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冥界行き魔行列車の旅
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【奮戦】
新田 亮
のアイディアは確かに、当たりであったと言えるでしょう。車内を巡り、自衛の手段を持たない生者をひとつの車両へと集めたことで、実に守りは容易になりました。
天井からずるりと顔を見せた死神のフードの下めがけ、亮は渾身の力を込めて振りかぶり銀製のフォークを投擲し、遠ざけます。いくつもまとめてポケットへ収めた美しい食器類は、食堂車から拝借してきたもので、
「本当は、野球の硬球が欲しかったんだけどな……っと、食らえッ!」
放つナイフは、吸い込まれるように黒いローブの胸元へ。さすがに野球ボールは見当たらなかったものの、武器としては十分に役立ってくれました。
「みんな、気を付けろ! まだまだ来るぞ!」
「了解だよぅ」
亮の叫びに応えて、
呉井 陽太
が手のひらの上の粘土人形たちをつつんとつっつくと、猫のニャッタ君を筆頭にそれらはびゅんと飛び出して、死神の目の前を忙しなく飛び回り、注意を惹き付けます。敵は退けても退けても、どこかからわらわらと集まってくるようでキリが無く、陽太のろっこんは、そんな死神たちを生者から引き離すのに一役買ってくれました。さらには、
「樋口先生も、みんなも。誰もやらせないっすよ」
ぎゅう、と握り締めたビリヤードボールの9番。
須崎 蒼志
のろっこんが展開する菱形のバリアは、大勢を一度に守るのにまさしく最適……強度を確保するため、乗客たちはなるべく身体を押し付け合ってひとまとめになっていて、少々窮屈な思いをしてはいたものの、背に腹は代えられず。誰も文句を言うことはありませんでした。
「悪いすね、狭いとこに固まってもらって……ん? あれって」
「おうおう、いるじゃねェか! 死神どもがこんなにうようよとよォ」
と。やってきた見覚えのある顔に、蒼志と仲間たちは思わず、顔を見合わせます。
「俺ァここで暴れンのが楽しみで、この列車に乗ってるようなモンで……!? ゲェェッ、てめェらは!?」
「わー、カンシャックだ。久しぶりだねぃ♪」
にこやかに手を上げた陽太、けれど大悪魔カンシャックは、びくり! と肩を震わせ仰け反ります。前回、魔界にて彼が出会った人間たち……ことに、彼へと
多大なるダメージ
を与えた張本人たちを目の前にしては、無理もないことであったかもしれません。
ぽむ、と後ろから悪魔の肩を叩いたのは、
榊 彩斗
。
「はげの具合は、どうだ……? 長い友だちは、戻ってきたか……?」
「ひィッ!?」
カンシャックは文字通りに飛び跳ねて、頭を天井へぶつけました。
「はげには、マッサージが……いいらしい、ぞ。今度、やってやるからな……」
「い、い、いらねェ!! 俺の髪に触るんじゃねェ、やっとまた生えてきたんだぞ!!」
死神と戦うのには慣れているというカンシャックへ、陽太がその対処を尋ねてみると、
「はン。別に小難しいやり方はいらねェよ、ブン殴りゃいい。そら、あいつみてェにな」
指差す先には、こぉぉぉ……と丹田へ気を蓄積する、
尾鎌 蛇那伊
の姿がありました。
「相手がこちらを物理的に害することができる以上、その逆もまた然り。気にせず殴ればいいのよ……こんな風に、ね!!」
水の流れのごとく流麗な体捌きで、蛇那伊は瞬く間に死神の懐へ潜り込むと、大鎌の攻撃をするりと受け流しつつ床を踏みしめ、強烈な崩拳を一撃……そんな歴史深い中国拳法の動きこそ真似できずとも、確かに彼の戦いや心構えには、この場において大いに参考になったものです。
ただ、
「はッ!!」
振り下ろされた大鎌の刃を、左右から拳と拳で挟み込むよう打ち付け、ばきん! 折ってしまったのは、ちょっと誰にも真似できそうにありませんでしたけれど。
「これ、原理は鋏と同じよ。相手を良く見極めれば可能よ」
「そいつはちょっと、参考にはできねぇがな……」
隣には、ごきりとひとつ首を鳴らした、
月居 歩
。蛇那伊に負けじと踏み込んで、真正面からのストレートをぶち込むと、死神は確かに車外へと吹き飛んでいきました。
「だが、やることは分かった。いつもと変わらねぇってことがな……とっととお帰りいただくとしようぜ」
「ああ、賛成だ!」
