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<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
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●ループ:92・現在の寝子電スタジアム(7)●
【陸上競技場:トラック走路】
優木や瑠奈たちと同じように、
恵御納 夏朝
もまた観客席のクローネめざして、戦場の中を進んでいた。目的はもちろん、あの破廉恥な露出鴉を思いっ切りぶん殴るためだ。
「阿呆鴉は許せないけど、
アカースさんやテオ君には悪いと思う。
だからテオ君、アカースさん……ごめんなさい!」
「僕はあの凶悪鴉を、必ずぶん殴って懲らしめる!」
あの駄鴉のことはもう名前すら口にしたくないし、必ず勝って皆で寝子島に帰る覚悟だ。
とは言え、優木や瑠奈やアリーセなどとは違って、周回ごとの記録を付けるような手段を講じなかった夏朝は、毎回同じ行動をして毎回失敗する、いわゆるハマり状態に陥ることも多かった。気ままに戦法を変える……と決めても、そもそも前周の記憶が無いのだから、当人が知らないだけで結局同じ戦い方や行動をしている確率も高い。
また、記憶のリセットの他にも、もう1つ、このループ世界では厄介な現象があって、
「えっ……そんな! ねこシールが1枚も無い!?」
優木や瑠奈も遭遇したあの難所、瓦礫が飛び交うトラックの前で、ポケットを探った夏朝は、そのことに気付いて蒼白となった。
ろっこん【重く軽く】の進化能力でシールを射出し、瓦礫を重くして地面に落とそうと思ったのだ。けれど、このループ世界に突入する前には、まだ沢山あった筈のねこシールが、気が付けば1枚も残っていない。
「何で!? あっ……もしかして!?」
過去の周回の自分が、シールを全部消費してしまったのだ。周囲の物品の変化は、次のループ時にも引き継がれるのが、この世界の法則。ろっこん発動で使ってしまったシールは、その枚数分だけ、次周の夏朝のポケットから消えている。数十周もループを繰り返せば、手許にはもう1枚も残らなくなる。
「アッハハ、記憶がないってホントや〜ねぇ。
毎回同じ場所で、同じことに驚いてるなんて」
そして頭上の観客席から、名前を口にしたくもないあのチート鴉の声。夏朝と違ってループの全ての記憶を引き継げる、クローネだ。その隣りには、部下である
大天使 天吏
も神妙な顔で控えていた。夏朝は激怒して大声で言い返す。
「うるさい駄チート鴉! お父さんをどこへやった!」
夏朝の父親、
恵御納 久隆
もあの九夜山で捕まったはずだけど、人質交換の場には見当たらなかったのだ。しかし、返ってきたクローネの返答はとんでもないものだった。
「お父さ……ああ、久隆ちゃんのことかしら〜。
彼なら、ここにいる天吏ちゃんと同じく、私の部下になったわ。
薄情にもテオくんを裏切って、私に永遠の忠誠を誓ったのぉ〜。
テオくんとののこの踏み絵をその足で踏んでねぇ〜」
目の前が真っ白になる夏朝、
「う、嘘だ! お父さんがそんなこと、するわけない!」
「嘘って、本人に聞いてみればいいじゃないの〜。
ま、今は別の場所に行ってて、ここにはいないんだけど」
するとその隣りで天吏まで、見下すように夏朝に聞いてきた。
「ふふ、結局あなたたちは、テオやののこの事なんてどうでもいいのよね?
捕まって奴隷にされると脅されれば、踏み絵だって何だって平気で踏む。
ほら、今のあなたたちだってそうじゃない?
ののこもテオも関係なく、身近な人間を助けるためだけにここへ来たのよね?」
怒りで夏朝が言い返そうとするよりも早く、その返答が天吏の口から先に発せられた。天吏がいつの間にか、ろっこん【鸚鵡芝居】を使っていたのだ。質問の返事を先取りして答える能力。
けれども、その返答は、
「『そうだそうだ! テオの事なんてどうでもいい!
あの猫がろっこんを暴走させられるなんてドジをするから、
こんなことになったんだもん! 本当に間抜けで迷惑な猫!』」
「えっ……僕、そんなこと思ってない!?」
夏朝が呆然とする。天吏が事前にクローネに願い出て、自分のろっこんを暴走させてもらっていたのだ。結果、夏朝が思ってもいない歪んだ回答が、天吏の口から発せられてしまった。
「ふふ、ほらね。やっぱり人間って愚かで自己中心的!」
(悔しい……こんなの、悔しいよ、お父さん!)
天吏の蔑みの声とクローネの爆笑を浴びながら、地べたで必死に歯を食い縛る夏朝……。
『負けるな! あの駄鴉に、必ず勝って……皆で帰るんだ。
頑張れ、今の……次の……全ての時の《僕達》!』
その時だ。突然自分のポケットから聞き覚えのある大声が鳴り響き、夏朝はハッと顔を上げた。知っているも何も、これは自分の声だ。夏朝は悔し涙で濡れた頬を拭い、慌ててスマホを取り出す。
「これって、時間指定再生の……メッセージ?」
そう。過去の周回のどこかの自分が、自動再生の設定をしていたのだ。物品に加えた変化は次のループでも継続する。その法則を利用して、過去の夏朝が未来の自分に、メッセージを託していたのだ。
頑張れ、負けるな。夏朝の胸に、勇気が生まれる。
何者にも挫けない、挫けてなんかやらない、ダイヤモンドのように強く光り輝く勇気が。
「うん……分かったよ、《僕》。
必ずあの駄鴉の所まで、たどり着いてみせるから!」
そうして改めて、瓦礫が飛び交うトラックに向き直った夏朝は、もういちど驚きで目を見開くことになる。よく見ると高速でトラックを巡回している瓦礫のいくつかに、既にねこシールが貼られているものがあることに気付いたからだ。
「えっ、どうして……そうか!」
ループ世界のルール。物品に加えた変化は引き継がれる。シールは消えてこの世界から消滅した訳ではなかった。過去の自分がここで、瓦礫に射出していたのだ。クローネも言っていたではないか。夏朝はもう、何回もこの場所に来ていると。
──頑張れ、今の……次の……全ての時の《僕達》!
