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R&R Agency:File03:1999年からの使者2
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● 二日目夕刻:美少年作戦開始
さらに半日が経ち、食事が運ばれてくる時刻になった。
梢は「疲れた」と頭まですっぽり毛布にもぐったが、布団の中では枕や仲間たちの毛布をまるめて人型風の膨らみを作っていた。その後、なるだけ小さな蝶に変身し、毛布のひだの間に控えて静かに機を待つ。
ロベルト・エメリヤノフ
と
響 タルト
が監視カメラのそばでわざと大声で美少年話に興じている。扉の傍に横たわって具合が悪いふりをしながら室外の物音を聞いていた
鬼崎 あやめ
が、食事を運ぶカートの音を聞きつけて「来た」と視線で合図した。
食事を差し入れるために、小窓が開く。
作戦開始だ。
亮がイライラしたふりをして、ロベルトとタルトに詰め寄った。
「ウルセー! 少年少年っていい加減にしろよ! もううんざりだ!」
亮は手当たり次第に物を投げ散らかす。タルトとロベルトは、さりげなく小窓がカメラに映らないよう移動しながら、まあまあ、などと宥める演技をする。
「落ち着いてよ。こんなところに閉じ込められっぱなしだもん、ストレスが溜まってるんだよ」
「そうだよ。文句があるならナンバー5とか言うやつにいいなよ」
すると亮は、そうだ悪いのはナンバー5だ、とばかりに監視カメラに詰め寄った。
「ナンバー5! 見てんだろ!? 俺たちを解放しろ! 聞いてんのか!?」
もちろん亮は本気で暴れているわけではない。こうすることで室内を一時的にでも監視カメラの目から隠そうという魂胆だ。
滅亡教の女性は小窓の向こうから食事を差し入れながら、室内の混乱に驚いているようだ。
曖浜 瑠樹
が食事のトレーを受け取りながらにっこりした。
「ありがとうなぁー」
瑠樹の手にはサンマさんストラップが握られている。瑠樹自身、そのストラップを見て和みながら、
(この人にも和んでほしいなぁ……サンマさん、今日も和むねぇ)
と<ゆるゆる和みと恩恵の輪>を発動させる。瑠樹のろっこんはもともと周囲の精神を著しく和ませる能力があるが、目の前のお姉さんのみに気持ちを集中させることで、お姉さんだけを集中的に和ませる進化能力を得ていた。
ずっと気を張り詰めている様子だった黒いベールの女性が、はじめてほわんと笑みを浮かべた。
すっかり気が緩だようで、小窓を開けたままカートに積んできた残りの食事の方を振り返る。
蝶の梢はこの機を逃さず小窓から廊下へ脱出した。
蝶が無事に脱出したのを確認すると、こんどはあやめが症状が悪化した風を装って、女性の手を握った。
「すみません……手を握るとホッとするので」
そういいながら笑顔を作り、<リリスの微笑み>を発動させる。瑠樹のろっこんのせいで緩んでいた女性の表情が、こんどはうっとりと蕩けそうなものに変わった。
「すこしお話しませんか?」
「ええ……なんでもお聞きください」
これまで、頑なに口を噤んでいた女性が、別人のように喋りはじめる。
「滅亡教って何人くらいいるんですか?」
「全世界で十億とも十五億と言われてますわ。地球の人口は現在五十億程度と言われていますから五人に一人は滅亡教徒ですわね」
「そんなに? どうして皆、滅びを説く宗教に入信するのでしょう」
「だって地球は滅亡するんですもの。宇宙へ逃げることができるのはほんの一握りのお金持ちばかり。その権利をめぐってさえ、ずいぶん愚かな諍いが起きました。どうせ滅びるのに戦争などとばかげたことです。地球も人生も残り僅かなら、心穏やかに滅びを受け入れる方がいいと思いませんか? 滅びもまた神の采配と思えば、地球が滅び私たちが死んでも、大火のあとまた芽が芽吹いて森になるように、世界は今より良くなるだろうと信じることができます」
自分は生き残らなくても仕方ない。
神がなんとかしてくれるはず。
滅びを受け入れよう。
どうやらこれが滅亡教の考え方であるらしい。
あやめはこの考え方にYESもNOも示さなかった。今すべきは議論ではなく情報収集である。
「もうひとつ聞いてもいいですか? アフマド博士は今どこに?」
「アフマド博士ならもうここにはいませんわ。処刑に備えてカイロ市内に移されました」
そのとき、一匹の猫がぴょんと小窓の桟に飛び乗った。胡桃色の瞳が愛らしい猫だ。どさくさにまぎれて取っておいた水で猫化したタルトであった。
あやめは機転を利かせ、あれこれ情報をくれた女性に最後のお願いをした。
「恐れ入りますが、この子を部屋の外に出していただけませんか」
「もちろんですとも。いったいどこから入り込んだのかしら……しっしっ」
監視カメラの前ではまだ亮が頑張っている。
畑中 華菜子
と
碧川 雪月
が怯えた演技で梢の毛布の周りに集まり、彼女の姿が消えたことを隠している。
彼女たちならタルトの不在もフォローしてくれるだろう。
タルトはちょっと振り返って(みんな、待っててね)と念じると、梢/蝶を追いかけた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
R&R Agency:File03:1999年からの使者
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月04日
参加申し込みの期限
2016年10月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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