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▼祈る人々
古風な買い物籠を手に、古代紫の袴を穿いて。
先祖の代からこの旧市街に暮らす、
天満 七星
は異変に気づいて、たおやかな手の動きを止めた。
さっきまで賑やかだった参道商店街から、忽然と人の姿が消えた。
それだけでなく、八百屋の店先で小山を作っていた、色とりどりの野菜が、七星の手にしたものを除いて、全て色を失ってしまっている。
「今、私ここで真っ赤なトマト、買いましたわよね……? どういうことですの?」
さっきまで目の前にいた店の人も、今、七星の前にいない。
首を捻っていたら、巫女服姿で走ってくる
御鏡 聖
の姿が近づいてきた。
息を弾ませて駆けて来た彼女も、赤い袴が鮮やかだ。
聖と七星は目が合うと、互いに淑女らしく頭を下げた。
「良かった、私だけじゃなかったんですのね。……申し遅れました、私は天満七星ですわ。あなたは?」
「ご丁寧にありがとうございます。寝子島神社で、巫女の修行をしている、
御鏡 聖
といいます。
周りの色が急になくなってしまいましたね……どうしたんでしょう? あら、あちらにも人が」
「行ってみましょう」
「はい」
「……あれ、周りが、灰色?
テオさんの力で……だと思うけど、何かあったのかなぁ」
眠そうな目に、一瞬、星のように光を宿して。
園部 流花
が辺りを警戒している。
さっきまで一緒に遊んでいた、野良猫もいない。
「良かった、巻き込まずに済んだみたい」
ほっと息をつく。
そんな流花に、二人の少女が近づいた。
「ごきげんよう。あなたも、迷子なんですの? これは一体どういうことなんでしょうね?」
急に現れた二人の和服の少女に、引っ込み思案の流花は恐々二人を見比べた。
凛としたイメージの七星と、穏やかな聖。
どちらも悪い人には見えない。きっと自分と同じように、この世界に迷い込んだのだろうと納得した。
流花に、二人は簡単に自己紹介する。
「うん。よろしく、僕は園部流花だよ。
急で驚いたね。でも特に何も起こっていないし、テオさんも何も言ってこないし。どうしたんだろう?」
「もれいびの方にも、何も音沙汰がないのですか?」
聖が表情を曇らせる。
彼女はひとだが、これまでにも何度か神魂が起こす事件に関わってきたため、それなりに理解があるのだ。
人見知りな流花は、説明しても良いのかな? と考え、ちょっとばつが悪そうだ。
「何も無いね。前は『フツウ』を脅かす存在を隔離するために、切り分けていたんだったと思うけど……」
会話にきょとんとしたのは、七星である。
彼女はこれまで、神魂の起こす事件から蚊帳の外だったため、会話についていけてない。
七星のため、聖が助け舟を出す。
「……えっと確か、らっかみのテオ様が、異常事態が起こった時に、お力を貸してくださったと聞いています」
「らっかみ……? そう言えば、落神伝説くらいなら聞いた事がありますわ」
「はい。現在の
らっかみ
が、
野々 ののこ
さん。
入学式
の日に講堂に落ちてきて、神魂をばら撒いてしまったのだとか。
そして野々さんを護っているのが、同じくらっかみのテオさんですね」
聖の説明を聞き七星は、はっとする。
「そういえば、
弓道部
の練習中。弓を構えている時に、同じような違和感を感じましたわ。
人ならざる、何かの力が浮かぶといいますか。入学式の日に感じたものと、よく似た何か。
夢だと思っていたのですけれど、どうも寝子高で起きる事件には、不可解なものがあるようですし。
……夢なんかでは、なかったの?」
最後の方は、ひとりごちるように呟いた七星に、流花がそっと告げる。
「それが気のせいで無いなら、天満さんも自覚がないだけで、もれいびなんだと思うよ……?」
「もれいび、とは? 如何様なものでしょうか?」
「野々さんがばら撒いてしまった、神魂を身体に宿した方々が
もれいび
だと聞いています」
「そうだったのですね……」
感心しきりの七星に、流花がおずおずと訂正する。
「あの、でもね天満さん。
野々さんは、
『フツウ』の高校生としての生活
を体験したいって願ってるみたいだから。
自分が神様だってことも、今は忘れちゃってるし……」
聖が、唇の前に人差し指を立てる。
「このお話は、他の皆さんには秘密でお願いしますね?」
しっかりと頷く七星に、二人は軽く目を見合わせて微笑んだ。
「とりあえず。普段、僕たちがいる現実の世界から、テオさんが世界を切り分けたなら、何かあったのかも。
……大抵は、悪いもれいびを隔離して、問題を解決するためなんだけどね。原因を確かめなきゃ」
「そうですよね、私も寝子島神社の様子が気になります。失礼して、様子を見てきますね」
くるり背中を向けた聖を、流花が追いかけた。
「気をつけてくださいましね! 何かあったら、呼んでくださいませ」
手を振ると、七星はまたシーサイドタウンへと歩き始めた。
七星と別れた二人は、急ぎ寝子島神社へ。
神社も例外なく、無彩色に変わり果てている。
「鳥居も、境内も、お社も全部色がありません」
聖は落胆の色を隠せない。
「落神神社で、手がかりが得られないでしょうか? 私、急いで落神神社へ向かいます!」
荒れ果てた落神神社の様子を思い、聖は掃除用具を掴んだ。
流花は、いまいち釈然としなかったものの、彼女についていく事にした。
「待って。僕も行くよ、高いところから寝子島を一望してみたいと、思っていたから。それ、持つよ」
ころんと鳴る鈴を首に嵌め、流花は『ワーキャット』の力で猫獣人に変身する。
人間の身体に、漆黒の猫頭、後ろで長いしっぽが揺れている。
大きな瞳は、対照的に金色だ。
まだろっこんをうまく制御できない流花は、変身したことで人の言葉を喋れないが、身体能力は格段にあがっている。
にゃあと、手を差し伸べられて聖は、礼を述べ、掃除用具を彼に手渡した。
「寝子島神社から落神神社まで、九夜山へ向かう道で繋がっています。ここを通っていきましょう!」
掃除用具を抱えたまま、時には岩から岩へ飛び移り、時には振り返って体力的に不安のある聖に手を貸しながら、流花は先を急ぐ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月14日
参加申し込みの期限
2013年06月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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