さっきのメッセージが、また夏朝の背中を押す。
過去の自分が残したシールが、今の夏朝の道を切り拓く。
夏朝はトラックに飛び出し、目の前に迫りくる瓦礫に向かって、大声で叫んだ。
「瓦礫よ、【重く】……なれっ!」
【サッカーコート:サイドライン付近】
アダム・スメルディン
VS
ホルス・フォモナンデス
。もれいび同士の攻防は、転移能力で再びアダムに接近戦を挑んだホルスが、優位に戦いを進めていた。
「そら、この距離ならもう小細工抜き、ろっこん無しの殴り合いだ。
そう簡単に倒れてくれるなよ、なぁ!?」
アダムの懐に飛び込むと、捻りを入れたボディブローを捩じ込み、相手の体勢を崩す。さらに左右のコンビネーションで畳み掛け、猛然とラッシュ。顎を揺らされ、一瞬意識の飛んだアダムが、堪らず声を上げる。
「 huh! 痛いじゃないか……!
そうだ! 忘れていた! この痛み!」
敵との間合いを長く取る、アウトボクシングも得意とするホルスだったが、今回は徹頭徹尾、インファイトに徹していた。理由は明白だ。
「この距離ならお得意のろっこんも使えねぇだろ、焔野郎!
近過ぎて、撃てば自分まで巻き添えになっちまうからな!」
ろっこん暴走で、炎の威力が強力になり過ぎてしまったのが、かえって裏目に出ていた。
それにアダムの操る不可視の炎、正確には色の無い炎は、言わば初見殺しの能力。能力を知らない者にとっては恐るべき脅威だが、手の内を知られて、こうして対策を立てられてしまえば、そのメッキも剥がれる。近接戦闘に持ち込まれたアダムも、軍隊式の格闘術でこれに応戦したが、ホルスの対応もまた素早かった。
「仕方ねぇ……長らく使ってなかったが、
拳以外を解禁してやろう。
言っておくがここからの俺は綺麗なボクサーじゃねぇ、
ダーティーなビーストだ!」
と蹴り肘膝を交えた攻撃を繰り出し、アダムを翻弄する。スタミナが無いのか、それとも別の理由からか、次第に息を切らし始めるアダム。
そしてホルスがその片足を踏んで動きを封じ、胸にフック気味の一撃をヒットさせた瞬間、カハッ!とアダムの表情が凍り付き、胸を押さえてその場に崩折れた。
「そうか……お前、心臓に爆弾を抱えてやがるのか」
心臓の持病。ホルスに弱点を見抜かれた。
反射的にアダムは、今声のした方へと掌を向ける。自爆覚悟のろっこん発動──
けれどその指先からは、炎のカケラひとつ滲み出てはこなかった。【ÆDUST】不発──心拍数を極限まで上げて発動させるアダムのろっこんは、心臓に多大な負担が掛かる。ホルスとの近接戦で酷使された心臓が、これ以上の能力発動に耐えられなくなってしまったのだ。
そして、ハッと我に返ったアダムの耳が、異音を捉えた。風を切り裂き、唸りを上げて急接近してくる、この凶悪な飛来音は……
「!!?」
振り返ったアダムの目が大きく見開かれ、その瞳に無数の瓦礫が映る。トラック走路だ。いつの間にか、海の環状加速路の真っ只中にいる自分を発見し、アダムが呆然とする。
半径1メートル以内にある対象ごと瞬間移動できる、ホルスの能力。あの夏朝や小麗を緊急避難させた時のように、今度はホルスがアダムごと、このトラック走路へとテレポートしたのだ。
傍らに立つホルスが、ニヤリと笑みを浮かべて、アダムに告げる。
「攻撃や回避だけじゃねぇ、俺の能力はこうやって、
同士討ちなんかもさせれるのさ。
俺のテリトリーに入った瞬間、自由はねぇよ……
この能力が空間の支配者(SpatiuConductorBox)たる所以だ」
そのひと言を最後に、ホルスの姿が掻き消えた。アダムを残して、再び瞬間移動したのだ。置き去りにされ、膝を付いたまま立ち上がれないアダムめがけて殺到する、大小の礫弾。心臓を痛め付けられ疲弊したこの身体では、もはや避けることなど到底不可能だった。
自らの運命を悟ったアダムは、最後に一瞬、正気に戻ったとも取れるような笑みを浮かべて、こう呟く。
「さぁ成し遂げられよ。
栄光なるアル・サカーリヴ……」
その直後、無数の瓦礫が男の身体を空中に弾き飛ばし、その謎めいた台詞も虚空に千切れて、消えた。
アダム、ホルスとの交戦中に、礫弾に轢かれて死亡。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月31日
参加申し込みの期限
2017年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月07日 11時00分
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