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ステッラ・デッラ・コリーナは星ヶ丘に聳える超高級ホテルである。宿泊だけにとどまらず、娯楽施設も充実していた。その一つのプールを
桜 月
が一日限定で借り切った。日中の利用なので紫外線対策に抜かりはない。全身にUVカット仕様の液体を塗り込んだ。着用している水色のビキニやパレオは紫外線を通さない特殊素材で作られていた。
万全の状態の月はプールサイドのビーチチェアに横になる。気分によるのか。髪型はポニーテールであった。傍の丸いテーブルには一着の水着が置かれていた。
ふと横目で見て月は蕩けるような笑みを漏らす。
――ようやく完成した新しい水着。私の大切な人は、喜んでくれるかな。
そこで思考が途切れた。白いチュニックを着た
北条 冬華
が胸を弾ませてやってきた。月の手前で止まると柔らかい笑みを浮かべる。
「今日は呼んでいただいて、ありがとうございます」
「待っていたよ。それと私が用意した水着を冬華さんに着て貰いたい」
月はチェアから起き上がった。テーブルに置かれた水着を手に取り、凛々しい顔で照れる冬華に手渡した。
「私が着てもいいのですか」
「冬華さんに着て貰いたいんだ」
仲睦まじい若い男女のように見詰め合う。先に視線を外した冬華は、着替えてきます、としおらしく言って更衣室の方に小走りで向かった。
月は優しい眼差しで見送る。横手から
旅鴉 月詠
が歩いてきた。大きな麦藁帽子に不釣り合いな白いコートを着ていた。小脇に挟んでいるのはスケッチブックであった。
「やあ、呼ばれたので遊びにきたよ」
「旅鴉さん、呼び掛けに応えてくれてありがとう」
月は少し俯いて顎先に指を当てる。少し言い難そうにして月詠に口を開いた。
「その、旅鴉さんって呼び方、他人行儀が過ぎるような気がするんだ。だから、月詠さんっていうのはどうかな」
「何を今更。ご自由にどうぞ」
「じゃあ、月詠さんで。これも今更なんだけど、どうしてコート?」
月の不思議そうな目に月詠は奇妙な笑い方をした。
「グゥエヘヘ。それは月のようなお嬢ちゃんの前で、こうする為なのさ、ゲヘヘ」
コートのボタンを一つずつ、外していく。月は焦ったような表情のまま、目を離せないでいた。月詠は舌なめずりをして少しの間を空ける。
瞬間、一気にコートの前をはだけた。
月詠はアイスグリーンのビキニ姿になった。固まる月に愛らしく舌を出す。
「びっくりした~。酷い演出だな、旅鴉さん」
「呼び方が戻っているよ」
「あ、月詠さん」
言い直した月は恥ずかしそうに笑った。
更衣室のドアを開けて外をキョロキョロと見回す。
「……誰もいませんね」
冬華は勢いよく飛び出した。胸を両手で隠すようにして急いでプールに向かう。
「お、遅くなりました」
二人はプールサイドに並んで待っていた。月詠はポニーテールに結った髪で冬華に言った。
「私達はふーたーごー。さあ、どっちが本物の桜月かな?」
「え、えーと、この人が本物です」
月に向かって手を差し出した。
「当てられてしまったかー」
「お二人は似ていますけど、流石に雰囲気でわかりますよ。それなりに付き合いは長いですから」
無邪気に手を振って笑う冬華に月詠は観察するような目を注ぐ。テーブルに置かれていたスケッチブックと鉛筆を手にした。
「そのままで動かずに」
「え、はい……」
反応に困る冬華の周囲を月詠がグルグルと回る。
白いレースの水着は、ほんのりと肌の色を伝える。胸や股間に繊細な草花の刺繍があしらってあった。
「意外と見えないものだね」
「な、何がですか? あの、とても恥ずかしい、のですけど」
助けを求めるような目を月に向けると力強く頷いた。
「大丈夫だよ。その内に慣れるから」
「そ、そんな……慣れるまで、この恥ずかしさに堪えないと、いけないのですか」
「綺麗だ、よく似合っている。恥じらいを捨てきれないところが、また良い」
冬華の希望は絶たれた。早速、月詠が注文する。
「なんかポーズつけてー。初心な男子が鼻血を出して空に飛び上がるくらいのエロティックなやつー」
「私は蠱惑的な女性が見たい。それでいて素の羞恥心をそこはかとなく感じられたら最高だな」
二人の要望は違うものの、エロいポーズを取って、という部分では共通していた。
「こ、こんな感じでしょうか」
少し身体を斜めにして上体を屈める。大きく迫り出した胸を交差した腕で挟み込み、丸みのある臀部を突き出すような姿勢を取った。
