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ヒーローズ! ~魔女は偽りの慈悲を歌う~
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一見政府のエージェントとはわからない、白のワンピースに着替えて。
御巫 時子
は恋人の
五十嵐 尚輝
と、街の、比較的治安のいい地域を行く。
五十嵐の方も、時子が髪を弄り、服も清潔感のあるものに着替えさせられていて。
「どうにも落ち着きませんね……ああ、白衣が懐かしい」
「尚輝さん、我慢です。街にちゃんと溶け込まないと、正体に気付かれたら事ですから」
前髪を整えられているので、五十嵐の目元が不服げなのが今日はよく見える。
子供のような言い様を諭すようにして、時子は苦く微笑した。
(『ヒーローズ』と『アーク』。今は、手を組まざるを得ない状況ですが……)
それでも、先の大戦の原因を作った五十嵐はある意味では特別だ。
彼は未だ、政府から逃げ続けなくてはいけない立場にある。そして。
(……私も、尚輝さんと一緒にいるところを見咎められてはお終い、ですね……)
政府側の一員でありながら、五十嵐と恋仲にある時子。
何よりも大切な恋人と任務の狭間で揺れながら、けれど時子は、
「すいません、雪乃さんについてご存じではないですか……?」
なんて、『魔女』についての情報を、街に暮らす人々から集めんとする。
『ノアの箱舟』を放ってはおけない。それが、時子の想いだった。
幸い2人は、民間人からすれば普通の恋人同士に見えるようで、
「おや、彼氏さんと2人で世直しかい?」
という具合に、人々の反応は概ね好意的だ。
尤も、人々の話の中に目新しい情報は残念ながらなかったのだけれど。
「うーん、難しいですね……尚輝さんは、雪乃さんをご存知でしょうか?」
より恋人らしく見えるようにと五十嵐の腕に自身の腕を絡めた体勢のまま、時子は愛しい人の顔を見上げる。
常のぼんやりとして見える表情のままで、五十嵐はごく僅かだけ口元を緩めた。
「……ええ、知っていますよ。僕は、彼女のことをもっと知りたい……」
その双眸に映るは、狂気の色。
胸がざわつくのを感じながら時子が問いを重ねるよりも早くに、
「御巫さん、行きたい場所があると話してありましたよね。時間です」
五十嵐はそう言って迷いのない足取りで歩き出し、時子は組んだ腕にきゅっと力を込めた。
街に馴染んだ格好で、
サキリ・デイジーカッター
は目的の場所を目指す。
サキリは、数多の死線を潜り抜けてきた凄腕の傭兵だ。
シビアに、冷徹に。今まで、どんな依頼だってこなしてきたサキリだが、
(……今回の依頼は、流石の僕も気が引けるね)
なんて、彼は胸の内に嘆息した。
が、それだけだ。どんな汚れ仕事だろうと、プロとして遂行することに躊躇いはない。
サキリの足は、迷いなく依頼主が待つ場所へと向かう。
報酬は既に受け渡されていて、サキリはこの街に任務遂行の為の種も撒いてあるのだが、
(倍の額を出すから仕事の前に顔を見たい、か。全く、酔狂だよ)
という次第で、サキリは依頼主の要望に応えるべく約束のカフェへと入店した。
サキリの姿を見留めるや、席を取っている依頼主――五十嵐の顔に喜色が浮かぶ。
その傍らには、互いに知らぬ顔ながら時子の姿もあった。
時子の存在を訝しみながらも、サキリは何気ない調子で彼らと同じ席に腰を下ろす。
「ああ、来ましたね。会えて嬉しいです」
言って五十嵐は、残りの報酬をごくさりげなくサキリへと差し出した。
こちらも周囲に僅かの違和も与えぬ所作でそれを受け取るサキリ。
「さて、一体どういう風の吹き回しかな? 心配しなくても、報酬分の働きはするよ」
依頼主は絶対に裏切らない、というのはサキリの信条だ。
世の中は金と力が全てだと信じているけれど、先の誓いは決して違えない。
サキリは、そういう傭兵なのだ。
(そう。例え――依頼主が、どんなにおぞましい相手でもね)
赤の眼差しが、目の前に座る一見無害そうな男を捉える。
五十嵐からの依頼は、
島岡 雪乃
の死体を入手すること、だ。
(極秘の実験に使いたい、か……僕ですら嫌悪感を覚える狂科学者っぷりだね)
相手が誰であろうと漏らさぬ秘密を胸に抱くサキリへと、五十嵐が言葉を返す。
「ああ、君の働きを疑ってはいませんよ。ただ……そう、君に興味があったもので」
不健康そうな男の、けれど自分を見る瞳だけは爛々としているのにサキリは眉を寄せた。
2人のやり取りに、時子は縋るようにして五十嵐へと声を掛ける。
「尚輝さん、あの、この方は……?」
「御巫さん、そんな顔をしなくていい。彼は……味方、のようなものですから」
サキリからしてみれば意外なほどに優しい声で、五十嵐が時子に言った。
そして五十嵐は、再びサキリへと向き直る。
「彼女も『魔女』の元へ向かいます」
だからどう、とは五十嵐は言わなかった。いっそ、これで用件は済んだというふうだ。
故にサキリは――テーブルの下で、リモコンの起爆スイッチを躊躇なく押した。
遠く近く、幾らもの轟音が響き渡る。
サキリがあらかじめ街の各所に仕掛けた爆弾が、爆発したのだ。
(爆発とそれに付随する火事。それに乗じて、教会へと侵入する)
依頼主に目だけで合図をして、サキリは混乱の最中にあるカフェからするりと抜け出した。
目指すは、『魔女』の待つ教会だ。
一方の時子は、突然の出来事におろおろとする。
「御巫さん」
五十嵐が言った。
「君も、教会へ。君の信念のままに」
「で、ですが、尚輝さんは……」
「僕は行けません。徒に、政府側の人間と接触するようなことは避けなくてはいけない」
共に行けば、五十嵐は今以上に追い詰められる。
そのことをその言葉に察して、彼にぎゅっと抱きつく時子。
「また後で、会いましょうね……必ず、何があっても」
短い抱擁の後、時子もまた、単身教会に向かって駆け出した。
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巴めろ
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ヒーローズ! ~ハイパー・ロッコーン大戦~
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月28日
参加申し込みの期限
2016年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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