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きままにアルク 前編~二十四の轍
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【時の破片】
闇の中、蛍光グリーンの光が暴風めいた軌跡を描いて回転し。
夜海霧 楓
は両手の魔導銃を、連射! 次々に、迫る発光獣を撃ち抜いていきます。
「あと少しか……油断するな、お前ら! トワ、いるか!?」
「Sure! アルクもイルヨー、もふもふもふもふ」
トワ・E・ライトフェロゥ
は、戦いのさなかにありながらも少々手持ちぶさたではあり、しきりにアルクをもふもふとやっています。迷子になってくれるよりはいい、と楓は半ば諦め顔で、肉薄した獣の発光部へ光弾を叩き込みました。
「ばかに早かったじゃないか、ウォーカー! あたしがこのクソッタレな世界に落っこちて、まだ3日と経ってないってのにさ」
アーセムニックΛの長銃が輝き、上空から強襲する発光鳥を撃墜。彼女は戦士でありながらも、旅人たちの戦い慣れた様子を察したのでしょうか? 今はトワとアルクの護衛役に回り、一歩引いてサポートに徹しています。
「まぁ何にせよ、助かったよ! 船から放り出された時ゃ、こりゃもー死んだと思ったからねぇ」
「俺たちはその、ウォーカーとやらじゃないんだがな……っと、これでも食らえッ!!」
新田 亮
は握り込んだ黒い石を、全力で投擲! 発光鳥を空中で迎撃できる手立てはこの場においては貴重で、亮は楓やアーセムニックとともに、その一翼を担っています。おまけに、頭にくくりつけた二本の懐中電灯から伸びる光は、まるでサーチライトよろしく頭上を照らし、敵を見つけるのにも一役買っているのでした。
不気味な獣たちは、彼らの奮戦によって徐々に数を減らしていて、今や動く発光部は数え切れる程度になりつつありました。
「ほらほら、こっちですよー!」
転がっていた石を放り投げてからからと音を立て、
屋敷野 梢
が注意を惹くと、獣たちは瞬く間にそちらへ殺到します。目視した対象を蝶化する能力は、こう暗闇の中にあっては発動することもままならず、今日の梢は裏方要員です。
とはいえ、狙いバッチリ。梢の立てた音に集まってきた数体の獣たちを、
サキリ・デイジーカッター
が一閃!
「屋敷野、ナイスアシスト」
「いえいえー。っていうか……サキリ君って、そんなキャラでしたっけ?」
実は、サキリは今、スマートフォンから大音量で陽気な音楽を響かせながら、まるで踊るようにくるくる! 何とも賑やかにナイフを振るっているのです。高周波発生アプリのモスキート音は、囮として秀逸でしたけれど、どうにも物足りなかったんだとか。
「たまにはこんなのもいいだろう? よっ、と」
ひょいとスマホを宙に放り、注意が逸れたところで、唸る赤刃。落ちてきたスマホをキャッチ! 再び舞い始めたサキリの優美な戦いぶりに、梢は舌を巻きました。
そうこうするうち、発光獣の残りは、わずか数体。
「仕上げと参りましょうか。御剣さん!」
「了解だ!!」
オーデン・ソル・キャドー
がステッキを翻す様はいつだって華麗、この暗がりではあまり見えないのが、ちょっぴり残念です。ステップを踏みながら、ぴいん、と指で弾いたコインを地へ落としてフェイントをかけ、渾身の突き。弾け飛ぶようにきりもみ回転、宙を舞った獣へ、
御剣 刀
が空気の足場を伝い追いすがると、鞘に納めた刀身へぐぐぐと膂力を込め……デコピンよろしく、勢いを乗せた抜刀術が炸裂! 獣はどしゃ、と地面へ落ちました。
「っふう。こんなものか」
「ひとまず、安全は確保できたようですね」
周囲に、動く敵はもはや見当たらず。大きく安堵のひと息を吐き出すと、旅人たちはあらためて、彼女へと向き直ります……といって、ここではどうにもいまひとつ、女戦士の顔ははっきりと見えませんでしたけれど。
梢が代表して、話を切り出します。
「さて! アーセムニックΛさん」
「さっきも言ってたけど、なんだいその、らむだっての?」
「あれ。名前にそういうのがつくのって、あなたの世界では普通ってわけじゃないんですか?」
アーセムニックは肩をすくめて、首を振りました。
「さあね。ユークリアンナが、あたしをそう呼んだのかい? ま、あいつのことだから、なんか意味があるんだろうね」
「そうですか? ふーん……ともかく、私たちはユークリアンナさんに言われてきたんです。貴女を探して、『望むなら連れて帰ってきてほしい』」
その言葉に、女戦士はなぜだか憮然として、唇をとがらせました。
「望むなら? そりゃまた、ミョーなことを聞かれたもんだ。望むなら連れてこいって? そりゃあ、望むさ! こんな陰気なところ、あと一日だっていたかないね」
吐くようにそう言った、その瞬間に。
ふにゃあ。にゃおおおん!
