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●夢の目覚めと世界のはじまり
春山 小枝
はどこにでもいるごく普通の女子高生である。
寝子高校一年五組。普通科の普通な生徒。
強いて言うならよく眠るのが特徴だろうか。
ちなみに、寝る子は育つという言葉は信じていない。それならもっと育っていいはずだ。胸とか。
「うーん……ねむねむ」
そんな小枝が今日も元気にうたた寝していた昼下がりの頃だった。
なんか身体が浮いている。
海の中に浮いている。
ていうか海が空にういていた。
それはもうビックリである。海が空に浮くとかどう考えてもあり得ない。海の中で呼吸ができたり、なんかほんのり暖かいのも頷ける。
「なんだ、夢かあ」
考えようによってはよくある夢だ。
動物園が突然火事になったり意味不明な怪獣が出てくるよりはずっと夢らしい。
空に浮かんだ雲がじんわり空海に沈み込み、形を徐々に変えていく。
あれはなんだろう。食べ物かなあ。
そう思っていると、急にサメへと変化した。
おっとホラー要素ですか突然ですねと思っていると、サメがものすごいスピードでこちらへ泳いでくるではないか。
それはもうギッザギザの牙をむき出しにしてである。
恐いなんでもんじゃあない。サメの牙なんて恐怖の対象そのものだ。
「うわっ、うわわ……! これは夢、夢だよね!?」
小枝は手足をばたつかせ、慌てて逃げ出した。
サメが背後に迫ってくるのが分かる。
しかもあろうことか、木の根っこに足をひっかけてびたんと地面に転んでしまった。
「い、痛い!」
もうだめだ。
頭の中で古いサメ映画のBGMが拡大していく。
が、予想したような展開にはならなかった。
後ろを何かが横切ったかと思いきや、サメがワイヤーのようなものに引っかかって暴れている。
逃げるなら今だ。足を木の根っこから抜いて走り出す。走るより泳ぐ方が早いと気づいた頃には、周囲に色んな人が見えるようになっていた。
サメに噛まれて怪我をした人や、自分と同じく転んだ人。
様々だ。
そんな彼らの中を、少女が螺旋回転しながら泳ぎ抜けていく。
「あ、あれ……」
同じ普通科の同級生だ。名前はなんて言っただろうか。
……と、考えているうちに。
「あ、あれ? 痛くない」
近くの誰かが言った。ふと自分の腕を見ると、転んだ時の怪我が消えていた。
「気のせいだったのかな……やっぱり夢……?」
ハッキリさせる必要がある。
小枝は空海の中を上へ上へと泳いでいった。
御剣 刀
にとって非日常的な日常は歓迎すべきことである。
理由は主に二つ。
自らの剣術を極める舞台に適しているということと、自分のフツウを守るために戦えるということだ。
だから、空に海が生まれ、雲から生まれたサメが人々を襲っていたからといって、逃げ出す理由などひとつもない。
「あからさまな脅威だな。だが、排除できない脅威でもない……!」
襲い来るサメを前に、竹刀袋をほどく。
中から露出する刀。
柄と鞘をそれぞれ握り、抜刀。
自らを食いちぎらんとするサメの顎に刃を押し当て、無理矢理に振り抜いた。
刃を潰した刀といえど鉄の棒である。殴ればそれなりの衝撃となり、刃側ならある程度のものを分断できる物理エネルギーが生まれるのだ。ぶっちゃけ高校生が竹刀袋に入れて持ち歩いちゃダメなアイテムだが、そこはそれである。
振り抜いた刀身はサメを真っ二つに切断し、水の泡へと返していく。
「肉体は比較的もろいな。噛まれた者も、致命的なダメージを負っているとは言いがたい。本物のサメと比較しても驚異度は少ないが……」
見回すと、自らを外敵と見なしたらしいサメがぐるりと囲んでいた。
「俺を狙うか。丁度いい」
刀は人々からサメを遠ざけるべく、上へ上へと泳ぎ始めた。
水面から顔を出す小枝。
周囲にはやはりちらほらと人がいた。
下に居た人々とは打って変わって、事情を知っていそうな人たちだ。
「ね、ねえ……!」
小枝が声を上げたその時。
周囲から一斉に無数のサメが飛び出した。
目を見開き、息を呑む。
しんじゃう。
そう思った、刹那のことだ。
目を見開く小枝。
飛ぶ滴。
その全てがほぼ制止した時空の中で、刀は激しいドルフィンジャンプによって水面から飛び出した。
彼を追って飛び出すサメたちもまた、時間の流れに置き去りにされている。
否、刀の時間が早く早く進みすぎているせいで、相対的に止まって見えるのだ。
「世界よ凍てつけ」
刀はムーンサルトをかけて水しぶきに『着地』すると、両足のバネをつかって跳躍。
サメとサメの間をジグザグに駆け抜け、その全てに刀を叩き込んでいった。
刃を潰した、もしくは元から刃のない刀である。わざわざ刃筋を通す必要は無い。
従来の剣術にはないような様々な動きを交え、一打一打を的確に打ち込んでいった。
そして最後の一打を振り抜いて、その姿勢のまま停止。
「加速、完了」
ざぶんという音と共に自らは着水。背後で無数のサメが一斉に水の泡と化した。
ゆっくりと振り向く小枝と目が合う。
目を細める刀。
同じ普通科一年の……誰だったろう。動物園での事件にも居たはずだ。
小枝が言う。
「これって、夢なんだよ……ね?」
何を言っているやら。
刀は首を振って、ただ事実だけを述べた。
「よく見ろ、現実だ」
この日、この時、この場所で、小枝の長い長い夢がさめ、ふしぎの世界が始まった。
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担当ゲームマスター
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3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月22日
参加申し込みの期限
2016年08月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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