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ヒーローズ! ~魔女は偽りの慈悲を歌う~
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自身の研究室のデスクで、
八神 修
は深く深く息を吐いた。
エージェントを養成する教官から、政府の別部署へ。
立場を変えても、修はその信念は違えることなく戦いに身を投じている。
その身に異能の力はなくとも、修は修のやり方で戦うのだ。しかし。
「――やれやれ。中々に厄介な案件だな」
『魔女』の『魔力』を集める力には、何か仕掛けがあるのではと踏んだ修である。
その強大すぎる力は、人間の身体一つで扱うことを許さないものだろうと。
よって彼は既に、これまでに計測された『魔力』の移動・変換現象を徹底的に洗っている。
次いで、『魔女』について政府に情報をもたらした諜報員への念入りな聞き取りも。
冷静に、的確に。修は、手元にある情報を十分に吟味した、のだが。
「『魔女』の力の全ては、島岡本人の物、ということなんだろうか……」
疲れの色を纏った呟きに、答えが与えられることはない。
(人間の身には余る力だと思ったんだがな。あれが彼女自身の力、だとすれば……)
ならば、やはりあのアプローチに頼る必要があるだろう。
修はすぐに頭を切り替え、『ノアの箱舟』の支援団体リストへと改めて目を走らせた。
時間は有限、しかも今まさに、仲間達は
島岡 雪乃
の元へと向かっている。
焦らずに、けれど最大限急いで。
修は事を有利に運ぶための策を、あらゆる方面から検討していた。
(組織運営には金が必要だ。島岡の組織もそれは同じ)
そのことを理解しているからこそ、先ずは組織を裏から崩さんとした修である。
結果、雪乃を支援する団体の後ろ暗い活動の証拠も、幾らか掴み取った。
しかし――その事実を突き付けられてなお、多くの支援者達は揺るがなかったのだ。
彼らは、既に雪乃の洗脳下にあったのである。
(周到とはこのことだな。だが……綻びがないわけじゃない)
リストに連ねられた名の幾らかには、印が付けられている。
それは、修が協力を要請し、或いは脅して、こちら側についた人物達の名だ。
修が指示を出せば、彼らが一斉に団体の薄暗い部分を世に曝け出す。
その準備は、とうに整っているのだが。
(まだ少し弱いな。何か、具合のいい火種さえあれば……)
ネット上に、情報を探す。
そして、修はすぐにその双眸を見開くことになった。
『ノアの箱舟』所属の男による凶行を捉えたという動画が、ネット上で物議を醸している。
動画が投稿されてから間もないが、それは既にかなりの注目を集めていた。
――『ノアの箱舟』がこんなことをする団体だったなんて。
――信憑性に欠けるのでは?
――『平和への翼』と『ノアの箱舟』、どっちを信じたらいいの?
