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R&R Agency:File03:1999年からの使者2
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● 囚われの少年少女たちの企み
滅亡教に囚われた少年少女たちの動向に目を移そう。
1日目の午後、彼らは大人しく過ごした。だが、無為に過ごしたわけではない。ひそひそ話で作戦内容を詰める間、
屋敷野 梢
が<胡蝶の詩>で蝶に変身し、通気口からこっそり抜け出した。残りの者たちは、梢の不在に気づかれぬよう、梢の布団に詰め物をしたり、監視カメラの前をふさぐよう立ち位置を変えたりした。
初日ということもあって、梢はバレないうちにと素早く戻ってきた。
「建物の外に出られたので、取り急ぎ建物の周りを一回りしてきました。ここ、小高い丘の上に建つ教会っぽい建物の二階です。屋根の高さからすると上にもう一階ありそうなんですが、窓がないのでどうなっているかはわかりませんでした。下の階は礼拝堂のようで揃いの黒い服を着た滅亡教のみなさんが出入りしてました」
「ここが地理的にどのへんか見当つくか?」
亮が尋ねる。
「カイロの街並みが見えましたので、街からそう遠くない場所かと」
「仮にここを脱出できたとして、アフマドの研究所か大ピラミッドまで行けそうかな」
今度の質問は
ロベルト・エメリヤノフ
だ。
「建物の裏にガレージがありました。車のひとつやふたつ、拝借したってバチはあたりませんよ」
「車のキーがいるね」
「運転できるんですか?」
「聞かないで。その時になったら何とかするしかない……っていうかするよ」
「わかりました。キーの方は次の機会に探してみます。それと、これ重要! トイレなんですが! 女子トイレ、見つけられませんでした!!!!」
梢はこれが一番の大事件だった。
室内にもトイレはあったが、部屋の隅に簡素な穴あきの椅子がぽつんとあるのみで、しかも謎のボタンやホースがついていて使い方がわからない。
すると
曖浜 瑠樹
がのんびりした調子で言った。
「オレ、つかってみたよー」
ボタンを押すとホースが自動的に椅子の下に伸びてきて、汚物を吸引するとか。用を足し終えると自動的にホースは引っ込み、匂い等の心配がない……らしい。
梢は吠える。
「くっ、未来人め! なぜトイレを落ち着く空間にする方向に進化させなかったんですかー!」
梢はトイレを仕切ることを監視カメラに向かって強い調子で主張し、返答を待たずに毛布で仕切りを作った。
スピーカーは何も言わなかったので、ナンバー5もその程度の権利は認めてくれたのだろう。
このトイレは用を足すには心許なかったが、カメラの死角となる利点があって、メモを残して脱出計画を伝え合ったり梢が建物の見取り図を書くのに籠ったりと、何かと重宝することになった。
◇
夕方、簡素ながらも飢えない程度の食事が小窓を介して供された。
持ってきたのは黒いヴェールの女性で、小窓の鍵をあけると無言で次々トレーを差し入れてきた。
トレーに乗せられたビスケットと瓶入りの水を見て、
畑中 華菜子
が零す。
「あったかいものがたべたいアル」
ヴェール越しに女性と華菜子の目が合った。華菜子は女性に尋ねてみた。
「お姉さんも滅亡教の人アルか?」
女性は瞬き程度に頷く。
「どうして滅亡教に入信したアルか?」
女性は答えない。
「カナン様の教えってそんなに素晴らしいアルか? 私も滅亡教のはじまりや教義に興味があるアル」
女性は、困ったように少しだけ視線を彷徨わせたが、無言のまま踵を返した。
「あ、ちょ、まっ! 未来にはラーメンないアルか! お姉さんは好きなラーメンないアルか! 食事の差し入れをラーメンに出来ないアルかー!?」
女性は早足で行ってしまった。
この出来事にがっかりした華菜子であったが、華菜子の言葉は女性に届いていた。
翌朝の食事で温かいスープが出たのだ。ラーメンではなかったが嬉しかった。しかも華菜子が受け取ったスープは、お盆代わりのトレーが二重になっていて、間にこっそり一冊の本が挟まっていた。
「それ。ハヤブサの道で滅亡教徒が持っていたのと同じやつだ」
亮が言った。滅亡教の教典かと思われたが、あのときは綴られた文字が読めなかった。
だが、今度の本は、行間に差し入れてくれた女性のものと思われる英語の注釈が書かれている。
英語と言えば、と本は
トワ・E・ライトフェロゥ
に手渡された。トワはカメラに背を向けて膝を抱えるような格好で、そっと本を読み始める。
「『滅亡の書』……カナンの言葉を書き留めた書だって。この時代の不幸、たとえば、紛争や疫病が蔓延することや、地球に隕石が落ちることも、カナンが予言していたようなことが書いてあるわ」
聞いていた
桜庭 円
が、むむ、と眉を寄せる。
「隕石の話はジャックが生まれる前から分かってたって言ってたよね。それより前に隕石衝突を予言してたってこと? カナンっていくつさ?」
「わからないけれど、滅亡教ってわりと古くからあるみたい。ただ、隕石衝突のことが分かってから、急激に信者を増やしたみたいなことが書いてあるわよ」
「ふーん。滅亡教の教義リネンってなんなんだろ」
「『滅亡を受け入れよ』ってことみたい。
『紅き星堕つる そは福音なり
黙し祈るべし その身滅びようとも
八千の夜と昼が蒼き星を浄化する
約束の地は滅びのあとに』
――わかる?」
「わかんないアル」
華菜子が即答し、円も首をひねる。
「うーん……自分たちだけ助かろうみたいなのじゃないんだね。そんな中、僕たちは未来に残すべき遺伝子と判断されて冷凍保存される予定なわけだ……なんなんだろうね?」
亮はわしわしと頭を掻きむしった。
「考えたってしょうがねえ。俺らはすべきことをするだけだ。次の食事の時、今度は屋敷野に内部を調査してきてもらう。みんなで協力するぞ!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
R&R Agency:File03:1999年からの使者
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月04日
参加申し込みの期限
2016年10月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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