「悪いけど、みんなには近づけさせないよ」
並び立つ
御剣 刀
、
サキリ・デイジーカッター
の頼もしさ。刀は加速し、死神の背後から鉄パイプをぶちかまし、吹っ飛んだところへ歩のアッパーカットが炸裂。天井を突き抜けた死神へとサキリが瞬間移動で追いすがり、両手のナイフで十文字に切り裂きました。
「ッ、危ない!」
クレバーな立ち回りを標榜する
八神 修
とて、時には身体を張るのを余儀なくされることもあります。そのために日々のトレーニングを続けているのであり、
樋口 弥生
を大鎌のひと振りからとっさにかばうことができたのも、そのたまものであると言って過言ではないはずです。
背中へかすかに蒼い傷を負ったものの、即座に修はデジカメのシャッターを押し込みフラッシュを点灯。光に弱いのでは、という仮説を元にした行動ながら、確かに死神は一瞬怯み、その隙に
夏神 零
の手刀が翻り、見えない刃は無防備な敵を斬り裂きました。
「大丈夫でござるか、ふたりとも」
「ああ、ありがとう。この程度なら問題はない、樋口先生も無事だ……先生、意識をしっかり持ってください。先生」
弥生は少しずつ血色を取り戻しつつあるように見えたものの、まだぼうっとして床へ座り込み窓の外を見つめるのみで、口を開くもぶつぶつと、不明瞭な言葉をつぶやくのみです。
「未だ、冥界へ惹き付けられているのじゃな……」
「なんのー、大丈夫なのですよ!」
心配そうに言った零へ、この状況にあってもにこにこと笑ってみせたのは、
椿 美咲紀
です。死神との争いごと回避は上手くはいかなかったものの、今の彼女は乗客たちの不安を払拭しようとしてか、努めて明るく振舞っているようです。
「みんながいれば、先生も、誰だって、連れていかれたりしないのです。大丈夫なのです!」
ねっ、と先ほど彼女がかばった少女は、傷を負ってぼんやりとしながらも、かすかに笑みを浮かべてくれました。
「そうそう、そうやって声をかけ続けてあげてねん」
大鎌を受けた乗客へ、弥生先生と同じようにお札を張って回っている
火焔 燐
も、うなずいてそう言い、
「あたいはこうやって霊障を軽減する手助けはできるけど、生きてる人のあったかい言葉だって、同じくらいに強いものよね。だから、話しかけてあげて」
「生きてる人の声……あったかさ……」
弥生に寄り添う
桜庭 円
は、す、と彼女の手に手を重ねて、その体温を実感しながらに、
「ねえ、先生。先生の手は、あったかいですよ」
真っ直ぐに目を見て、言葉を紡ぎます。
「死神はおっちょこちょいだから、生者と死者を間違えることがあるんだって。きっと間違えたんじゃないかな……だって先生の手は、こんなにあったかいから」
ぴくん、と弥生の肩が揺れて。ゆっくりと、円の赤い瞳を見返して。
「先生は、生きてます。ボクはそう思いますよ……ほら。ボクたちと一緒に、帰りましょ?」
ランプに灯した火を直接、死神の黒ローブへ叩き付け、
「こッ、のォッ……!」
やみくもに殴り、蹴り。
獅子島 市子
はそんな奮闘のさなかに、
「……! ナンだ? ありゃ」
窓の外。ちらちら瞬く氷片の返すきらめきの向こう、やがて見えた巨大な建造物に、ふん、とつまらなさそうに鼻を鳴らして、
「ああ。あれが冥王サマのおわす宮殿ってか、御大層なこった」
つぶやきながらも、つい、見つめます。
冥界の主、冥王の住むという壮麗な宮殿……輝くコープスパレスが姿を見せた頃合いに。死神たちはやがて、その威容に当てられたかのように、車両の外へするりと去っていきました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
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ブロンズシナリオ(100)
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3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月11日
参加申し込みの期限
2016年09月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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