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冥界行き魔行列車の旅
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【合流】
死神が担うという役割はもちろん、誰が見ても重要なものです。彼らがいなかったら、死者たちは一体、何を頼りに冥界へ向かえば良いのでしょう。
けれど、
「生きてる人まで連れてっちゃうのは、ダメですよう!」
椿 美咲紀
が胸の中にかばった見知らぬ少女には、確かなぬくもりが宿っていながらも、背中に負った蒼い傷からはするすると、生命力や生きる意思が抜け出ていってしまうような……そんな感覚を覚えて、ぶる、とひとつ身震い。
「この子、生きてますよう? まだまだとっても、元気なのです。連れて行ってはいけないのです……!」
争いごとにせずとも済むのならと、死神相手であろうとも、臆せず説得を試みます。けれど、目の前に漂う死神へ告げた美咲紀の言葉は、果たして届いているのか、いないのか。それとも、取るに足らないものと考えているのか……口を開くばかりか思考のそぶりすら見せず、死神はただ大鎌を振るうのみです。
美咲紀の決死の覚悟ごと、刃は斬って捨て……という、その直前に。
「っ……! シュー君!」
「無理はするな、美咲紀」
がきん、と大鎌を受け止め弾き返したのは、
八神 修
の手にした頑強そうな鉄パイプ。シートを分解して取り出した即席の武器を、彼は自ら振るうだけでなく、必要に応じて仲間たちへも提供しています。
「言葉は通じないか。説得は難しそうだな」
「ううっ。でも、死神が連れていくのはあくまで、死者であるべきなのです……! この子や、生きてる乗客の人たちを連れてくのは間違ってるのです!」
「ああ、そのとおりだ。死神というのは本来、安息の導き手であるべきだ。正しい在り方に戻ってもらわないと」
と言って、修はおもむろに取り出したデジカメの録画ボタンを押し込むと、窓際にレンズを車内へ向けてことりと置き、
「? シュー君、撮ってどうするのです?」
「部下の不始末は、上司に報告しないとな。後で、冥王とやらに直談判だ」
死神たちは、この冥界の主であるという、冥王なる人物に束ねられているのだと聞きます。死神自身に話が通じない以上、彼らの意思を伝えるには確かに、それしか方法は無いのでしょう。
「話が分かる人物だと良いんだがな……っと、御剣! 受け取れ!」
「おっ、サンキュー! こいつがあれば、負けはしないぜ……!」
ひゅ、と投げ渡した鉄パイプを、
御剣 刀
が空中でキャッチ。剣代わりにびょうと振るい、刀は群れてやってきた死神を嵐のように薙ぎ払っていきます。
「ともかく、今は乗客を守るぞ。あくまで生者を連れて行こうとするなら、容赦はしない」
「はいなのです!」
鉄パイプを構えた修の言葉に、美咲紀は震える少女をぎゅうと抱き込み、虚ろな死神たちを強い瞳で見据えました。
「おーい。ふたりとも、無事かなぁ?」
しばし、傷を負った女の子や何人かの乗客たちを守り、奮闘していた修と美咲紀。向こうの車両からやってきて声をかけたのは、
呉井 陽太
に、
「大丈夫みたいっすよ、先輩」
「よし……それじゃ、みんなで協力して……よーたを、守るぞ……!」
「いや、他の人も守りましょうよ」
須崎 蒼志
と、
榊 彩斗
。
加えてその後ろには、修と美咲紀も良く知る人物の、どこか不安をかきたてる姿もありました。
「先生、どうしたのです……?」
「これは……死神にやられたのか。深いな……樋口先生、聞こえますか?」
ふたりの呼びかけにも、
樋口 弥生
の反応は薄く、その胸元には蒼い傷が生々しく刻まれています。彼女の肩を支える
桜庭 円
、
獅子島 市子
は首を横に振り、
「死神に斬られると、冥界に心が惹かれちゃうんだって。話しかけても、あんまり反応してくれないんだ」
「あたしはちっと斬られたくれーだけど、分かる。あの鎌はヤベーって」
市子の二の腕にもまた、蒼い傷。弥生先生の深く長大なそれと比べると軽傷ではあるものの、
「呼ばれてるカンジがする。あの銀色の空に、吸い込まれそうな気がしてくんだ。このくれーでも結構キツイ。っつーことは、樋口サンは……」
「先生、ほっとくとどこかの駅で降りちゃいそうなんだ。捕まえてないと」
うなずいた円が腕を絡ませていなかったら、確かに弥生先生はふらふら、意思薄弱なままに途中下車してしまいそうです。行きつく先は、言わずもがな……先生は死者となり、二度と寝子島へ、寝子高へ戻ることは無いでしょう。
「! 避けて、ふたりとも!」
修と美咲紀の背後に、死神が2体。陽太はふたりをかばい、蒼志がろっこんによる結界を展開し、大鎌をからくも弾き返し……と、その時に。
「これでも、食らえっ!!」
ひゅ、と鋭く飛来し、黒いローブへ突き立ったのは、銀製のテーブルナイフ。絶妙なコントロールで投擲したのは、
新田 亮
でした。
「大丈夫か! 良かった……今、列車内の生きてる人間を、ひとつの車両に集めようとしてるんだ。そうすりゃ、まとめて守れるからな。協力してくれ」
と言いつつ、亮は続けざまにフォークを投げつけ、もう1体の死神を的確にヒットします。
「なるほど、良い作戦だ。美咲紀、協力しよう」
「おっけーなのです! この子もみんなも、全部全部守るのです……!」
修は油断なく鉄パイプを構えたままうなずき、美咲紀も少女の肩を優しく抱いたまま、決意を込めてそう言葉を返しました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月11日
参加申し込みの期限
2016年09月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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