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魂封じ
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――からん。硬質な音を立て、ゴルフクラブが手をついた轟の横を転がった。
「申し訳、ありませんでした……」
膝を折り、轟の肩に手を置いて放たれたそれは、謝罪の言葉。轟はこみ上げるものを抑えるように、唇をかみ締めた。
「パパ! ずっと一緒に居るって、お約束でしょ? いっちゃダメ!」
異常事態を察知し、父に取りすがろうとするさとみを、空太がためらいがちに止める。
「さとみちゃん、ご両親は死んでいるんだ。彼等も君を一人にしたくはないだろう、でもいつか絶対に別れは来る。もう解放してあげよう?」
「やだぁ!」
「なあ、さとみちゃん。このままさとみちゃんが、わがままを言ってパパやママを縛り付けていると、パパもママも天国に行けなくなっちゃうぜ? それでいいのか?」
目線をあわせ、博美はだだをこねるさとみに言う。
「やだやだーっ!」
幼子の叫びから、不二夫は堪えきれず顔を背けた。
我を忘れたさとみは、ぬいぐるみを振り回すうちに、取り落としてしまった。
「さとみ」
ゆらりと寄ってきた茜が、ぬいぐるみを拾った。
「わがまま言ってると、将来ブリピュア(戦うヒロインを扱った女児向けアニメ)になれないわよ?」
嗚咽は止まらないけれど。
真っ赤になった顔で、さとみはママを見上げた。
「いい子ね」
「あの子にどう生きて欲しいか、伝えてやってくれ」
感情を、理性を総動員して抑えながら。それだけを、櫻は搾り出した。
「さとみ。パパやママは一緒に居られなくても、いつでもさとみの幸せを願っているよ」
父の別れの言葉は、あまりにもありきたりで――ほぼ全ての親に共通する願いでもある。
「元気でな」
最後に精一杯の笑顔を作って。賢は、もう動かない。
「皆さん、助けてくださって本当にありがとうございました。ご恩返しになるか分かりませんが、皆さんはこうした不思議な現象に、関わってらっしゃるの?」
「ああ……まあ。関わらざるを得ねぇ、という感じだけどな」
茜の突拍子のない問いに、不二夫が答える。
「そうですか。皆さんのお役に立つ情報なのかわかりかねますが。私達がこうなってしまったあの日、不審な男性に会ったんです」
「?」
きょとんとする一同に、茜は続ける。
「私はウトウトしていて、あまり覚えてないのですが。主人の話では、急に止まってくれと呼び止められて、道を聞かれたんだそうです。その時、
怪人セブン
がどうとか、しきりに繰り返していたとか」
「……なんだって!?」
セブンという単語に、敏感に反応する刀。
「まさか、そんなはずが……」
ろっこんで、人が殺せるなんて――あり得ないはずだろう?
轟は頭を抱えた。
「最後に、あつかましいお願いなのですが――さとみのこと、よろしくお願いしますね」
「はい」
重々しく頷けば。茜は微笑んでさとみの額に、乾いた唇を寄せ。
そうして、ぷつりと糸が切れた人形のように、倒れこむ。
茜の手からぬいぐるみが、床に落ちた。
それで、おしまい。
「くくく……」
片手で両の目を覆ったまま、天を仰いで。肩を震わせて黒子が笑っている。
息を飲んで見守る皆の前で、彼女は“幸運”と刺青の入った舌を見せた。
「『俺は幸運だ』な。こんな所で、さとみちゃんや両親を不幸のどん底に突き落とした、憎いもれいびの話を聞けたんだからよぉっ……!」
かくして、ラクシュミーは一つの奇跡を起こす。
「人は心の中でずっと繋がってるんだよ。君が、忘れない限り」
小さな背中を撫でてやりながら、天野があやす。
空太は母に取りすがって泣くさとみに、ぬいぐるみを拾って手渡した。
そのぬいぐるみが、もぞもぞと動き。
「!?」
繊維で出来た腕で、さとみの涙を拭った。
「ママ?」
「あはっ……そんなの……アリかよ?」
力が抜けたように、博美が座り込む。
事後処理は
旅鴉 月詠
が連れてきた五十嵐が、月詠にあれこれ指図されながらではあるが、どうにかこなしてくれた。
ろっこんの話は、何だか良く分からないという風ではあったが。
「……さて
猫島軒
でラーメンでも食おうか」
やりきれない思いを振り払うように、刀が提案する。
ゾロゾロと立ち去る面々に付いて、九夜山の緩やかな傾斜を下る櫻の足取りは、追い立てられるように早い。
来た道を振り仰げば。猫の爪のような月が、ただ静かに地上を見下ろしているのが、かすんで見えた。
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担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月20日
参加申し込みの期限
2013年03月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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