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寝子島高校
モノクロームと老婦人
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龍八と同じように、このチャンスに寝子島を調べてみたいと考える者がいた。
骨削 瓢
だ。
瓢がまず目指したのは、寝子島高校の職員室。
何せ、もうじき中間テスト。テストの問題を盗み見てしまえ、と即物的な事を考えた。
出題範囲が分かれば、例え自分に利用価値がなくとも、情報として他者に売る事も可能なのだし。
しかし職員室の事務机を、いくつか漁ってみるが、それらしきものが見当たらない。
まだテストを作成していないのだろうか? それとも。
「今時は、やっぱし電子データですかねぃ」
そこで置きざられたノートPCに電源を入れてみるが、パスワードもわからず。中を閲覧することは、適わなかった。
「んー……校内の鍵もあるだろうから、形を記録して後で合鍵を作るよぃ」
瓢はめげずにメモを取り出すと、鍵の保管場所からいくつかをピックアップして、形を筆記具でなぞって書き写す。
切り分けられた世界からの持ち出しは出来ないだろうから、まだ真新しい生徒手帳に、記すことにした。
一旦はそれを、ポケットに仕舞い。今度はホームセンターを目指す。
ちなみに後で知る事だが。
持ち込まれた鍵のスケッチだけでは、詳細がわからず、合鍵を作る事は不可能だと、店の人に断られてしまった。
ホームセンターから出た瓢は、失敬した重い荷物を独りで抱えて、星ヶ丘寮に向かった。
「この機に、いつか来る星ヶ丘と猫鳴館の全面戦争に向けて、偵察するよぃ」
バスや電車は無人でも運行しているから、そこでは大幅に時間を取られる事はなかったが。
星ヶ丘寮は全体が、一つの町のようでもある。しかも立地は、森に囲まれた丘の上。
荷物を抱えて行けば、さすがにしんどい。
ふうふう言って、休み休み進む。
彼がそんな風に自らの住まいでもない、星ヶ丘寮に執着するには訳がある。
瓢は、愛してやまない猫鳴館について
星ヶ丘寮の一部の生徒が廃寮を推している
という噂を聞き、自分なりに対策を立てようとしたのだ。
もっとも
剣崎 エレナ
も言っていたように、猫鳴館の廃寮問題については、決して降って沸いた話ではない。
寝子島高校は30年前、桜花寮が建設された際に、猫鳴館の廃寮と取り壊しを決定している。
それを反対運動によってどうにか回避しただけだ。
再び囁かれる廃寮問題は猫鳴館に住む者達にとって、頭の痛い問題だ。
「どうせこの世界は、法とか関係ないし。ドアぶっ壊してでも入ってやるさぁ」
そんな瓢に目を留めたのが、
風雲児 轟
である。
身近な所に異変がないと知った轟は、捜索範囲を星ヶ丘にまで拡大していた。
年齢の割りに小柄な瓢が、ヨタヨタと歩く姿は、轟には異常事態が発生しているとしか、思えなかった。
「おーい! どうした、そんな大荷物抱えて。悪いもれいびが現れたか!?」
足早に駆け寄ってきた轟に、瓢は心底面倒くさそうな顔をする。
こういう爽やか好青年みたいなタイプが、瓢は苦手なのだ。
「うん? バールにその金属容器は、ガソリンか……? 敵を追い込んで火をかけるのか?」
「まあ、そんな感じだねぃ」
瓢の歯切れの悪い返答に、轟は小首を傾げるが、時間の浪費を恐れて親切に提案する。
「ふうん? まあいいや、俺も持つよ。このままじゃ、お前の方が先に倒れそうだ」
「あ……それは素直に助かりますねぃ」
一番重かったガソリンの容器を、轟に持ってもらって。
へらりと瓢が笑えば、轟もつられて白い歯を見せた。
しかし、その後は瓢と轟は、見事に対立した。
家がまるっと一軒、個人(もしくはシェア)に居室として与えられる、豪華な作りの星ヶ丘寮。
住まう人間の弱みを握ろうと、家捜ししようとすれば。腕を掴まれて、静かに首を左右に振られた。
「他人に知られたくない秘密の一つや二つ、誰にでもあるだろう?」
そう言う轟に、秘密があるかどうかは甚だ疑問だが。
「……じゃあ、どうすれば効率よくダメージを与えれるか知るために、この世界の星ヶ丘寮爆破してみるよぃ」
事も無げに言ってみせる瓢に、轟は面食らう。
「爆破だって!?」
現実世界の星ヶ丘寮には、轟の大切な人がいる。何をおいても護りたい人が。
「正気か?」
「こっちの世界だったら、人もいないしねぃ」
呆れて声を上げる轟に構わず、瓢はエントランスにガソリンを撒き始める。
「意味わかんないって! ダメージとか、何のために知る必要があるんだ?」
「こっちも住み処を、奪われようとしてるからねぃ。目には目っ、てやつじゃないかい?」
「ひょっとしてお前が言ってるのは、最近騒がれてる、猫鳴館の廃寮絡みか?」
轟の問いには答えず、瓢は視線だけを向ける。
否定はない。
きっと当たっているのだろうと察して、轟は続ける。
「お前が猫鳴館の寮生なら、そんな事しても全く見当違いってか、本末転倒だと思うぜ。
俺だって、お前らの寮存続に掛ける気持ちは、わからないでもない。
でも、こんな事言いたくはないけど……。
お前らのこんなやり方見てたら、世間が騒ぐのも仕方ないのかなって思わざるを得ない。
なあ取り返しの付かない事になる前に、やめてくれ。
誰かが泣いたり、傷ついたりするやり方を、選んじゃ駄目だ」
「なら、どうするって言うのさぁ」
瓢が放り投げた火は、しかし、そのまま立ち消えた。
彼の狙いは、以前桜花寮でもれいびと化した杉の木との攻防の際に起こした
爆発
であったが。
そもそもあれは、ガソリンによるものではなかった。
ガソリンが爆発、或いは燃えるには、相応の条件を満たさねばならない。
「もうよせよ、こんな事」
拍子抜けする瓢に、轟は深いため息と共に、その言葉を吐き出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月14日
参加申し込みの期限
2013年06月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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