集まる意見はまだ混沌としているが、
「いずれにせよ、火種としては充分すぎる……!」
修の口の端が、ふっと上がった。
彼はすぐに、協力者達へとGOサインを出す。
立て続けに起こるスキャンダルは、『ノアの箱舟』という組織の動きを鈍らせるだろう。
「仕掛けたのは俺と『平和への翼』だが、後は市民が炎上の燃料を作るさ」
修は、スマートフォンに指を走らせた。
仲間達に、間もなく好機が訪れると知らせなくては。
(……島岡は、逮捕されるかな。組織にも、いずれは捜査の手が回るか)
結果はまだ分からない。けれど、修の胸の中で確かなことならある。
(能力は個性の一つだ。モレイビーと非能力者が、同じ人間として生きられるなら……)
強い願いを胸に、修は政府の仲間達の健闘を祈って目を閉じた。
教会の内部に、
御剣 刀
は辿り着いていた。
ロッコーンの力で戦闘を可能な限り避け、ここまでやってきた刀である。
けれど、ここは敵の本拠地の只中。
刀は、それぞれに武器を手にした多くの『ノアの箱舟』信者達に取り囲まれている。
そんな状況に身を置きながらも、刀は落ち着き払って口の端を上げた。
「島岡『先生』久し振り、元気にしてた? ……なんて、聞くまでもないか」
元弟子の言葉に、雪乃はふんわりとして笑みを返す。
「うふふ、刀君も息災なようで何よりです~」
言って――雪乃は、信者達へと手で合図をした。
恐らくは、再会を喜ぶ束の間に、彼らが刀を襲わぬようにと。
「全く……優しい雰囲気と、大きなお胸は相変わらずで」
「あらら。セクハラですよ、刀君?」
「ああ、失礼……それにしても、本性知らなきゃこのままそこら辺で一緒にお茶でも飲んじゃいそうだ」
肩を竦める刀の言葉に、雪乃はわざとらしく、くるりと目を丸くする。
「あらぁ、お茶を飲む時間はないんです? 残念ですねぇ」
「ああ、残念だな……アンタの抹殺指令を受けてる、んでここに来た」
それだけだと、刀はすらりと日本刀を抜き放った。
信者達がざわめく、険呑な空気が辺りに満ちる。
「島岡雪乃、お前は殺す。その能力と能力の源を見過ごす訳にはいかない」
言うや、もう相手の返事は待たずに、刀は頭の中に撃鉄を落とした。
自身に襲い掛からんとする信者達の時間を置き去りに、刀は雪乃の元へと走る。
(彼女以外を相手にする意味は、ない)
しかし、信者という名の分厚い壁が、刀が一息に雪乃の喉元へ迫ることを阻んだ。
雪乃が、慈愛に満ちた笑みを刀へと向ける。
「刀君、私と一緒に生きましょう。弟子の命を無暗に散らしたくはありません」
「言ってろ。……アンタの元を離れてから、色々な事があった」
そして刀は今、己が信じる平和の為に戦っているのだ。
「今まで歩いてきた道に恥じぬようこれからも前に進む、この気持ちは折れない」
「でも、私はそれを捻じ曲げることができる。簡単に」
雪乃が静かに告げるや、ぐにゃり、刀の頭を気味の悪い感覚が襲った。
心を甘く絡み取るような――それは、雪乃が一時的に高めた洗脳の『魔力』。
「っは、流石にキツイな……くだらない事するなよ、せん、せい」
額に汗を滲ませながら、刀は震える手で日本刀を鞘に仕舞う。
雪乃がふっと笑った、その瞬間。
刀は、懐から隠し持っていたナイフを取り出すや、それを己の腹に突き刺した。
鋭い痛みが、刀の意識を明確にする。
「……これで、仮に失敗しても出血多量で気絶、そのまま死亡って算段だ」
「っ、馬鹿な真似を……!」
「俺は俺、お前に洗脳されるくらいならそのまま死ぬよ」
血に濡れたナイフが、刀の手から放たれて教会の床をカツンと鳴らした。
気力を振り絞って、ラムネ菓子を口の中に放り込む。
噛み砕くと同時に、【加速】。
止まれ、凍てつけと、頭の中に声が響いた。
寸の間だけ、けれど確かに凍りついた世界の中を、駆ける。
再び抜き放った日本刀で狙うのは、雪乃の首だ。
「これで終わりだ、じゃあな」
瞬間――『先生』と過ごした時間が、頭を過ぎった。
気付けば刀は、日本刀を峰に返さんとしていて。
そして、寸の間生まれた逡巡は、動き出した信者達が彼を捕える隙を与えてしまった。
「参った……本当に、想い出って奴は面倒臭い」
「ふふ、みたいですねぇ」
「俺にはアンタを殺せない……ちっ、これじゃあ、洗脳と、変わらねえ、よ……」
拘束された状態のまま、刀は腹から血をだくと流したながら意識を手放す。
後は仲間に任せようと、それが最後に思ったことだった。
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担当ゲームマスター
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ヒーローズ! ~ハイパー・ロッコーン大戦~
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月28日
参加申し込みの期限
2016年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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