿す力に悩むこともあれば、思うように使いこなせない自分を責めることもある。
その力に目覚める者もいれば、力の内容が書き換わることもある。
常時において、修は自らの力をひどく限定したものにしていた。
他人を傷つけることに、積極的に使用しない。
使う時も、影響を最小限にとどめる。
なぜ、この力が自分を選んだのか、戸惑うこともあった。
――だが、この力が何かの役に立つのなら……。
星幽塔においては、日常を外れた状況が多かった。
破壊の力を、積極的に役立てる場面も少なからずあった。
そうした中で、少しでも迷いが晴れたような気になることもあった。
今回の作戦は、いわば修が自分のろっこんを信じたもの。
自分が何者であるのか。それを問う戦いでもあった。
そんな様子をみて、美咲紀は不安を覚える。
長い付き合いの友人。
あまりに多くの物を背負い込もうとするその気質は、星幽塔に来て、ますます大きくなっている。
自分に肩代わりできるものがあるか。
そうでなければ、せめて、明るく振舞うしかない。
遠雷のような音が響いた。
彼方で巨大な煙が巻き起こる。
「来るぞ、美咲紀」
修の呟きに、美咲紀は力強くうなづく。
(私の役目は、ワイバーンやドラゴンからの攻撃の対応なのです……)
彼方に見えるドラゴントレインの姿に、美咲紀は走り寄る。
同時に星の力を起動。
杖の周囲に風が巻き始める。
美咲紀の耳に、さまざまな音声が飛び込んでくる。
剣戟。
炎が破裂する音。
ドラゴンの咆哮。
殷々と反響し、風にかき消されるそれらが、風の力で掬い取られる。
(正確な方角、距離を算定して……)
算数は苦手だが、星幽塔での戦いを経て、ほとんど本能的、感覚的にそれらを察知できる。
戦場に飛び込み、相手に隙を与えず、風の力をワイバーンにぶつける。
そのまま、風の力を鋭く絞り込み、鎌鼬のように射出。
ドラゴンの前面に鋭く切り込む。
リリエルの風が護りの風なら、美咲紀の風は攻めの風。
互いを確認し、互いの戦略を見て取って、即座に連携を取る風使い。
魔風の下降気流で、敵の機動を削ぎ、レグルスに誘導。
アイスブレス、氷玉などは風の力で減殺。
見事な連携。リリエルと美咲紀ははにかんで、互いを賞賛する。
周囲の氷壁を崩した遮蔽物に身をかがめて、ペルラは的確に治癒を施していく。
羽の力で短距離飛行。攻撃を回避し、 状況の視認、判断に努める。
(なるほど……)
崩れた雪渓の状況をみて、ペルラは作戦前の修の呟きを思い出す。
仕掛ける、と言っていた。
ならば、ここで彼は仕掛けるのだろう。
その時、ペルラは氷壁の直上にいる修の姿を認める。
片手を挙げる修に、美咲紀はすぐに応じる。
「皆さん、逃げてください!」
あらかじめ予想していたペルラの指示に従い、一同は全力でその場を離脱。
後にはドラゴントレイン、急停止は不可能!
オーバーハングで、氷の重さが集中する氷壁。
竜が通過する、その瞬間、彼は全力で「破壊」を使用し、それを壊す。
「たあ!」
同時に美咲紀も風の力で穿孔し、支援
ドオォォォォ……ン!!!
凄まじい音響が何万年を閲した氷原を揺るがせた。
空中に待機させていた氷竜に、修と美咲紀は自分たちを拾わせる。
その背中から、自分たちの作戦の推移を見守る。
入り組んだ雪渓の、脆い部分をまとめてドミノ式に竜に浴びせかける。
莫大な質量が、ドラゴンに激突する寸法だ。
地形を利用した大技。
――だが。
(生きてる……?)
崩落している氷塊、それが割れて、ふたたび竜が爆走を開始する。
「ならば……」
修は飛龍からヒラリと降下。
トレインに先回りし、次々に氷壁を砕く。
連続して激突する氷の塊。
それらは的確にダメージを与えている。
だが、それでもトレインは動く。
けた外れの生命力。
(第一階層の黒龍の完全防御か……。
それとも、激突直後に第二階層の水流よろしく、アクアブレスで効果を減殺したか……)
修は唇を噛む。
作戦は完璧だった。予想外の変数が大きかった。それだけのこと。
上手くいかなかった部分を修正する。
まだ、するべきことは残っている。
同じ手には乗らない。
何度でも。
「必ず、止めてやる……」
範囲、威力ともに最強クラスのろっこんをもつ修。
それを駆使するにふさわしい、頭脳と不屈の精神を彼は兼ね備えていた。
彼は氷竜を駆使し、氷原の彼方に飛び去った。
その彼方には、巨大な工場の廃墟が、まるで巨人のような姿を映じていた。
雪渓地帯での作戦は、見事なものだったと言ってよい。
ドラゴントレインを止めることこそできなかったが、大きな痛手を与えることができた。
また、今後の作戦を修正する糸口もつかむことができた。
時間は既に半ばを切っている。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月22日
参加申し込みの期限
2017年04月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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