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モノクロームと老婦人
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●エピローグ ~モノクロームと老婦人~
シルバー職員として、駅の駐輪所で働いていたトシゾーは、妻の姿に顔を上げる。
「トシコ、なんでこんな所におるんじゃ?」
「お疲れ様です、あなた。これ、あなたのために作ったのよ」
妻が差し出すタッパーの中には、手作りの桜餅。
一口頬張れば、柔らかな葉の塩気と共に、ほんのり優しい甘さが広がる。
「うまい! やっぱりトシコの料理は、世界一じゃ!!」
「まあ、良かったこと」
無邪気に、そして大げさに喜んでみせる夫に、老婦人はいつものように微笑んでみせた。
現実世界に戻ってきた一同は、幸いにもテオが桜花寮の女子寮の調理場に居たという話を聞き、また少しだけと言う約束でトシコの許可を得ることが出来たので、テオに会う事が出来た。
「え? ……つまり、テオが寝ぼけて世界切り離しただけ、と?
な~んだ! なら良かった。誰も傷ついたりしてないなら、ソレに越した事はねえからな!」
風雲児 轟
は気にした風もなく、彼らしくカラカラと笑い飛ばした。
八神 修
は焼き魚片手に、テオに詰め寄った。
「テオ、
杉のもれいび
事件の時は、色々答えてくれてありがとう。
今日はそれとはまた別に、聞きたい事がある。
先日
俺達が会ったクローネは、奴は何者だ?
テオとはどういう関係なんだ? 奴の特殊能力は? 暴走させるだけじゃないだろう」
矢継ぎ早に質問をする修の横で、
霧生 深雪
も「お近づきの印に」と、またたびの枝をちらつかせる。
「既に引き返すつもりは無い。クローネという存在と、その特殊能力は警戒すべきだ。
知れば対処もし易くなる。何でもいい。教えてくれ」
まっすぐ真剣な眼差しを向ける修に、テオはフンと鼻を鳴らした。
『全く。てめえらの好奇心の強さには、恐れ入るぜ』
「テオ?」
『うるせえな、俺はてめえらの先生じゃねぇ! 第一、てめえらは
聞いてた
んだろ?
聞いてねえってんなら、てめえらの仲間に聞いとけ』
皆を混乱させた“おしおき”に、テオを捕まえてたっぷりと洗ってやろうと、手を伸ばした
神薙 焔
(ちなみに焔はひとなので、テオがにゃあにゃあ言ってるようにしか聞こえなかった)の胸をぽよんと蹴っ飛ばして。腕をすり抜けたテオの背中に、深雪が問う。
「なあ、テオ! テオの名前の由来ってあるのか? あるなら教えてくれ」
『人にものを聞くなら、まず自分から言いな』
「俺の名前は……雪のって、聞いてねーし!」
さっさと調理場を後にするテオの後姿に、深雪は閉口した。
一方。モノクロームの世界で、一足先に猫鳴館の自室に帰っていた
真辺 伸幸
は、そのまま部屋でぬんぬんしていたわけだが。
尋ねてきた
普堂 しおり
に、トシコが作った桜餅が入った、こちらは大きいタッパーを“ある人”に渡して欲しいと言付かった。
「うちの寮母のトシコさんが、
逆巻 天野
くんに前に
和菓子
を差し入れにもらったから、その御礼なんだって。
私も味見させて貰っちゃったけど、上品な甘さで美味しかったよ?
たくさんあるから、お友達と一緒にどうぞって」
「ぬーん、わざわざありがとう。あまくんも喜ぶと思うよ」
きっと、じきにいつもの仏頂面で帰ってくる事だろう。
気難しい友人を想い、伸幸は大きな目をした少女に、へにゃりと笑った。
星ヶ丘寮の自分のアトリエに戻った
旅鴉 月詠
は、再び白いキャンバスの前に座っていた。
思うままに筆を走らせ描くのは、白い世界に少年少女達が色を塗っていくという、ファンタジーな作品だ。
何も無い世界で。少年少女は森の木々を、水のある所を。
空には飛ぶ鳥を。
星を創る。
「元に戻ったみたいだね。結局、理由はわからずじまいかぁ……。
ねえ、御鏡さん。もう真っ暗だし、山道は危ないよ。そろそろかえろ?」
ようやく落神神社へたどり着いた、
園部 流花
と
御鏡 聖
。
聖は掃除に熱中していたが、いかんせん短時間。
軽くお社の周囲を掃き清めただけで、日は落ち、視界は闇に閉ざされようとしている。
それでも街明かりに、赤や黄色を見つけて、流花は安堵した。
「でも、このまま神社を放ってはおけませんし、頑張ります!」
「無理だよ、怪我するよ。きっと神社の人も、心配してるよ」
そう諭されれば、遅くまで若い娘が帰ってこないと、心配されるのは道理であり、聖は折れるしかない。
「こんな時に、寝子島神社へ遊びに来る狐さんが居てくれると、嬉しいんですけど」
「僕が変身すれば少ない明かりでも、どうにか帰れるよ。足元に気をつけて、しっかりついてきて」
ワーキャットに姿を変えた流花が、聖に手を差し伸べる。
「あ、ありがとうございます……」
聖の礼に、流花は答える代わりに、黒い尾をぴこんと上げた。
聖は名残惜しそうに、何度も振り返りながら、落神神社を後にする。
落神神社は闇の中。
今日もただ、無表情に佇んでいる。
終
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あとがき
担当マスター:
メシータ
ファンレターはマスターページから!
メシータです。
白黒世界の散策はいかがでしたでしょうか?
これといった達成目標がなかったので、今回は色々な方向性のアクションが集まりました。
その中で、もっとも意表をついていたのはパンダでしょうか(笑)。
正確な判定を希望される方も多かったので、一つ一つ(科学的なものも含め)、可能かどうか調べさせていただきました。
残念な結果になっているものもありますが、ご了承ください。
良い結果になった方々は、おめでとうございます!
切り分けられた世界は、テオが毎回構築しています。
なので今後、とんでもない世界がお目見えすることもあるかもしれません。
お楽しみに。
ではでは、ご参加ありがとうございました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月14日
参加申し込みの期限
2013年06月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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