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モノクロームと老婦人
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▼試す人々
御剣 刀
は、焦っていた。
「周囲がいきなり灰色になった……? また何か事件か!? テオッ!」
明らかに、異常事態。世界を切り分けた張本人のテオを呼ばわりながら、必死に探しまわった。
しかしどこを見ても、特別何かが起こっている風ではない。
「おかしい……何も事件が起きていない? これ、テオが何かやらかしただろう……」
そうこうしているうちに、あちらから見知った顔が現れた。
世界はモノクロームだから、有彩色の存在はすぐに見分けが付く。
友人の、
逆巻 天野
だ。
「逆巻!」
天野も刀に気づいて、手を振り返す。
「……御剣、君も同じか」
「ああ、テオの仕業のようだが。どうやら何も起こってないようだ」
やれやれ、と二人は肩をすくめる。
「でも、却って好都合なのかもしれないね。
この世界なら、周囲への影響に気兼ねなく暴れられる。せっかくだから、色んな事に挑戦したい」
そこへ、金色の鍵を首元にぶら下げ、カナリアに変身して飛び回っていた
桜井 ラッセル
も舞い降りた。
既知である二人の姿を見つけると、人の姿に戻り、気さくに声を掛ける。
「逆巻、それに御剣も! 二人とも何してんだ?」
「うん? 桜井も来てたのか。ちょっとね、丁度いい機会だから、力を試してみたいと思ってさ」
天野が思い出すのは、シーサイドタウンで噂になっていた
「もれいび狩り」の少年
。
電話で話しただけだが、あの口ぶりでは、きっと彼は近いうちに何かしらの動きを見せるだろう。
天野には、確信がある。だからその夜の話を、友人達の耳にも入れた。
「あの少年も魂封じの……
さとみ
と同じ、
偽セブン
の被害者かなって思ったら。事件を止めたくて」
取り返しの付かない事になる前に。
天野は、そのためにも、まずは己を知りたいと思った。
「なるほど……今解決すべき事件が起きていないなら、焦る必要もないしな」
「んー。俺、ずっと空から探してみてっけど。何人か巻き込まれてるだけで、他は誰もいないみたいだぞ?」
平和なものだと、ラッセルが言い添えた。
「俺としても、逆巻の意見に同意だ。折角自由に動けるんだ、偶には本気で動かないとな。
先日、街を黒く塗ってた
ハクア
のように、ろっこんを悪用して事件を起こす、もれいび。
そして、鴉のクローネ。俺はあいつ等に勝つ、だから強くならないと……」
同じようにハクアに関わったラッセルは、その時も直接クローネに対峙している。
らっかみの
桁違いの強さ
を思えば、寒気すら覚えるが。
自分達だって、テオが自分より偉いと言う、らっかみ。
野々 ののこ
がバラ撒いた、神魂を宿しているのだ。
きっとどうにか、対処出来る相手であるのだろう。恐らく。
「とりあえず逆巻。ろっこんで試してみたいことがあったから、協力してもらっていいか?」
「OK。何をすればいい?」
「何もしなくていい。ただちょっと……人を抱きかかえたまま『加速』出来るのか、やってみたい」
「ああ、なるほど。いいよ」
そんなわけで、まずは刀がろっこんを試す事になる。
「ありがとう。これが出来るなら、誰かを助けたり、二人での連携がとりやすくなる。……では、行くぞ!」
刀が、頭の中で撃鉄が落ちるイメージをする。
直後。天野の結い上げた髪が、宙に浮く。
刀の走り方は、重心が安定しているので、抱きかかえられたままでも、さほど負担を感じない。
モノクロームの景色が、溶けて流れる。
「すげー、速かったな!」
一部始終を眺めていたラッセルは、喝采を上げた。
「……で、重くない?」
天野は冷静に突っ込み。
「俺が食う、一か月分の米よりは軽いな」
「……!? どんだけ食うんだよ!」
「はは、冗談だ。ただ……やはり、俺一人の時より、速度が落ちるな」
刀は、険しい顔をしている。
人を抱えていても、能力が発動する事は分かった。
しかし平時に荷物を運んでいるのと同じように、スピードや刀の体力の消耗に影響を与えるようだ。
「まあ、普通に走るより、ずっと速いか。使いどころさえ考えれば、うまくやれるかも。
……で、逆巻は何を試すんだ?」
刀の背から降りると、天野はペンで自分の腕に魔方陣を描く。
「攻撃してみて。方向反転で反射してみる」
天野のろっこん『裏切りテリトリー』は、発動に魔法陣の中に自分が存在し対象を目視するという条件を満たす必要がある。
これまで足元に陣を描くという方法で、オーソドックスに条件を満たしてきた。
今回は、その魔方陣を自分自身に描く事で、条件を満たせないかと思案したのであるが。
「よし、行くぞ!」
「来い!」
天野が腕を構え、刀は躊躇なく拳を打ち込んだ。
結果。
攻撃された腕は、力を跳ね返す事無く、たやすく後方に流された。
「……痛っ――!」
「おい、大丈夫か? すまん、本気は出してないつもりだが」
「大丈夫……。くそ、これじゃ発動しないのか……」
腕を押さえて蹲る天野。額に脂汗が浮いている。
ラッセルは慌てて、冷やすものを探しに行った。
「御剣、もう一本いい? 一度、君と戦ってみたかったからね」
若干、赤く腫れた腕に、湿布を貼ってもらいながら、天野は尚も提案する。
その両の手首に、リストバンド。
合計で10本の針が仕込んである。天野は、それに相手の命を奪わずに勝つ方策として、痺れ薬を塗ろうと考えていた。しかしそのためにどんな薬品を、どのように手に入れるか、具体的手段を考えていなかったので、今回は針のみだ。
「実戦に耐え得るか試してみたいから、君もその木刀を使って勝負して」
「いいだろう、今度は手心は加えないぞ」
間合いを計りながら、両者一旦離れる。
「桜井、危ないからちょっと離れて」
「無茶すんなよ。おまえら信じてるから、構わねーけど」
再びラッセルがカナリアに姿を変え、屋根の上から見守る中、戦いは始まった。
しばし、睨みあい。
先に動き出したのは、天野。
手首のスナップを利かせ、リストバンドから引き抜いた針を指に挟んで、牽制として刀に目掛けて投げる。
だが元々、刀は剣術の世界に身を置いている。いわば戦い慣れている。
視線や構え、肩やつま先の動き、重心移動で動きを予測され、軽い動きで流される。
負けじと、更に引き抜いていた針を、脚を狙って投げるも、軽く細い針を人の手の力で投げるだけでは、軌道もぶれるし、威力は期待出来ない。
投擲に神経を尖らせた分、簡単に相手に接近を許し、あっという間に鼻先に木刀を突きつけられた。
次の針を引き抜く暇はなかった。
「ちょっと実戦向きとは、言えないな。
逆巻は小柄で力も無いから、飛び道具を使う事自体は、悪くない発想だと思うんだが」
苦笑する刀に、悔しさを滲ませる天野だった。
頑張って考えた方法がうまくいかなかったという事も、勿論あるが。
何より、最近見慣れてきた友人が、さっき最高にカッコ良かったから。
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担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月14日
参加申し込みの期限
2013年06月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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