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【星幽塔】第五階層 福音の王国と揺れる天秤
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【仕掛けは上々】
「何ということだッ!!」
剣を振るい、ナイト・オブ・リブラスは黒花を斬り払い、黒犬の鋭い牙をラウンドシールドで弾き返す。
「結界が失われるとは……このままでは!!」
「このままでは、どうなるのっ? リブラちゃん!」
ガントレットから炎を放出し、
桜庭 円
は黒樹の伸ばす枝を薙ぎ払い、尋ねる。以前は相応に手こずらされた黒影たちだが、ここまでに四つもの階層を解放してきた、今や歴戦の戦士たる彼らだ。一度戦った相手に、そうそう遅れを取ることは無いだろう。
「結界が消えたことに気付けば……スカルドラゴンは、森の外へ出ようとするだろう。それは絶対に、阻止せねばならんのだ!!」
「どうして外へ行くって、分かるのっ?」
「それは……っ」
リブラスの盾が黒い人影を弾き、円の炎が追い打ち。見事に連携しつつも、問われてリブラスは、言葉を詰まらせる。隙なくかぶった兜の内側に渦巻く聖騎士の苦悩を、円は感じ取った。
「ねえ、見て!」
クロスボウから矢を放ち、見事に黒犬の口内を撃ち抜いて消し飛ばしながら、
水上 桜
は指差した。
彼女はここまでに、時折森の中に残る敵の痕跡、つまりは新鮮な粘液を探したどってきた。仲間たちもその判断を信じて彼女へついてきたが、それは間違ってはいなかったようだ……示す先には、真新しく見える粘液の跡。さらにその向こうには、緑色の煙が風にたなびいているのが見えた。
「緑の狼煙……! 見つけたんだわ、スカルドラゴンを!」
先行する飛行偵察部隊が、敵の姿を捉えたらしい。いよいよ目前に迫る本格的な戦いに、
桐野 正也
の頭上にはやはり汗マークのフキダシが浮かんでいるものの……彼もまた、今や、戦士の一人だ。
「……いつまでもビビってられねーぞ! 気合入れていくぜ、俺っ!!」
剣士の光を宿した雫型のペンダントが揺れ、今にも
時高 クレオ
へ飛びかからんとしていた黒犬の前に身体を差し込み、カイトシールドを構えてがっちりとガード。衝撃を殺して彼女をかばうと、長剣を振るって薙ぎ払い、影を真っ二つに断ち切った。
「っと、ありがとう桐野さん! ふふっ、なかなかやるじゃない!」
「おうっ!!」
年下ながら、星幽塔においては先輩たるクレオは余裕を見せつつ、ふわりと浮かびながら飛んできた黒花をナイフで一閃、叩き落とす。
クレオと正也はともに、アステリズムへ許された星の力で仲間たちの最後の防壁たらんとするリブラスを、護衛する役割を担っている。ふたりはリブラスの揺れるマントの後ろへと並び立ち、刃を振るって影たちを蹴散らしていく。
「おお、みな、素晴らしい腕ではないか!! 頼もしいぞ、戦士たちよッ!!」
「……にしてもこりゃ、数が多すぎるな!」
御剣 刀
の描く剣閃は鋭くも、辟易して言った言葉の通り、影たちはいくら薙ぎ払おうと蹴散らそうと、染み出すように湧いてくる。その数はまるで無尽蔵にも見えてキリが無く、刀は仲間たちへ叫ぶ。
「こいつらに構ってる暇はない、突っ切るぞ!!」
加速。黒い群れを真っすぐに引き裂きながら駆け出した彼に続いて、一行は影たちを吹き散らすようにあしらいながら、緑の煙へと向かい突き進む。
椿 美咲紀
の風の便りで、彼らは戦場を見定めた。
桃川 圭花
は、目の前に広がる平坦な空間と、聖なる森に根を下ろす中では比較的背の低い樹々が、頭上へちょうど良く垂らしている枝などをぐるりと見回すと、
「うん、確かにこのあたり、おあつらえ向きよね。よし! みんな、準備にかかりましょ!」
街で調達してきた、頑強なロープを取り出す。さすがに、現代で使われるような合成繊維のロープに比べて強度は劣るが、圭花の目的には必要十分な代物と言える。
すなわち吊るすのは、彼らが運んできた油樽。切り札だ。どっかとそれらを下ろして、
握 利平
、
楢木 春彦
、
呉井 陽太
はほっとひと息、凝った肩をぐるりと回す。が、あいにくと休んでいられるほどに時間の猶予は無い。
「握君と呉井先輩は、樽へロープを結んでね。私も手伝うわ」
「おっし、任せろ!」
「分かったよぅー!」
利平と陽太はさっそくロープを手に取り、
「楢木君、ろっこんで上に登ってくれる? ロープを枝に引っかけて欲しいの」
「お安い御用だぜ、うおっと!?」
左のピアスに二度触れたところで、春彦へとびかかる黒い影の犬。すんでのところで跳び上がり、空気の足場を伝って上層へ。
黒犬は間髪入れず圭花へと襲いかかるも、
「させないよ……ッ!!」
竜巻のような風を孕みながら幅広の刃が翻り、
サキリ・デイジーカッター
がそれを両断した。様々な刃物の扱いに長ける彼の今日の得物は、中世ヨーロッパにおいて猛威を振るい、騎士の台頭に歯止めをかけた奔放なる傭兵集団、ランツクネヒトの用いたツヴァイハンダーだ。
大剣を構え、サキリはちらと圭花を振り返り、
「護衛は任せて。あの影たちには、君たちへ一つも触れさせない。そっちは急いで準備を頼むよ」
「ありがとサキリ君、任せたわ!」
仕掛けを構築していく彼ら目がけて、樹々のたもとからずるりと湧き出し現れた無数の黒影たちが、氾濫する川の流れのように押し寄せる。瞬間移動を繰り返し、大剣でそれらを次々に断ち割っていくサキリ。その背へ忍び寄る、三体の黒樹たちの真芯を次々に射抜いたのは、
壬生 由貴奈
。
策は、彼女が立案したものだ。まずは飛行部隊と地上班が交戦し、スカルドラゴンの歩みを停滞させ、時間を稼ぐ。やがて圭花らの準備が整い次第、青い狼煙を合図に、一気に罠へと引き込む。そういう手はずだ。
「……ん~」
ぱしゅん、と放った矢で黒影の胸元を貫きつつ、由貴奈はふと、向こうに見える鎧姿へ目を留める。
「リブラスのおっちゃん……何か、いろいろ知ってそうなんだけどねぇ」
豪気で、繊細さや細やかさとは無縁に見えるナイト・オブ・リブラスだが、実のところその胸の内には何か、秘めたものがあるらしい……あまり、積極的に語りたいことでは無いにしろ。由貴奈のみならず、それは恐らく、多くの仲間たちもまた気付いてはいるだろう。怪しんで然るべきではあったかもしれない。
とはいえ、
「まっ。いっかぁ」
あっけらかんと、由貴奈は言ってのける。実のところ彼女は、疑問には思いつつ、さしてそれを追及しようというつもりもなかった。既に戦いのさなかであり……そして何より由貴奈は、自身の人となりを見極める目が、そこまで歪に狂っているとも思わない。
「今は、やるべきことをやろっか?」
軽い口振り。一度に番えた矢は二本、放てば寸分違わずに、二体の人影の眉間を撃ち抜いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月25日
参加申し込みの期限
2016年10月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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