月詠はスケッチブックに鉛筆を走らせる。
「そのまま三分ー」
「が、がんばります」
「その恥ずかしそうな顔、とても良い」
月はうっとりした表情で口にした。
冬華はじっと耐える。無理な姿勢のせいなのか。腕や胸がプルプルと震える。
月詠はスケッチブックから顔を上げた。
「はいー、お疲れー。あとはのんびり描くから楽にしていいよ」
「た、助かりました。もう、身体が火照って大変でした」
身体を真っ直ぐにして顔に手で風を送る。見た目に涼しいプールの方に自然と目がいった。
その間に月詠が月にスケッチブックを見せる。
『冬華のあれって、月のデザインだね。もしかして勝負水着?』
目にした瞬間、月は赤面した。自覚があるのか、すぐに両手で顔を隠す。
「月さん、どうかしたのですか?」
月の代わりに月詠が答える。
「強い日差しのせいだね。冬華さんは気にしないで、泳いできんさい」
「そうですか。では、お言葉に甘えて」
小走りでプールに向かい、綺麗な放物線を描いて飛び込んだ。
プールサイドに残った二人はビーチチェアに並んで座った。月詠は絵を完成させる為にスケッチブックに向き合う。手を動かしながら月に話を振った。
「月さんやー。関係はどこまで進んだ?」
「それは」
答え掛けて急いで口を噤んだ。両手で顔を隠そうとして諦めた。顔の赤さが残ったまま、話し出す。
「こんな態度じゃバレバレだよね。その、まだ恋人関係ではないけど、今度のバレンタインで……」
「そうなのか。もう恋人なのかと思ったよ。あの水着は絶対に人前では着れないね。スケスケ度が限界ギリギリ」
月詠は鉛筆を滑らかに走らせる。スケッチブックを少し離して全体の構図に目を向けた。その横では月が身悶えるような表情でいた。
「あの水着を、他人に見られないように、ここを借りたんだよ」
「なるほど。でも、あれだね。水着というより、下着に見える」
月詠の言葉に月はビクッと肩を震わせた。そっと隣に目をやる。
「刺繍の出来がいいね。とてもエロティック」
絵の出来に納得しているようだった。月詠は虚脱した表情で胸に手を当てる。
――下着の言葉に驚いたけど、気付かれた訳ではないようだ。
実はあの水着より、派手で扇情的な下着があるんだよね。
願望と妄想が頭の中でねっとりと絡み合う。月は身体を小刻みに震わせた。やがて限界を迎えて立ち上がる。腰のパレオを投げ捨ててプールに飛び込んでいった。
「私も泳ぐか」
月詠はスケッチブックをテーブルに置いた。二人とは違って足からプールに入る。頻りに目を動かして背泳ぎをしていた冬華の真横に付けた。顔を横に向けた状態で平泳ぎに専念する。
「何をしているのですか」
「一緒に泳ぎながら躍動感に溢れる胸の観察だよ」
月詠は親指を立てて、グッジョブ、と言った。近くにいた月は神妙な顔付きとなった。
――デザインした衣類で運動する姿を直に見たことはないな。
私も冬華さんを近くで観察しよう。
三人は並んで泳いだ。挟まれた形の冬華は恥ずかしそうな表情で左右を見遣る。
「……あの、泳いでいる私をじろじろ見るのはやめませんか?」
月と月詠は同時に親指を立てて、グッジョブ、と声を揃えた。
「私的には全然グッジョブではありません」
冬華はクロールに切り替えた。二人を引き離しに掛かる。
「月さんや、追い掛けますぞ」
「月詠さん、追い掛けましょう」
二人は笑みを交わし、クロールで猛追した。気付いた冬華は更に速度を上げる。ボクシング部で鍛えた成果が表れて二人は途中で力尽きた。
水中に背を預けた姿で月詠が言った。
「冬華の暴れる胸の推進力に負けたー」
「運動不足に足を引っ張られて負けたー」
同じように浮かんだ月が笑って返す。
逃げ切った冬華も同じように水面に仰向けとなった。
「……本当に困った人達ですね」
どこか嬉しそうな顔で青い空に呟いた。
後日、月詠の絵は完成した。水彩で着色された冬華は艶めかしく、それでいて初々しくも愛らしい姿を見る者に与える。
その絵は月の部屋に飾られた。感謝の気持ちは衣服となり、今度は月詠を彩るのだった。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月06日
参加申し込みの期限
2016年08月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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