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冥界行き魔行列車の旅
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【守護霊の祈り】
かたん、かたんと車輪の鳴らすかすかな音に、乗客たちの悲鳴……それに、ギターの音色。この場にあっていささか異質でありながらも、不思議と爪弾くメロディは魔行列車へ溶け込み、車両を満たしていきます。
入江 みつび
の記憶の中で、両親の姿はどうにも、おぼろげです。無理もありません。不幸な事故でふたりを失い、親戚に引き取られた時、みつびはまだ小学2年生でした。
(でも……大丈夫。私、知ってるよ)
ふたりについての多くの情報は、彼女を引き取ったおじさんが教えてくれたものです。シートへゆるりと腰かけ、ギターを奏でながら、みつびは幾度も聞いたそれらの言葉を、改めて思い浮かべます。
たとえばみつびはおじさんから、ギターを教わりました。
(母さんも上手かったんだぞ、って。弾き語りが得意で、声だってとても綺麗だったんだぞって)
それにみつびはおじさんから、サーフィンも教わりました。
(父さんも上手かったんだぞ、って。どんな波にだって立ち向かって、乗りこなす姿はカッコ良かったんだぞ、って……)
おじさんの言葉で何より嬉しかったのは、ふたりの血を引いているんだな、とたびたび言われたこと。ギターを、サーフィンを愛したふたり。自分がそのいずれをも受け継いでいることが、何より嬉しく、誇らしく思えました。
指で弦を弾くたび、おじさんの言葉は胸の中へと蘇り、そうして両親の姿は、徐々に鮮明になって形作られていきます。
すう、と息を吸い込み。吐き出して。
「……聞こえてる、かな」
窓の外へ。呼びかけます。
「みつびだよ。私、こんなに大きくなりました」
そうしていると見えるのだと、そう聞きつけたので。半信半疑ではありながらも、みつびはギターを奏で、語ります。
「手のひらは小さくて、ちょっと押さえにくいコードもあるけど。ちゃんと弾けるよ、ギター。それにね、寝子校で声楽の勉強もしてる。音楽は好き、お母さんと一緒……声、似てるかな?」
今は少々周りが騒がしいものの、列車の走る音はこんなにも静かで、きっと歌は届くでしょう。語る言葉は届くでしょう。そう信じて。
「サーフィンもやってるよ、けっこう上手いんだから、私。見えるかな? 潮焼けした髪……お父さんの髪も、こうだった? きっとそうだよね。お父さんと一緒」
見えずとも、分かりました。両親がいまだ、近しく側にあることが。ふたりの歩んだ道をたどることが、みつびにその想いをよりいっそう、強く感じさせてくれました。
「でも、指がちょっとね、ギター弦のせいで鉄くさいかも。あはは、こんなんじゃモテないかな? おまけにこーんなに、足癖も悪いし……ね!」
慌てて逃げる乗客が脇を通り過ぎていき、それを追う死神へ、みつびはキックを一発。死神は吹っ飛び、すごすごと後ろ向きにどこかへ行ってしまいました。
例を言う乗客へひらひらと手を振って、じゃらん、と弦へ指を這わせて。
顔を上げて。
「私……寝子島で、楽しくやってるよ。良い波も来る。歌を聴いてくれる友だちだって。だから……だから……、ッ!!」
窓の外。ちらり、と。
背後からずるりと現れ、大鎌を振り上げ……けれどそれは振り下ろされることなく、死神は強烈な一撃にがつんと弾かれ、列車の壁を通り抜けて飛んでいきました。
みつびを救ったのは、通りがかった
月居 歩
。
「ぼーっとしてるな、危ねぇぞ。向こうの車両に、生きてる連中を集めてる。お前も……どうした、怪我でも」
「……ううん。何でも、ない、よ。大丈夫……」
ぐい、と袖で目元を拭い、くるりと振り返って浮かべたのは、いつもの底抜けに明るい、あの笑顔。
「嬉しかっただけ。ずっと、見守ってくれてるんだって分かったから……お父さんも。お母さんも。
ネッシー
も!」
「ああ、お前も見えたのか。窓の外に……ネッシー?」
「私の守護霊ちゃんなの、とっても健気でかわいいやつなんだから!」
みつびはきっと、いつまでも、忘れることはないでしょう。ほんの一瞬、見えたのはそれだけだったとしても。
お母さんの肩を抱いた、お父さん。にっこり笑って自分を見つめるふたりの周りを、ゆらゆら、優雅に泳ぐネッシーだなんて……そんな素敵な光景は、きっと、ずうっと、いつまでも。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月11日
参加申し込みの期限
2016年09月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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