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冥界行き魔行列車の旅
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【ともだち】
「いい、零ちゃん? 大鎌の攻撃は、振り下ろす。薙ぎ払う。どちらかよん」
師匠である
火焔 燐
の言葉を受け、
夏神 零
は死神と相対します。
背後には燐だけではなく、横並びのシートが連なる車両の真ん中に、ぎゅうと集められた乗客たち……それに床へ座り込む、虚ろな瞳の
樋口 弥生
も。
「先生はあたいに任せて、零ちゃんはしっかり、相手の武器の特性を見抜くのよん。そうすれば、負けやしないわ」
「分かったでござる……!」
頼もしく後押しする言葉を背に、零は片手にお札、空いた手には手刀を構えます。窓の外から差し込んでいる光は月か太陽か、いまひとつ判然としないものの、それでも彼のろっこんが威力を発揮するには十分であるようです。
死神がぐぐ、と腰をひねり大鎌を後ろ手に構え、振り抜く横薙ぎ。怜悧な刃を、零は身をかがめて鋭くくぐりぬけると一閃、翻った右手から放たれた見えない刃が、死神の骨ばった身体を黒ローブごと切り裂きます。ずるり、ずるりと壁から次々に姿を見せる死神たちへ、零は手刀をひと振り。ふた振り。大上段から振り下ろされた大鎌は半身を退け難なくかわし、反撃の手刀をもう一撃。
「師匠も、先生も……誰ひとり、これ以上傷つけさせはせぬ!」
その様はまるで戦いというより、舞い踊るかのよう。見とれた乗客たちからはいつしか、ほう……と吐息が漏れました。
「うんうん、それでこそあたいの弟子よねん! さて、こちらはちょっと厄介ね……」
「……先生、大丈夫かな?」
心配顔で尋ねた
桜庭 円
に、燐はにっ、と笑み、
「大丈夫よん。あたい、こういうのが専門だから」
懐から取り出したお札をぺたり、弥生先生の胸元を走る蒼い傷の上に貼り付けました。
「へぇ……面白れーことしてんね」
拝み屋だったという祖母をちらと思い出したのか、目を細めた
獅子島 市子
には、燐の行動の意味が理解できたのかもしれません。いわゆる『霊』の専門家であるという燐のお札の効力は、間近に眺めた円や見守る乗客たちの目に見えるものでは無かったものの、少なくとも弥生先生の生気なく白い肌、ぼんやりとして冥界に惹かれる彼女をいくらか引き戻すには、効果があったようです。
「……ん! これで少しはマシなはず。後は、先生と親しい生徒のみんなが、声をかけてあげてねん。きっと戻ってきてくれるはずだから」
師匠の霊的な手助けにより、いくらか顔色へ朱が差し始めたようにも見える弥生先生に、零はひとまずひとつ安堵。
と、
「む……あれは」
窓の外、ちらりと垣間見えた見知ったような姿は、刃を振るう
サキリ・デイジーカッター
。
直に肌へ感じる冥界の風は冷たく、凛として澄んでいて、死の匂いが漂います。
魔行列車の屋根の上、走行中にも関わらず震動はほとんど感じず、戦いの中にあっても足場へ不安を感じることは無さそうです。弧を描く大鎌の刃から飛び退り、サキリは四指に挟んだナイフを次々に投擲、狙い違わず死神へ突き立てると、
「その鎌は危険だからね。間合いの外から攻撃させてもらうよ」
ろっこん発動、転移。黒ローブの背後に出現すると、間髪入れずに投げ放つ短刀を、いずれも外すことなく命中させました。
屋根の上を自身の担当領域と定めながらも、車両内から悲鳴のひとつも聞きつけると、サキリはすぐさま瞬間移動。列車の中へと飛び込み、大鎌をくぐり抜けて一閃、斬り裂いて、乗客を救ってみせました。
「あ、ありがとう……」
「いいんだよ。それじゃ」
軽く言って、再び屋根の上へ。瞬間移動は、どうにも感覚が鈍いらしい死神たちを撹乱する効果もあったようで、サキリはそうして敵の目をくらませながらに、赤化した刃を熱線めいた軌跡を残しながら投擲し、貫きます。
けれど。戦いの真っ只中にありながら、サキリの目は実のところ、走る列車の外……流れていく風景の中を探さずにはいられません。
(もしかして……彼も、いるのか? 見えるのか? そこに)
首を薙ぎ払う大鎌を瞬間移動で回避し、頭上から投擲。死神が怯んだ隙に、身体ごと叩き付けるような刺突で屋根の上から弾き出しつつ、サキリは記憶をたどります。
列車は走り、通り抜けていくのは戦場跡のような、荒れた焼け野原のど真ん中。折れ曲がり、壊れて打ち捨てられた無数の剣や長銃を踏みしめるように、彼が立っているのではないか、と……そんな風に思えて。サキリは
親友
の姿を、眼下に求めます。
(僕は……相変わらずだよ。変わらない。隣に君がいた頃と)
サキリをかばい、命を落とした亡き友人を想えば、胸は締め付けられるように痛みます。あの時、判断を誤らなかったなら、今頃は……引き際を心得ていたなら。もっと周りに注意を向けていたなら。後悔は尽きません。
(……いや。少し、違うかな)
けれど確かに、彼の死がサキリの中へ残したものは、今もまだ息づいています。身を投げ出して、自分を守ったこと……戦いに暮れるばかりで血に塗れた日々に、それでも感じたあのあたたかさは、今もまだサキリの中に宿っています。
二度と、間違えまいと。決意を、サキリの胸に刻み付けたまま。
(そう……今度は僕が、仲間や先生を守る。君が僕を守ってくれたように……だから)
跳躍。大鎌の刃を飛び越え、勢いを殺さずに短刀を、死神へ叩き込みながら。
(見ていてくれ。見守っていてくれ……、っ!!)
ふと。声が聞こえたような気がしました。
粗野で乱暴で、明るく人懐っこい、軽薄で親しみ深い……懐かしい、あの声が。
「…………助けてくれて、ありがとう。ウィクサリオ……」
戦場跡に立ち、ニヤリと口元を歪めてこちらを見上げた友人は、ひらりと片手を振ってから踵を返し、やがて背を向けたままに遠ざかっていきました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月11日
参加申し込みの期限
2016年09月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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