「わ! アルクどーしたデスカ、hungry?」
トワの腕の中で、白黒猫が間延びした声を上げた途端……ぱちぱち。ぱちり!
散発的な銃声を背に、空飛ぶ車は、斜陽に陰る空を駆け抜けていきます。
「真央ちゃん、考えたのだ」
後部座席で落ち着いた様子のエンナウラΦへ、
後木 真央
が、自らの考えを述べました。
「時間が円環をなしているなら、行って帰って同じ場所に到達するんじゃないかと思ったのだ~。そのたびに、いろんな時代でいろんな世界で、別の性別になってる可能性もあったりして。だから……ユークリアンナさんも、エンナウラさんも……ひょっとして、みんなで1人?」
「そりゃあ、ユニークな発想だ。だがイイ線を突いてるよ、お嬢さん」
「おおっ、そうなのだ?」
「半分くらいはね」
秘書の運転で、車はビルの合間を縫うように飛んでいきます。
やがて、周囲の景色に剣呑なものが映らなくなると、秘書はスピードを落とし、車を行き交う飛行車たちの群れへと紛れ込ませました。
ハンドルを握る秘書は、アンドロイドでありながら、こうして間近に見ても、なかなか人間との違いを見出すことはできません。少しだけ感情に乏しく事務的であることと、茜色に淡く光る瞳だけが、彼女の正体を物語っています。
「窮地を救っていただき、感謝いたします。社長は私たちにとって、父にも等しい存在なのです」
鈴が鳴るような、軽やかな声。美しいその横顔をしばし見つめてから、
恵御納 夏朝
はエンナウラへ、静かに尋ねます。
「もう一度聞くけど……エンナウラさんは、ユークリアンナさんたちのところへ、帰りたい? 僕たちは、そのために来たんだ」
「もちろん、彼女を連れて行ってもいい。命を賭けて守っているんだ、大切な存在なんだろう」
助手席で、時折警戒の瞳を窓の外へ投げながら、
八神 修
も言いました。
ユークリアンナたちは、『望むなら』彼を連れ帰って欲しい、とは告げたものの、他の者を連れてくるなとは言いませんでした。彼がそう望むのなら、秘書である彼女をともに連れ帰ることもできるはずです。
けれど。エンナウラは、どこか遠い瞳で、愛おしそうに運転席の彼女を見つめ……ぽつり、と。
「…………30年。私は、この世界で生きてきた。あの事故を生き延びて、30年もの間、ここで……」
「事故……?」
労わりを込めた夏朝の目に、彼は薄く笑みを返します。
「私の手に残ったのは、いくつかのローシルティウムだけ。私はそれらを使って、この世界の高度なテクノロジーへ溶け込み、生きていく手段を模索した」
「……! そうか。アンドロイドか」
はっとして、修が秘書の横顔を見ると、彼女は小さくこくりとうなずきました。
「エンナウラさん、あなたの会社は、アンドロイドの製造を行っているそうだな。『エンナウラ・インダストリー』」
「おおっ、それじゃ秘書さんは社長さんが作ったのだ? すっげー美人さんなのだ!」
「ああ……そうだよ。彼女だけじゃない、この世界に息づく全てのアンドロイドたちの基礎は、私が作った。ローシルティウムを核とする、高度な電脳デバイスを開発してね」
思えば以前にも、そんな話を聞いたことがありました。あの
朽ち果てた書庫
にて、人を電子の海へと移し替える技術について尋ねたのは、他ならぬ真央だったのです。この世界において彼が作り上げた技術もまた、きっと、どこか似通ったものではあったのでしょう。
「みな、私の大切な子どもたちだ。彼らの存在は、私が得た生業の産物でありながら、今や私にとってかけがえのないものなんだ」
「それじゃ……エンナウラさんは」
三人を順に見回して、ゆっくりと。
彼は瞳を伏せ、告げました。
「ああ。私は帰らない。私の子どもたちと、私の第二の故郷である、この世界と……その行く末を。私には、それを見届ける義務があるんだよ」
ぱちり、ぱちぱちと。茜色の光。
白黒猫の鳴き声が、夏朝には、真央には、修には、どこか、寂寥の嘆きのようにも聞こえました。
「君たちには感謝している。ユークリアンナにも……ああ、懐かしいな。あの、輝かしい船出の日。あんなことになろうとは、思いもよらなかった。しかし、私は後悔などしていない。彼らは、あの船にいるんだろう? 伝えてくれ。ユークリアンナへ。ロスリスへ。アーセムニックへ。ファシナラへ。そして、我らがベルベット陛下へ…………私は、精一杯に生きたとね」
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さまよいアルク 最終章~茜色に揺れる魔導帝国ローシルテ
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月02日
参加申し込みの期限
2016年11月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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