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ヒーローズ! ~魔女は偽りの慈悲を歌う~
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二振りのナイフが、襲い掛かってきた相手を無慈悲に切り裂く。
くず折れる相手を、無表情の仮面の向こう、
篠原 翠響
は冷たい目で見下ろした。
殺害は避けたいと、トドメは刺していない。
(雑魚は可能な限り無視……したいけど、結構大変ね)
厄介な状況を前に、胸中に息を吐く翠響。
彼女『達』は、政府のエージェントだ。
モレイビーたる一行を見逃す気はないという、武装した民間人の多いこと多いこと。
「ったく、面倒ッスねぇ」
同行しているエージェントの
南波 太陽
が、得物のナイフを振り上げた。
その一撃が、既に足掻く力も残っていない相手を命ごと抉ろうとしているのを見て取って、
「みなみせんぱい!」
と、
椿 美咲紀
が凛として声を掛ける。
「命まで奪っては雪乃の思うツボなのです! 戦闘力を奪うだけでいいのですよ!」
美咲紀の言葉にハッとしたような顔になって、ぎこちなく笑う太陽。
「そうッスね、美咲紀ちゃん。……一般人は、殺しても意味がない……」
その言い様に、そしてその様子に。
何か得体のしれないようなものを感じた気がして、美咲紀は胸元をきゅっと握った。
そのすぐ近くで、
御剣 刀
もまた、静かに胸を騒がせる。
(
島岡 雪乃
……『先生』を殺せ、か)
倒すべき敵――雪乃は、刀にとってはかつての師だ。
思うところが全くないわけではない刀だが、
(……あの力と力の源は見過ごせない)
という次第で、確固たる覚悟を胸に、彼は戦場に立っている。
刀は、得物の柄を強く握り締めた。
「悪い、先に行く」
言って、刀は頭の中に、ガチン! と撃鉄を落とす。
街に蔓延る『モレイビー狩り』を避けるのは容易ではない状況にこそあるものの、
(俺のロッコーンなら、この場を切り抜けることができる)
と、刀は心身を加速させ、教会へと続く道を縫うようにして駆けていった。
その姿を見送って、見習いの治療スタッフの顔の裏で、
屋敷野 梢
は思案する。
(師弟対決、という感じになるんですかね。さて、どうなるでしょうか)
梢は、言わば政府の闇、『正義と悪の均衡』の守り手だ。
故に彼女は、多くのことを知っている。それも、かなり深く。
例えば――この中に『裏切り者』がいることだって、梢はしかと把握していた。
緑の眼差しが、ちらと太陽に向けられる。
(光を闇に洗脳する、ですか。洗脳される方も愚かですが……)
そんな方法で生まれるのは闇ではなく影だけだと、梢は胸の中に断じた。
気掛かりは他にもあるがと翠響の方へと視線を流して、けれど梢は、
「もーっ! ただでさえ私達のイメージって悪くなってるのに!」
なんて、表の顔で、ぷんぷんとして唇を尖らせてみせる。
「『アーク』とまで手を組んじゃったら、イメージ、それこそ最悪じゃないですかー!」
推奨こそしないが、状況打開の為なら『アーク』との共闘も止む無し。
暗黙の了解は、『見習いとしての梢』でさえ知っているほどに周知されていた。
ロッコーンの力で増殖させた蔓性植物を自在に操り、念のために倒した敵を拘束しながら、
「だけど、誰しもが不幸な今のこの世界を、このままにしてはおけないのです!」
と、気丈な声音で梢の言葉に応じる美咲紀。
美咲紀は、『アーク』との共闘というこの先で起こり得る事象を容認している。
(誰かが誰かを殺すなんてことは嫌なの。しかも洗脳されてだなんて……止めなくちゃ)
モレイビーだからって殺していい理由にはならない、というのが美咲紀の考えだ。
(それに、操られてる人は自分の意思を無視されているってこと……)
――そんなの、殺されているのと同じことじゃない。
美咲紀の内には、この街で起こっていることを捨て置けない確固たる信念が光っている。
先の美咲紀の言葉を胸の内に反芻して、
北原 みゆき
はこくと頷いた。
「私も、『アーク』と『ヒーローズ』は今はいがみ合ってる場合じゃないと思うの」
ここへ至るまでの戦いを経て、けれどみゆきの剣は殆ど血に濡れてはいない。
清浄な剣の煌めきは、戦いが避けられない場合も殺すことを良しとしない、みゆきの有り様を示していた。
みゆきは、美咲紀の蔓によって動きを封じられた民間人達の姿を、痛ましげに見遣る。
その多くは、今の自分が置かれている状況に既に戦意を喪失して見えた。
けれど不思議と――未だ目をギラギラと光らせている者達もいる。
彼らこそきっと、『魔力』に中てられた『魔女』の忠実な僕なのだろう。
「……ごめんね、今は耐えて。必ず、魂だけでも救済する」
祈るように、みゆきはそう呟いた。
各々真摯に現実と向き合うエージェント達の姿に、梢は密かに目を細める。
(『アーク』と手を組むのに私自身は反対ですけど、見逃すようにって指示なんですよね)
なれば、彼女達が己が信念の元に掴み取った答えを踏み躙る理由は、梢にもない。
(この調子なら、『ノアの箱舟』を沈没させるという目的もそこまで遠くはないですかね?)
勿論油断は禁物ですが、と胸の内にくすりと笑んで、梢はまた、表の顔で文句を垂らす。
「まー、私は下っ端ですので方針には従いますけどもー」
ふてくされたようなその様子に、美咲紀が敢えて少し笑った。
さざめくような優しい微笑に一行の纏う空気が僅か柔らかくなる中、
「――政府の闇の噂は前々からありましたけど」
と、事情を知る者が聞けば呆れるような、白々しい言葉を梢は前置きにする。
「それでも『ヒーローズ』は揺るがない正義だったからこそ、今まで平和だったんだと思うんですけどねー」
この台詞に、翠響がぴくりと肩を跳ねさせた。
そのかんばせに僅か痛みの色が過ぎったのに、梢以外は誰も気付かない――。
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担当ゲームマスター
巴めろ
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ヒーローズ! ~ハイパー・ロッコーン大戦~
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月28日
参加申し込みの期限
2016年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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